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第百八十話 5年後の決意

 深夜を回り3時になろうとしてもまだ続く宴、

酒に弱い女子達は、心地いい風に吹かれて眠っていた。


 「内さん達、大丈夫ですか?」

「「「はい♪」」」

 「ちなみに明日は・・・?」


「土曜なのでお休みです。」

「私もです。」

「同じく・・・れす。」

 美菜さんだけは大丈夫ではなさそうでした。


 「木村さんは?・・・元気ですか?」

「・・・! 元気ですよぉ♪」

 「お酒足りてますか?」

「大丈夫で〜す♪」

 すっかり溶け込み居場所を見つけた木村さん、

奈緒と同じく食べる事が好きな様で、楽しそうに女子会をしていた。


「然しよぉ流人、これだけ集めたら・・・豪華な番組出来るぞ♪?」

 「どうでしょうかね? 華はあって喋りがいませんから、

 師匠と岡部さんが苦労しますよ(笑)」


「・・・タレントが少ないなぁ・・・。」

 「誰かいませんかね?」

「・・・居るけどよぉ、大丈夫なのかよ?」

 「大丈夫?」

 師匠が、姉御達を見つめる・・・。


 「あぁ〜 問題ないですよ♪  

 今日だって、市原さんや綾ちゃんもすんなり混ざっていたでしょう(笑)」

「・・・そうなんだけどなぁ・・・。」

 「じゃぁ・一度会わせてくださいな?」

「そうだな・・・(笑)」


 紅葉の葉が揺れ景色が変わる、

燃える様な紅が揺らめく景色を肴に飲む二人・・・


「だぁ〜(大笑)」

「(笑)」


「あいつらは賑やかだな(笑)」

 「だからいいんですよ♪ 安心するでしょう和っ子さんの笑い声は(笑)」

「豪快だよなぁ(笑)」

 「はい、繊細で頑張り屋さんなんですがね♪」

「・・・流人・・・お前の本名って誰よ?」

 「本命? いませんよ(笑)」


 そんな会話が流れている中、岡部さんが師匠に告げる!

「隊長♪」

「隊長? なんだ優香軍曹!」

 直ぐに対応する師匠を尊敬してコントを見る。


「隊長!報告があります!」

「報告? 聞こう(笑)」

「流人さんの好きな人は芸能人だけどこの中にはいないそうです。」

「本当か?」

「はい! 友里さんからの確かな情報であります(笑)」

「っで、誰なんだ?」

「それは、最重要機密なので分からないそうです(笑)」

「分からないのか?」

「はい♪」

 満面の笑みで笑う岡部さんに流人は笑いが堪えられなかった

 「(笑)」


「誰なんだよ流人?(笑)」

 「言いませんよ(笑)」

「言っちゃえよ〜ぉ(笑)」

 「・・・」


「優香ちゃん! 流人を怒らせると命ないからね♪」

「!! それ早く言ってください友里さん(汗)」

 「(笑)」


 慌てて東村の後ろに隠れる岡部さんだった。


「そうかぁ・・・この世界の子かぁ・・・だったら流人もこっちに来いよ!」

 「行きませんよ・・・住む世界が違うでしょう?」

「住む世界・・・そうだな・・・でもよぉ!流人の住む世界とどこが違うんだ?」

 「私の住む世界ですか・・・どうでしょうかね?」

「とりあえず、事務所に入ったらどうだ? 紹介するぞ(笑)」

「それいいじゃん! 直ぐ売れるよ♪」

「多少なら力になれるぞ!(笑)」

「そうだよ、東村けんだよ! 頼りに・・・頼りないけど大御所だからね(笑)」

「そこは、言い直すなよ優香(笑)」


 「・・・ありがたいですが、表に出るつもりはございません。」

「そうかぁ・・・もったいねぇなぁ・・・。」

 「今の芸能界では自由が無くなりますからね(笑)」

「自由かぁ・・・」

「確かになぁ・・・」

「そうだね・・・!!」


 話に聞き耳を立てていた和っ子さんが尋ねる

「いまさぁ(大笑) 流人、今のって言わなかった?」

「言ったけど?」

「言ったなぁ・・・」

「って事はだよ、自由がある芸能界なら?」

「そんな世界ある訳ないだろう(笑)」


「そうだよね、人気が出れば出るほど自由がなくなるからね・・・」

「流人じゃ直ぐ人気でるだろうし」

「いや、いや、友里も、もえも、おかしいって!」

「なんでだよ! 和っ子酔っ払いすぎかぁ?」

「酔っているけど・・・大丈夫全然♪」


「どう言う事だよ和っ子?」

「観ちゃんだって分からないの?

あの流人だよ! 私達じゃないんだから流人だよ(大笑)」


「確かになぁ・・・」

「どう言う事ですか?東村さん?」


「流人だぞ! えびちゃんが、石油王って言うとんでもない事を平気でする。」

「・・・まさか?」

「流人だもん」

「そうだなぁ、その流人だ(笑) 芸能界の常識を打ち壊せる流人だ(笑)」

「流人! 芸能界に来るの?♪♪」


 「まだ無理です、色々力不足ですからね(笑)」

「「♪♪」」

「いつかは来るんだ♪」

「やっぱり・・・でしょう(大笑)」

「なんだ・・・(笑)」

 「そりゃぁ〜・・・だってね楽しそうじゃないですか♪♪(笑)」


「流人が力不足って言うけど、どんだけ強力になるつもりなの(笑)」

「そうだよぉ、今でも十分強力だよ流人は?」

「俺も力貸すぜ(笑)」


 「そうですね、師匠クラスの同胞が10人くらい出来たらでしょうかね(笑)」

「「「東村さんが10人!」」」

「流石に協力だはそれは(大笑)」


「いるのかな・・・10人も」

「自慢じゃないけど・・・いるかぁ?」

 「サブちゃんとかね♪♪」

「「「「「!!」」」」」

「確かに・・・」

「なんだよ・・・芸能界に来る気まんまんじゃねぇ〜かよ♪(笑)」


 「築いて損はない交友ですからね、

 師匠、タラコさんの紹介、お願いしますね?」


「・・・なるほどなぁ(笑) 面白そうじゃん♪♪」


「えぇ〜私達も協力する〜ぅ♪」

「そうだよぉ〜 仲間外れはずるいよぉ〜(怒)」

 「友里達は、自分達が大御所になるんですよ(笑)」

「私達が?」

 「そうです、国内のモデルのトップを独占してください(笑)」

「独占?」

 「そうです、京子さん、そして友里やもえ、のんや潤、その下の世代と、

 代々天辺を務めた集団なら強力でしょう(笑)」


「・・・」

「友里、想像しただけで怖いんだけど(笑)」

「もえちゃん・・・私、気絶しそうになったよぉ(笑)」


 「今の芸能界は男性中心の社会です、

 それは女性が結婚や子育てで一線を引くから空白が出来て仕方ない、

 でも、協力して集団で場所を作れば強いですよ(笑) 番組の華ですからね♪」


「でもそれって直ぐには無理だよ流人!」

「そうですよね。」

 「当たり前でしょう、私だって直ぐに表に出るのは無理です(笑)」


「じゃぁ・・・」

 「そうですね・・・5ねんですかね」

「5年!」

「5年かぁ」

 「その頃には、綾や市原さんも第一線にいるだろうし、

 優さん奈緒もお酒が飲めるだろうしね♪」


「お酒が飲める事が重要なんですか?」

 「大重要ですよ♪ お酒飲んで遊べないじゃないですか(笑)」

「そう言う事ですか・・・。」


 「和っ子さんや観ちゃんだって結婚しているかもでしょう?

 子供産んで・・・ねぇ、お酒はよくないですからね、」


「えぇ〜 お酒飲めないなら結婚しなぁ〜い(大笑)」

「私もぉ〜(笑)」

「「「(笑)」」」


 「飲み仲間が少ないのは寂しいですよ♪」

「・・・っで私ですか?」

 「才能は十分あると思います♪」

「がんばります♪」

 「師匠!」

「! なんだぁ流人?」

 「酒豪を笊って言うじゃないですか、」

「あぁ言うなぁ」 

 「笊より強い人を輪って言うけどそれより強い人はなんて言うのでしょう?」

「輪くより強い・・・いるのかそんな奴?」

 「ここに・・・いますよ(笑)」

「まだ未成年です。」

 「(笑) 楽しみですね来年が♪(笑)」


 盛り上がっている最中に僕達が流人に進言する。


「流人様、そろそろ朝にございます。」

「只今、6時にございます。」

 「流石に10時間は飲み過ぎましたね(笑)」

「「「「!!」」」」

「おい! 本当に6時過ぎてるじゃねぇか!」

「嘘! 外暗いよ!」

「まだ真っ暗じゃん!」

 「外じゃないでしょう、室内ですよここは(笑)」

「!!」

「そうだった! 流人の家だった!」

「忘れてたぁ〜」


 「しゃわー室は下に10室ありますから、使わせていただきなさい、

 それと、仮眠して直行する人は仮眠室がありますので使っていいですよ♪」


「・・・」

「友里、言いたい事は分かる。」

「うん、完璧なんだよね対応が・・・。」

「そうだよ、だから5年後だってさぁ」

「そうだねもえちゃん、頑張ろう・・・流人の為に」

「そうだね・・・流人! 仮眠させて!」

 「おう♪ おねがいね?」

「承知いたしました。」


「流人よぉ・・・俺の運転手は?」

 「えぇ〜っと・・・?」

「4時間ほど仮眠を取られまして、朝食を食べている最中にございます。」

 「・・・だそうです(笑)」

「すまねぇ〜なぁ〜」

 「なんでもねぇ〜だよ(笑)」

「(笑)」


 酒豪達が(ねぐら)に戻っていった・・・。

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