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光へ進む少年

作者: M.uuu

胸の奥にバッテンをつけてから、

二年半が経ったので、

高1になった。


季節は夏で、

暑いのに、

寒くて長袖を脱げない。

マフラーも必需品なので、

気持ち悪がられている。


気温が30度を超えても、汗は出ない。

二年半前から、ずっと寒い気がする。

なにも変わらないまま、

高校生になって、

友達は一人も出来ず(作る気もなく)

ただ、下を向きながら歩いていた。


ある日一人の少女と出会ってから、

少しずつ日光の暖かさを感じるようになった。


まだマフラーは外せないけれど。

寒いのにぽかぽかする。

自分の閉めきった部屋に、

少し光が差し込む。


開けたのは その とある少女。

自分とは全く違う、

白いワンピースのまっさらな少女。


顔もまだまっすぐ見られないので、

ボヤッとしか顔を覚えていない。


けれど、会うとホッとする。

見れないのに 見ると、落ち着く。


この埃まみれの暗い部屋に、

少し光が差し込んだ。


舞う埃がキラキラ輝いて見えた。



そう、それが始まり。

希望の始まりだった。

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