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第一話
今からおよそ500年前の話。
『ゼラニウム』というこの世界には『守護神樹』と呼ばれる者が存在する。
神樹は世界の始まりの樹と云われ人々に崇められていた。
時が経て人間はそれぞれに国と文化をつくり国の頂点には王が座るようになっていたが、一人の欲深い王のせいで人々の間に戦争が起きた。
そして一つの陸として存在してた国々は神樹の怒りによって四つの国に分けられ中心には誰も立ち入ることの出来ない神樹の島が存在した。
神樹は二度と戦争という悲劇が起きないように神樹自ら王を決めることにしたが、ある問題が起きた。
それは人間に自分の言葉を伝えることが不可能。
そこで神樹は自分の代弁者として異界から一人の少女を自らの代弁者として選びこの世界に呼び寄せた。
神樹は少女に四つの国の王を選び世界を見守るという役目を与えて眠りについた。
少女は後に世界から『守護神樹』と呼ばれるようになる。