表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

3。8歳の誕生日パーティーにて

さて。満8歳になったということで、私こと侯爵令嬢ユリアーナの誕生日パーティーが開かれることになったのだが。だが。


めんどい。


普通は満6歳から社交の場への同席は許されるものの、大きな誕生日パーティーを開くのは偉い貴族の当主くらい。

娘の誕生日パーティーは社交界にデビューする13歳くらいの娘の顔見せと婿捜しの布石。

つまり、私が主役になるのはまだ早いんだけど、家の都合だから仕方ない。

仮病を使っても、『翌週に繰り越されますよ。永遠に』と執事のセバスチャンが言ってた。

無限に追いかけられるらしい。何それ怖い。

てか、前例がいたらしい。お母様ってば。



で、赤毛に合わせた白と濃いめのピンクのひらひらドレスを着せられて、様々な貴族にお祝いの言葉を頂く私が居た。


あー、疲れたなー。

昔からじっとしてるのは苦手だったけど、にこにこ笑って定型文を吐くだけなら、機械に任せればいいと思う。

よし、大人になったら影武者を探そう。


「さて、主役が席を外すにはまだ早すぎる時間ではありますが、我が娘ユリアーナはまだ8歳。後で終宴の挨拶に伺わせますので、無礼をお許しください。では、皆様。暫しご歓談を」

と、半分意識が飛んでた頃に、お父様の良く通る声で現実に戻ってきた。わーい、休憩タイムだ-!


スキップしそうになるのを抑えて会場から出ようとしたら、お父様にさりげなく引き止められた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ