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チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。 作者:森田季節

獣人ミーシャとのいちゃらぶ同居生活編

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41話 ライカンスロープの貴族

レナの家に行くことになりました。
 レナの住んでいたという屋敷は馬で2日ほど行った、かなり西のほうにある。
 移動中、ミーシャは黒猫になって俺の背中に載っている。これで馬の数が節約できる。

 レナもオオカミになって移動しようかと提案したが、ガイゼルがはしたないと言って止めた。
 ライカンスロープの貴族は、獣人の姿が基本らしい。

 あと、いくらなんでも貴族のお嬢様がメイド服で戻るわけにはいかないので、一般的な若い女の服を着ている。ミーシャの服を貸している状態だ。

 ちなみにガイゼルはライカンスロープじゃなくて、普通の人間だ。

「あ~、あまり帰りたくないな……堅苦しいのは嫌なんだよ……」

 レナはずっと移動中、こんな調子で、あんまり自分の生まれについても話してくれなかった。

 もっとも、その屋敷に着いたら、その規模でだいたいどういう生活をしていたかすぐに想像できた。

 俺たちの屋敷がギャグに見えるほどの巨大な屋敷が広がっている。
 そもそも屋敷にたどりつくまでに使用人やら庭を耕す農家やらの屋敷がしばらく連なってるぐらいだ。

「屋敷の周囲だけでひとつの村みたいになってるわね……」

 俺の肩で ミーシャが唖然としていた。

「これが本当の貴族なのか……」

「セルウッド家はガートレッド王国の中でも第五位の土地を持つ貴族であります」

 ガイゼルがちょっと誇らしそうに言った。

「それ、正真正銘の大貴族じゃないか……」

「かつてセルウッド家はライカンスロープの独立国を築いてもおられました。そのあと、ガートレッド王国に仕えることになられたのですが、今でも広大な土地を有しておられるというわけです」

「私は自由に生きたかったんだよ。長女でもなんでもないしさ……。兄が三人、姉が二人いるから私なんてどうでもいいだろ……」

 屋敷が近づくに連れて、レナの顔はさらに青くなる。

「私はもっと自由に暮らしたかったんだぜ……」

「だから、お父様も、王都メイレーにある修道院の修道院長の職を用意してくださったではないですか」

「ガイゼル、それは世捨て人でもなんでもなく、貴族と同じだぜ……」

 たしかに大きな寺院のトップの職というのは、地球の各国で貴族が手にしたポジションだ。
(日本でも寺院の偉いポストは貴族の末っ子とかが入ってたな。日本史の知識がちょっと役に立った)

 ミーシャも屋敷に入る手前で人間の姿をとった。

 巨大な扉が開かれると、内部も外部以上に豪華だった。

 柱から壁から、あらゆる場所に彫刻が施されている。

 その両側に使用人たちが控えていて、頭を下げている。
 ライカンスロープなのか犬耳の獣人もいれば、普通の人間もいたし、エルフのようなとがった耳の者もいた。

「ライカンスロープの出であるセルウッド家では生まれによる差別もしないように心がけております。領内の法により、獣人であることなどで差別をした店は罰金を支払わされます」

 ガイゼルはこの家で働くことが光栄なのか終始ドヤ顔だ。むしろ、敷地内に入ってから、より得意になっているように見える。
 ちょうどレナと正反対だ。

 そして、レナの父親・母親と面会することになった。

 渡り廊下みたいなものを進んでいくと、会見用の部屋があって、そこから庭が見える。

 その部屋に両親が立って、待っていた。

 どちらも獣人で、いかにも諸侯にふさわしい豪奢な装いだった。

「はじめまして、セルウッド家22代当主のマーセルです」
「妻のカタリナです」

 すぐに俺とミーシャも頭を下げる。

「すいません、冒険者なので礼をあまりわかっていなくて……」

「いえいえ、作法を知らなくても、お二人の心が立派なのは娘のミレーユの命を助けてくれたことでもわかります」

 ミレーユというのがレナの本名(まあ、家から逃げていたわけだし本名は使わないか)なのはわかるが、まだその呼び名が慣れない。

 レナは借りてきた猫みたいに、小さくなっている。
 まあ、家出した家に戻ってきたのだから、しょうがないか。

「ミレーユは小さい頃から自由奔放な性格だったのですが、まさかこんなに長い間、家出をするだなんて思いませんでした……」

 母親のカタリナさんのほうがため息をつきながら言った。

「しかも盗賊団の親玉をやっていたという話じゃないですか。最初に聞いた時は耳を疑いましたよ」

「べ、別にいいだろ……。盗賊団はまあまあ上手くいってたわけだし、私には冒険者としてのセンスがあったんだよ……」

「バカ者。命を助けてもらってなかったら、お前の首は胴体から離れていたんだぞ」

 父親に言われると、レナもしゅんとする。

「でも、まあ、戻ってこないと諦めていた娘と会えたんだ。今日は小言はやめよう。それにお客様にも申し訳ない」

 話のわかる貴族様でよかった。
 どうやら、家族仲が悪くてレナが家出したわけでもないようなので、ほっとする。

 ガイゼルとは別の使用人が地図を持ってきた。
 布製の相当大きなものだ。

「ケイジさん、あなたにお礼をいたしたいと思うのですが」

「は、はい……」

 高価な剣でももらえるのだろうか。それならうれしいけど。

「お好きな荘園を一つ差し上げたいと考えているのですが、どうでしょう」

「荘園!?」

 考えてもいないものを提案された……。
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