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37話 Aランクに恥じないステータス

時間かかりましたが、やっと主人公がガチで強くなってきました。

まあ、飼い猫の半分以下ぐらいなんですけど(笑)。

 まず、現在の俺のスタータスをご覧いただこう。


=====

ケイジ

Lv23

職 業:戦士

体 力:209

魔 力: 96

攻撃力:178

防御力:180

素早さ:158

知 力:122

技 能:刺突・なぎ払い・兜割り・力溜め・二刀流・鑑定(剣)

その他:猫の考えがある程度わかる、猫の嫁。

=====


 はっきり言って冒険者としては一人前だ。

 このステータスで恥じ入ることなどまったくない。


 でも、Aランク冒険者として考えるとやってはいけるが、不安要素もあるというところだった。

 実際、現在登録されているAランク冒険者の中にはLv28の人間もいる。

 一方で一番低い者でLv22。

 つまり、割とギリギリでAランクになったと言えなくもない。


 もちろん、Aランク冒険者になることを目指して戦っていたわけではないから、当たり前とも言えるのだけど――

 もう一段階ステップアップしたいという欲もある。


 そこでミーシャとともにダンジョン深くに潜ることになったのだ。

 ずばり目指すは地下30階層だ。


 このダンジョンの最高記録は地下30階層だという。

 つまりそこまで行って問題なく戦えるなら冒険者としては一流。

 もし、それより先に行ければ前人未到ってことだ。


 とはいえ、ミーシャが言うには、

「31階層に行けたとしても危険があるからダメ」

 ということらしい。


 たしかに何があるかわからないところに突っこむのはリスクヘッジができないか。


 地下30階層のモンスターはさすがに忌々しかった。


 おそらくモンスターというよりは悪魔といった感じの翼が生えて鎌を持った奴らと戦う。

 俺も一対一だとまだ苦戦した。

 これはしょうがない。地下30階層ともなれば、法則としてはLv30ぐらいが必要なのだ。

 俺の場合はミーシャが回復でバックアップしてくれるから大丈夫だが。


「レッサー・デーモンね。相当、高位の存在だから気を抜かないで」

「気を抜く余裕なんてない!」


 ミーシャの援護を受けつつ、敵を倒していく。


 苦戦はしたが、大会の経験が生きているのか、それなりに敵を倒していくことができた。


「やっぱりね」

 戦闘のあと、楽しそうにミーシャが言った。

「何がやっぱりなんだよ」

「大会のおかげで、真剣勝負をいかに戦うかがわかってきたの。これはすごく大きいわ」


「俺もそう思う」


 拮抗した力の相手とどう戦うか、その技術を俺は磨いてきた。


 だから、遅れをとることもない。


 数字だけが上なんじゃない。

 今の俺はちゃんとAランクでもやれる冒険者なんだ。


 ちなみに地下30階層は洞窟のような空間ではなく、明らかに何かの祭祀空間の跡地だった。

 旧文明あるいは魔族にまつわる場所なのかもしれない。

 地下31階層に行く階段も発見したが、まだそこに行くだけの格が俺にないから、あとにまわした。


「ご主人様なら、必ず、この下にも問題なく行けるようになるわ。だから、今はここで我慢ね」

「わかってるよ。俺一人でも行けるようになってやる」


 俺は一体一体、敵を倒していく。

 眠りの息を吐いてくる巨大な角の生えた亀のモンスターに眠らされかけたが――

 これもまどろむぐらいで眠りこけるというところまではいかなかった。


 集中力が高ければ、眠りも浅くなるらしい。


「ご主人様! 大丈夫!?」

 ミーシャがすぐに助けに向かおうとするが――

 俺はわずかに手を振って、大丈夫だというサインを送る。


 そして、尻尾ではたかれたが、すぐに起き上がる。

 体が本当に戦闘に慣れてきた。


 そして、甲羅と肉の間に剣を差し込むように入れる。


 亀のモンスターが鳴き声をあげて、思わず首を伸ばした。


 その首を思いきり切断する。


「ご主人様、本当に強くなってるわ」

「うん、俺も実感がある」


 そして、数日、この地下30階層で戦ったおかげで、レベルも上がった。


=====

ケイジ

Lv29

職 業:戦士

体 力:278

魔 力:124

攻撃力:238

防御力:237

素早さ:196

知 力:140

技 能:刺突・なぎ払い・兜割り・力溜め・二刀流・鑑定(剣)・毒耐性・マヒ耐性・早期回復

その他:猫の考えがある程度わかる、猫の嫁。

=====


「どっからどう見ても、一流の冒険者よ」

 ご褒美というように、ミーシャがハグしてきた。

 まだ地下30階層なんだけどな。


「これもミーシャのおかげだ」

「ご主人様の努力の賜物よ」


「もう少し、努力したら、この国で最強の冒険者になれるかな。まあ、真の最強はミーシャだろうけど」

「そうね、それを目指すのもいいかもね」


 屋敷に戻ったら、レナが目を見開いていた。

「旦那、本当に精悍になりましたね」


「私の自慢のご主人様よ」

 ミーシャが得意げに言った。


 さて、もうAランクの昇級試験も二日後か。

大会が長引きましたが、またショートストーリーでどんどん話を書いていきます。

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