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チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。 作者:森田季節

獣人ミーシャとのいちゃらぶ同居生活編

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166話 アジト内部に潜入

 俺と、おそらくヴェラドンナの表情がわずかに変わった。
 ミーシャは猫の状態だからわからないけど、いよいよかという気持ちになっただろう。

「ここのボスを倒せば、いよいよ本格的に魔王の土地に行くことになるのよね」
「ミーシャ、あまりしゃべるな。といっても、別に大丈夫か」

 まだ自分たちが監視されてないことはわかる。あまり人を出していれば、それで藪蛇になるかもしれないからな。狙うとしたら、もっと近づいてからだろう。

 小屋の前まで出ると、さっと人間が顔を出してきた。
 もし冒険者をやったら、最低でもBランク程度はありそうな雰囲気を発している。
 それだけの猛者を従えているってことは、ボスもかなりの奴なんだろう。相手にとって、不足はないってところか。

「例の方々ですね。お話は伺っております」
 男の一人が言う。

 ヴェラドンナが一礼をした。
「ありがとう。しかし、偉大な盗賊団のアジトにしては狭いように感じるけど」
「ああ、地下に続いているんですよ。本拠はそちらのほうです。それぐらい厳重にしておけば、国にもばれませんからね」

 レナがどこからか出てくるだろうかと思ったけど、反応はない。今すぐ出てこられても困るけど、地下の入り口にカギでもかけられると、レナが入ってこれないな。

「ところで、あなたは猫を飼っていらっしゃるのですか?」
「ニャー」とすぐに鳴くミーシャ。ちょっとタイミングよすぎて、今のは変だぞ。

「そうよ。高い猫なのよ。一言で言うと、人ひとり分の命ぐらいの値段がするわ」
「なるほど。実は猫を連れた恐ろしい冒険者がいるという話を聞いたことがありましてね。ほら、Sランク冒険者でそういうのがいるんですよ。そのうち、ケイジという男が、もともと黒猫を飼っていたと」
 やっぱり、俺のこと自体は知られてるよな。

「じゃあ、あなた、この男がそのSランク冒険者に見えるの?」
 ヴェラドンナはまったく動じない。この態度は本当にすごい。ちなみに俺はびくっとしたけど、メイクのおかげで表情にあまり出ないのだ。

「検分したいならしてくれていいぜ。これだけ悪い人相だと、調べられ慣れてるんでね」
 しかし、まだ相手は渋っている様子だ。どこまでも慎重な連中だ。
 正直なところ、すでに場所は割れてしまったので、しょうがないから引き返すというのでもいいのだが。あるいは今すぐ実力行使に出るという選択肢もある。

 でも、ボスを逃がしてしまったら、すべてが水の泡だし、ここはこちらもできる限り、下手に出るか。

「じゃあ、念のため武器を置いていくっていうんならどうだ? それでお互いに納得するなら別に構わねえぜ」

 これには向こうの担当者も少し驚いたらしい。地下のアジトにでも入ったら、いきなり襲われても逃げられないからな。武器を置いていくというのは、覚悟があることとみなされるだろう。

 俺はヴェラドンナの手をさっと握って俺は大丈夫だということを示す。

「本当にいいんですね?」

「ええ、いいわ。その代わり、猫は連れていくわよ。逃がされちゃたまらないからね。あなたたちの命をいくつ並べてもこの子の価値にはかなわないんだから。いいえ、どんな財宝を持ってきても、やっぱりこの子にはならないわね」

「その点はこちらも飲みましょう」
 ミーシャが「ニャニャニャ」と、私に任せなさいみたいな意味の鳴き声を発した。
 もう、いっそミーシャだけアジトに入ってくれればそれで終わりなんだけど、そういうわけにもいかないんだよな。

 剣をはずして、俺は本当に丸腰になった。これを盗まれたらシャレにならないけど、そこは大丈夫だと信じよう。ヴェラドンナはナイフを一本だけ渡したけど、賭けてもいいが、絶対にもっともっと持っているはずだ。
 とはいえ、ここで五本も六本もナイフを出したら怪しまれる。こうするしかない。護身用に一、二本持っていてもそこは許されるだろう。ファンタジー世界は現代日本と違って一般人が武器を持っているのがある程度当たり前なのだ。

「武器は責任を持って預からせていただきます。それでは小屋のほうに」
 男たちは武器を持ったまま、小屋に俺たちを案内する。
 小屋の床下を開くと、地下階段がある。

 これ、魔族の特性なのかもしれないけど、地下にやたらと拠点を作りたがるな。あるいは高層建築を作るのがこの時代だと難しいからだろうか。

「それにしても厳重にもほどがあるわよ。あなたたちの頭目は少しばかり、疑り深すぎるんじゃないの?」
 ヴェラドンナが役に成りきったまま文句を言う。

「実は、ここ最近、監視を強めろという通達を受けたんです。ボスがおっしゃられることには、関係のある盗賊団が壊滅させられた事例があるとかで。それで、絶対に怪しいものは近づけないと」

 なるほどな。ほかのボスがやられたことを言ってるんだろうな。

「でも、盗賊団に近づく奴なんて怪しいものだけよ」
「それもそうですね」
 その男は思わず苦笑した。

 よし、ヴェラドンナを怪しんでる様子はもうないな。

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