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チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。  作者: 森田季節
獣人ミーシャとのいちゃらぶ同居生活編

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152話 四人で一緒に

 俺はミーシャのほうを向いた。

「お前はどうしたい、ミーシャ?」


「私はご主人様の考えに従うつもりだけど」

「俺はお前の願いに沿いたいと思ってる」


 どうしてミーシャに尋ねたかというと、ミーシャの存在が特別だからだ。

 実のところ、まだミーシャの寿命がどれぐらいのものか俺にはわからない。


 考えたくもないことだけど、人間と比べてミーシャの寿命はずっと短いかもしれない。もしかしたら、チートになった効果とかで寿命も長くなっているかもしれないけど、それを調べる方法はないままだ。


 ミーシャも俺が聞いた意図はきっとわかっている。

 いつもと違って、少し神妙な表情になっていた。


 胸に手を当てて、それから、やわらかくやさしい笑みをミーシャは作った。

「私は、ご主人様とずっと一緒にいたいわ。愛が薄らいだりしないって信じてるしね」


 あまり多くを語る必要はないなと思った。


「わかった。じゃあ、俺とミーシャはその霊薬を飲む」

 ミーシャにその気持ちがあるなら俺も一緒に歩いていくだけだ。

「レナとヴェラドンナは、それぞれ決めてくれていい。飲んだあとに後悔しても遅いかもしれないしな」


 この世界の神話や伝承を事細かに調べたわけじゃないけれど、不老不死であるがゆえに苦しんだ話の一つや二つはあるだろうし、そういうものを二人も知っているだろう。


「それでは、私はお嬢様に決めていただきましょうかね」

 ヴェラドンナがレナのほうを見た。


「なんで私が決めないといけないんだ……? 責任重大すぎるし、自分で決めてくれよ……」

 レナとしては多少迷惑そうだった。ある意味、自分のことより深く考えないといけないもんな……。


「私はお嬢様に仕えているからここにいるのです。お嬢様だけが不老不死であれば、わたくしもそばにいるために薬は飲まねばならないでしょう? でないとお世話をすることができませんので」


 なるほど、そういうことか。本当に召使いの鑑だな。


「う~ん……ちょっと考えさせてくれ……」

 レナは腕組みして、目を閉じて、しばらくうなっていた。大きな選択の割にはけっこう軽かった。二つある酒場のうち、どっちに入るか悩んでるぐらいのノリだ。


「そうだなあ、まだまだ知らない世界もたくさんあるし、飲んでおこうかな。盗賊は年をとりすぎると、全然できなくなりそうだし」

 たしかに五十歳や六十歳になれば今のレナほど身軽には動けないだろう。


「それに……できれば、長い間、旦那のそばにいたいですし……」

 ちらっと、俺のほうを見て、レナはすぐに目をそらした。

 ああ、俺だけ若いままってレナは気をつかうような……。


「レナ、別に私のことは気にせず、堂々とご主人様が好きって言っていいのよ?」

 ミーシャは「正妻」の余裕らしい。

「そう言われても恐縮しますよ……」


 レナが肩をすくめたのを見て、ミーシャは「ふふふっ」と笑った。

「じゃあ、レナ、これからもずっと一緒にご主人様を支えるわよ」

「わかりました! お任せください!」


 こうやって話題にされているっていうのは、なかなか照れるもんだな……。


「わかりました。それでは結局、全員が飲むということですね」

 ヴェラドンナはこんな時ですら淡々としている。そこまで落ち着き払っているところは本当に尊敬する。


「じゃあ、その水をいただけますか?」

 俺たちはそれぞれ水の入ったコップを渡された。


 水というには粘り気があって、変なものだった。

 味はかすかに甘味があって、日本の食べ物の中では葛湯くずゆに似ている。

 ただ、あれより甘味が薄いのでちょっと食感が気持ち悪い。


 レナは露骨に「うぇっ……なんだ、これ……スライムでも食べてるみたいだ……」と言っていた。次がないものだから、まずくても吐き出すなよ……?


 ヴェラドンナはこれもやっぱりただの水みたいに飲んでいる。

 ミーシャはおそるおそる、一口ずつ飲んでいた。猫のミーシャは完全に初体験のものだろう。


 そして無事に飲み終わった後――ステータスに変化が起こった。


=====

ケイジ

Lv31

職 業:戦士

体 力:300

魔 力:134

攻撃力:256

防御力:254

素早さ:211

知 力:149

技 能:刺突・なぎ払い・兜割り・力溜め・二刀流・鑑定(剣)・毒耐性・マヒ耐性・早期回復・急所突き

その他:猫の考えがある程度わかる・猫の嫁がいる・超長命

=====


「あっ、『超長命』って書かれてる……」

 ほかのメンバーも同じような報告をした。

 効果は本物だったらしい。


「ありがとうございます、ドライアドの皆さん」

 俺はあらためて長老に礼を言った。


「いえ、我々を救ってくださった方にお渡しできて、水も意味を持てました」

 長老も俺たちが喜んでいるのを見て、ほっとしたようだった。


「さて、今日は宴を開きたいと思います。さあ、みんな、すぐに用意をするぞ!」

 長老の声にドライアドたちがそんな大きな声が出せたのかと思ったほどの声を出した。


 たしかに今日ぐらいはどんちゃん騒ぎをしてもいいよな。俺たちもとことん付き合おうか。


さて、書籍化の発売日からほぼ1か月がたちました。ここでお知らせがあります。

2巻の発売も決定いたしました! 個人的にこれで1巻で入りきらなかったヴェラドンナのイラストが生まれるはずなので、それに期待しております!

詳しい発売日などはまた告知でき次第ご連絡いたします!

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