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チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。 作者:森田季節

獣人ミーシャとのいちゃらぶ同居生活編

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150話 モンスター退散

「こっちの心配はいらないから、聞かれたことをすべて言いなさい。爪でひっかくわよ?」
 人間の姿で言ってもあまり怖くないが、猫のミーシャのひっかきはなかなか強烈だ。ただし、ミーシャは機嫌が悪いから攻撃するみたいなことは昔からしなかった。
 ただし、尻尾を踏んだ時とかはかなり攻撃されたけど……。

「す、すべて話す……」
 魔族の国家の話もかなり詳細に聞けそうだ。これを王国に持ち帰るだけでSランク冒険者になれそうだけど、もうSランクだしな。昇進する先がないな。

 以下、その魔族から聞いた話だと――
・魔族の国家は人間の足でまともに行くと、ここからふた月かかるほどのところにある。
・上級の魔族はワイヴァーンやドラゴンに乗って、移動しているので、もっと効率的に動ける。
・魔王城は人間の王国の城の五倍はくだらない規模を持っている。
・普通の人間ではとても越えられない深い谷が口を開けていたり、深い沼地が広がっていたりするので、どのみちたどりつけない。

 ――ということらしいが、どこまでがまともな情報で、どこからが盛ってる情報かよくわからない。人間の城の五倍なんてところは、いかにもウソっぽいというか、魔族が王国の城の規模などを事細かに知っているか怪しいところだ。

「でも、かつて魔王は人間に負けたんじゃないの? その時には魔王城も落ちたんでしょ?」
「千年前は魔王様が人間の土地に攻め込んで、そこで魔法使いなどの攻撃を受けて封印されたらしい。当時はラクリ教とかいう教義を信じている魔法使いどもが優秀だったらしくてな……。今の魔法使いの比ではなかったと聞く」

「ふうん、じゃあ私の炎を試してみる?」
 びくりと魔族がふるえた。
「え、遠慮する……。お前は明らかに異常だ……」

 ミーシャはむっとしてたけど、これはいい情報が手に入った。
 そっか、ラクリ教時代には、剣士も魔法使いも相当な実力者だったんだろうな。王都近辺のダンジョンに眠っていたあの武器やアイテムの性能からしてもそれがわかる。

 だとしたら、今の魔族が本気出して攻めてきたら、王国はひとたまりもないかもしれないな。やっぱり俺たちが魔王を倒してるほうがいいだろう。少なくとも、魔王のところに行って話をつけてくる必要はある。

「あなたたちの兵力はどれぐらいなの? まあ、数だけわかってもあまり意味はないけど」
 ミーシャなら魔法で一掃できるだろうからな……。
「二十万はくだらないはずだ。遠征してきているのは一部に過ぎぬ」

 このあたりの数も信じていいかわからないので、話半分で聞いておこう。
「それで、いつ本格的な侵攻をするつもりだったの?」
「魔王様が復活なされてから百年後だ」
「えっ……。まだ五十年ぐらい猶予があったってこと?」

 ミーシャが途方もない話にあぜんとしていた。
 どうやら、時間感覚が人間とモンスターでは全然違うらしい。

「もっとも、いくつも遠征拠点が消滅したので、計画の変更はありうるが……それも現在進行形であるからな……。どうなるかはわからんが……。いったいどうなっているのだ……」

 まだこの魔族も俺たちが全部やったという発想には至らないみたいだな。非常識なのは間違いないからな。

 その後も、ミーシャはいろいろ聞いていた。最初はおおざっぱな質問が多いなと思ったが、徐々に細かいことを聞いたり、かと思うと、また全然違うことを聞いたりした。猫なのか、そういうところは気まぐれらしい。

 一方、時間が経ったので、モンスターの援軍みたいなのもやってきたが、ボスが手を出すなとあわてて制した。自分の命もかかってるからな。

「さてと、王国内で私たちが一番魔族について詳しくなったみたいね」
 ミーシャが話を聞き終えたと思ったのか、馬乗りからボスを解放した。ドヤ顔で両手を腰に当てている。
 俺としてはレナもいて身勝手だと思うけど、拘束のためとはいえ、あんまり他人の上に乗ったりしてほしくなかったので、ほっとした。まあ、人間の男じゃなくてモンスターだけど。

「お疲れ。これで、この森をどうにかする任務も達成かな」
「そうね、でも、このモンスターたちが出ていくまで見届けないとね」
 笑いながらミーシャは、とどまっていたモンスターのほうを見た。

 彼らもミーシャがどれだけとんでもないことをしたか、だいたいわかっているようで、のけぞり気味になっていた。

「今から撤収するから……許してくれ……。後ろから追い討ちをかけたりしないことを約束してくれ……」
「いいわよ。今更騙し討ちするメリットもとくにないしね。あなたたちこそ、ドライアドにお礼参りに来たら、ただじゃおかないわよ」
「そんなことをやる勇気もない……」

 モンスターたちはぞろぞろと地上に出ると、森から北のほうに出ていった。
 どこを目指しているかは謎だけど、もうここに戻ってくることはないだろう。
別作品なのですが、先月後半から連載している「若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!」が月間2位になりました。自分の中では新記録です。よろしければこちらもご覧ください!
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