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チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。 作者:森田季節

獣人ミーシャとのいちゃらぶ同居生活編

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144話 横穴での一夜

 食事中、次に攻めるボスについて話し合った。

「王国を抜けた北の土地にケルティンという松の森林地帯があるんですが、ここにボスがいるらしいです。なんでもドライアドという森に住む種族をモンスターが支配して、拠点にしているようです」

「王国の支配が及ばないところだと、魔族もそれだけ動いてるんだな」

「ドライアドたちは国家と言えるほどのものは作っていませんが、集落は持っているようですね。王国とも国交がないので、ほったらかしになっていました。そもそもドライアドは森から離れることができないそうなので、王国との交流がもともとないんです」
「じゃあ、人助けといきましょうか」

 ミーシャはドライアドの解放を迷子の道案内ぐらいの軽い調子で言った。

 こうして、次の目的地ができた。

「ただ、寒そうなのが怖いから、とことん厚着していくわ……」



 ミーシャだけなく、俺たち一行は分厚いコートを新調した。

 目指すケルティンの森というところは王国の領土を離れたはるか北側にある。まともな宿がない危険が高かったので、寒さに弱いミーシャじゃなくても厚着は必須だった。

 ちなみにコートは買ったのだが――

「ここはあったかいわね」

 ミーシャは猫になって、俺の服の胸元から顔だけ出していた。寒くて歩くこと自体が嫌になったらしい。

「お前が入ってると重いんだよな……。あったかくはあるんだけど……」
「寒いところは猫は苦手なのよ……。これは種族的な問題だから許して」

 たしかにどちらかといえば、南方が発祥の動物か。

「でも、まだ季節的にはマシなんだぞ。真冬は終わって、今から春になってくるんだから」
「元が寒いから同じよ……。あ~、洞窟の中は気温が年中で一定でよかったわね……。雨も降ってきたりしないし……」

 それは言えるかもしれない。実は王都のそばにある洞窟攻略って恵まれた環境だったのかもしれない。もちろん、普通の人間にとったらモンスターだらけで命懸けの環境なんだけど。

 北方の町で食糧を買い込んで、俺たちは冬の原野を行く。

「うん、このままで間違いねえな。ずれたりはしてない」

 方角はレナが時たま確認する。盗賊のスキルなのか、景色や太陽の位置関係からほぼ正確に進路を割り出せるらしい。

「北の町で入手した地図自体が間違いだらけだったらどうしようもねえけど、そうじゃなきゃ、ケルティンって森までは行けるはずです」

「そっか。早く着いてほしいな……」
「少なくとも、今日中っていうのは無理ですぜ。どっかで休まないと」

 ミーシャじゃないけど、俺も王国に引き返したくなってきた。

 その日は原野にあった小高い丘に穴を掘って、ここで夜を越すことにした。
 そしたら、すでに穴が空いていて、しかも、火をおこした跡まであった。

「やっぱり、ここぐらいしか休める場所がないんだろうな」
 誰が何しに来ているのかよくわからないが、ここで休んだ奴がいるのは確かだ。

 干した携帯糧食を食べる。ある程度、換気ができていることも確認して、俺たちも火を使う。ミーシャの魔法が火種だ。気分は冒険家だ。

 あまりやることもないので、俺たちは早めに横になった。寝袋にもなる荷物袋から荷物を取り出して、自分が入る。ミーシャはその寝袋にも猫になって入った。そのへんは徹底している。

「まだ、横穴だから、そんなに寒くないですね、旦那」
「そうだな。さすがに原野で寝ろっていうのは無理がある」

 俺は横になりながらレナと話した。
 レナは種族の特性なのか、寒さにはまだ強い。しかも、盗賊もしてたから野宿にも慣れているんだろう。

 しかし、寒さとは全然違う問題があった。
 レナと目が合った。

「その……なんか見つめ合うみたいになって……恥ずかしいですね……」
 レナが妙なことを言った。
「バカ……。意識しすぎだって……」

 はじめてレナと愛し合って日も経ってないのだ。近くで寝ると気にもなる。

 ミーシャが起きていたら文句を言ってくるかもしれないが、反応もないから、俺の寝袋の中で猫になって寝てるのだろう。

「私はもう寝ますので、お気になさらず」
「ヴェラドンナ、それで気にならない奴なんているか!」

 だが、ヴェラドンナはウソかほんとか、寝息を立てだした。言ってから早すぎるからウソだと思うけど、暗殺者も寝れる時に寝るような能力を持っているのかもしれない。

「ここは寒いし、へ、変なことはしないほうがいいぞ……」
「ですよね……」

 レナも納得してくれたらしい。さて、とっとと明日に備えて寝るか。

 …………。
 ……………………。

 レナが気になって、なかなか寝付けない……。

「旦那、様……手、つないでくれませんか?」
「それぐらいなら、いいかな……」

 俺たちは手をぎゅっとつないでゆっくりと眠りに落ちた。

 ヴェラドンナは起きていませんように。

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