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2-1

「ゲロゲロゲロ~。それで現在の兵数はどうなっておる?」

白を基調にした廊下と壁の真ん中を赤の水晶で道を作る。その道の先に段差を交えた先に装飾の施された椅子。そこに座するものが放つ言葉の先には、段差の下で控え頭を下げるもの。

「ゲロッ。現在約5万3千。新たに生まれたものが5百となっております。」

座するもの。控えるもの。共に大きな目を乗せた姿をしている。蛙族だ。

「ゲロゲロゲロ。順調順調。また3日後には我が歌声を響かせるとしよう。」

座するものが満足げに言葉を放つと、

「ゲロッ。王の仰せのままに。」

控えるものもハッキリと返事を返すのであった。そして

『ゲロゲロゲロゲロ』

と二つの鳴き声が響き渡るのであった。





ーーー





森の中。転がる3つの遺体。女性のものが1つと蛙族のものが2つ。

『ここ』で狩猟ころされたが故に私ができる事がある。コケもいくつか使い組み上げていく。

光に包まれ生まれるのは3つの姿。


1つは、蛙族の姿。

1つは、女性の姿。

そしてもう1つは、蛙族を模る半透明の姿。


肉体の欠損・魂の欠損。どちらも相応にはあると思われる。あまり大きく弄るつもりも元々ない。

それでも、3体を揃えるのに1体を犠牲にしたのは間違えないだろう。もっとも・・・頭を下げる3体を前に。言い訳がましい偽善と妥協を感じるのであった。

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