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幕間 暇を持て余した神の遊び

主人公たちが異世界へと落ちて行ってから少しの後、自称神が呟く

「さて、あいつらの中で、どの程度の人数が魂の穢れを落としきれるかな?」


その問いに対して天使もどきが答える


「えー、一割にも満たないんじゃないですかー?そもそも、本当に穢れを落とさせる気あるんですかー?」


「あるわけねーだろんなもん、しょせん娯楽よ娯楽。きちんと穢れが落ちたら食えるし、落ちなかったら無間地獄で拷問して遊ぶし。それよりさ、お前、俺の魂どっか行ったんだけど、何処にあるか知らない?」


「えー魔神様ーまた自分の魂どっかにやったんですかー?今回で何度目ですー?」


「いや、俺くれーになるとさ、自分の体から魂を切り離しておけるじゃん?で、魂の一部を結晶化してさ、ビー玉みたいにしてさ、ビーダマンごっこしてたんだけどさ、何か最後の一個が見当たんないんだよね」


「今度はまた意味不明な遊びをしてましたねー、でもあいにく私は分かんないですねー」


「そっかー知らないか、まぁその内見付かるだろ、前もいつのまにか出てきたしな」


「魂が欠けてても何ともないとかー流石魔神様ですねー」


「だろ?流石だろ?ってかさ、もうそのうさんくせー天使の輪っかと羽の白いペンキ落とせよ」


「えーこれ自信作だから気に入ってるんですよー私の名演技も合わせて、かなり天使っぽかったですよねー?あいつら私のことをちっとも疑ってなかったですよー?」


「ばっか言えお前俺の華麗なる神っぽい仕草と言動とオーラによるところが一万%だろうが」


「えーなんすかその比率ー意義を申し立てまーす」


「ははは却下だ」


さっきから談笑しているこの二人、何を隠そう一話と二話で主人公たちとお話しした神と天使である

何とその正体は、魔神と下級悪魔だったのだ

魂の穢れを落とし、魔神たちにおいしく頂かれる為に、主人公たちは見事に騙されて異世界へと行かされたのである、何てひどいのでしょうか、でも彼らは悪魔なのでひどくて当たり前なのです

でも魂の穢れを落としきらないと輪廻転生出来ないのは本当なので、結局主人公たちは異世界へ行くほかなかったのである


「ところで魔神様ー魂の欠片ってほっといていーんですかー?探さないとまた前みたいにひどいことになるんじゃないですかー?」


「あー、前なーあれはめんどくさかったよな、俺の魂の欠片を偶然拾っちゃった上級悪魔な、一部とはいえ魔神の力を得るわけだからな、そりゃーもう暴れたよなー、あの騒ぎはめんどくさかったけど、楽しかったな、元の強さと相まって俺と少しは良い勝負するんだもんな、またああいうのやるのも良いかもな」


「いやまじ勘弁ですわー巻き込まれる方の身にもなってくださいよー確かに血と殺戮とバカ騒ぎは好きですけどねー」


「ま、案外今回どっか行った欠片も、すでに誰かが拾ってたりしてな」


「縁起でもないこと言わないでくださいよーもー」


「あっはっは、まぁそんときゃそんときだろ」


こうして、二人の談笑は続いていく

また自殺者が一定人数に達し、ここへ哀れな人間が堕ちてくるまで

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