B&L注意生徒×先生or弟!?イケナイ恋の始まり始まり...
俺の名前は
真海璃央
今年から晴れて
念願の高校生だ
俺が通う高校は
普通の公立高校
でも公立では珍しい
全寮制だ
ちなみに俺には
双子の弟がいる
それがまたすんげぇ
可愛いんだわ
里樹は俺と違って頭が
いいから
私立の超有名な所に
合格した
いや〜自慢の弟だね、うん
.
今日は初登校日
もう寮にいるかって?
それが寮に入るのは
入学してすぐではない
家族との別れの時間を
配慮して、だそうだ
でも明日から入るので
ほとんど意味はないが...
今日は家族4人で楽しむだろう
ん?
ところで...俺は
こんなに説明している余裕は
あるのか...?
学校は...
ゴンッ!!
「いでっ!!?」
ベッドから落ちて
やっと目が覚めた俺
.
「ん〜...今何時だ....げっ!!!」
午前8時
完璧遅刻
いや凄く急げば...
無理だ
俺にそんな力はない!!!
「やべぇ!!まぢヤベーぞ!!!」
初日から遅刻かよ〜
まぢ最悪だ
俺は食パンを口にくわえ
制服に着替えると
家を飛び出した
(なんか...少女漫画とかでありそうな...)
.
高校までは
そんな遠くはない
俺の脚力なら
全速力で20分くらい?
まあ全速力がずっと続く
訳でもないし...
俺は足には自信があった
中学の頃も陸上部に入っていて
いつも学年トップだった
そうこうしているうちに
学校の門が見えてきた
「よっしゃー!!!まだ間に合ーーう!!!!」
俺は一人叫びならが
門を潜っていった
.
キーンコーンカーンコーン...
ガラッ!!
「ふぅ〜間に合った〜」
朝のHRまでには間に合っ...
?「馬鹿か。何が間に合った〜、だ」
...へ?
?「真海璃央。初日から遅刻とは
いい度胸してるな?」
「でも今チャイムが!!」
?「あほ。今のは一時限目開始の
チャイムだ」
クスクス..
皆が小さく笑った
「...//」
初日早々、俺は今までに
ないぐらい恥ずかしい思い
をした
.
?「ほら、突っ立てないで早く
席つけ。お前の席はあいつ
の隣だ」
そう言って指を指された方を
見てみると
そこにはふんわりと優しく笑う
どっかの王子みたいなのがいた
俺は急いで指定された席に向かった
優「俺、山下優よろしくね。
君は?」
優というそいつは
変わらず優しく笑顔で俺に聞いてきた
「真海璃央...」
優「やだなぁ、そんなに警戒
しないでよ。俺は璃央くんと
友達になりたいだけだよ」
朝から馬鹿な俺にこんなふうに
話しかけてくるなんて...
と思い少し警戒していると
それを簡単に見抜かれ
再度よろしくね、と言われた
.
その笑顔はやはり
何かを引き付ける魅力が
あり、警戒もすぐにとけた
「おう!!よろしくな!!」
優「クス...」
「な、何が可笑しいんだよ?/」
優「いや、璃央くんって可愛いな
と思って」
「なっ!?/」
可愛いぃ!?
いやいや、ないだろ
可愛いのはむしろお前の
笑顔だろ〜と言いたいが
言えない俺
「なぁ山下...」
優「優、」
「え?」
優「優って呼んで?」
「あ、あぁ..なぁ優、さっきから
思ってたんだけど、あいつ...
誰だ?」
俺は先程から気になっていた
教師...みたいな人の事を
聞いてみた
.
優「え?璃央くんあの人のこと
知らないの?」
「うん。...そんなに有名なのか?」
優は少し驚いたような顔をしたあと
説明してくれた
優「瀧澤秋って言うんだけど、
凄く...Sな教師として有名なんだよ。 あの人の放課後居残り授業は...
凄いみたいだよ...
でも誰にでもって訳じゃないみたい。
...一応俺たちの担任だよ」
「ふ〜ん...ってぇえ!?」
俺はつい大声を出してしまった
秋「ほぉ〜...真海、」
げっ!!
やばい...瀧澤は俺を鋭い眼光で
睨みつけるように見てきた
.
秋「俺の授業でふざけるとは
ほんとに度胸のあるやつだな?」
やばいぞ...こりゃ完全に頭にきてるな
秋「遅刻は見逃してやったが...
今回は別だ」
「えっ!?」
まさか...
秋「放課後理科準備室に来い」
そのまさかだぁーーー!!!!!
俺の勘は的中した
瀧澤はニヤリと笑うと
授業を再開した
隣を見てみると
あちゃー...という
半笑い状態の優がいた
.
キーンコーンカーンコーン...
一時限目終了
だが、授業内容はほとんど
頭に入って来なかった
何故かって?
そんなの...決まってんじゃねーか!!
優「璃央くん?...放課後が怖いの?」
「...コクン」
俺は素直に頷いた
そう、俺は有名なあいつの
放課後居残り授業とやらが
怖くてしかたがないのだ
あいつなら...
想像もできないくらいの
事をしてきそうだ...
優「大丈夫だよ。いくら厳しいと
有名でも、教師なんだら。
そんな酷い事はしないよ」
優はそんな俺を気遣い
安心させようとしてくれた
.
「優...ありがとな」
俺は弱々しいかもしれないが
笑顔でお礼を言った
優「...!!//」
優は本当にいいやつだ
一番最初に出来た
ダチが優でよかった
優「...璃央くん、」
「ん?」
優「あまり人前で笑わないほうが
いいよ」
「え?...どうして?」
優「あ...いや、何てね!ごめんね、
気にしないで」
優はあははと笑いごまかした
人前で笑うな
そう言った時の優は
いつもとは違う雰囲気だった
どうしたんだ...優のやつ?
優「あ、そうだ璃央くん...」
「あっ!!優、」
優「なに?」
「俺の事は璃央でいいから」
優「ほんとに!?やったぁ、嬉しいな」
優は嬉しそうに笑い
俺の名前を連呼していた
.
そのあと優と
たわいもない話をして
あっという間に放課後がきた
「あー...」
優「璃央...」
俺は憂鬱だった
だって..
だって!!
♪ピーンポーンパーンポーン...
―えー、1年B組真海璃央至急
理科準備室まで来い、以上―
♪ピーンポーンパーンポーン...
あぁー...
とうとう呼ばれたよ...
しかも来い、って...
優「..頑張って。俺待ってるから」
「うん...ありがとう。行ってくるわ」
俺はよしっと気合いを入れ
一人理科準備室に向かった
.
初登校とあって
少し迷ったが無事
理科準備室についた
「ふぅ〜...よし!」
コンコン..
「1年の真海です」
秋「入れ」
俺はゆっくりと
準備室に足を踏み入れた
「....」
秋「...遅かったな」
「ちょっと迷って...」
瀧澤はそうか、と言うと
椅子を引いて座れと促した
.
沈黙が続く
「...あのぉ」
秋「真海」
「は、はい!?」
何か言わないとと思い
話かけようとした時
突然名前を呼ばれた
秋「今日のことだが...」
「す、すみませんでした!!
もう騒ぎません。だから居残りは...」
秋「何だ言わなくてもいいみたいだな」
「えっ!?」
もしかして...素直に謝ったから
許してくれるとか..!?
秋「明日から毎日俺のとこに来い」
「はいっ!!...ってえぇ!?」
秋「いい返事だな」
「いやいや...許してくれたんじゃ」
秋「んなわけあるか。
まあ...今日のを許したとしても...」
「じゃあ何で!?明日から気をつけるから!!」
俺は居残りを避けるため
必死だった
.
秋「お前、自分の入試の結果
知ってんのか?」
「知らない...それが?」
瀧澤は深いため息をはくと
真剣な顔で話してきた
秋「単刀直入に言うぞ。
今のお前では2年にはあがれない」
え?...今何と..?
「2年に...」
秋「この意味わかるよな?
留年ってことだ」
まさか...入学してすぐ
こんなことを言われるとは
思ってもいなかった
「で、でも今はまだ...」
秋「入学したばっかだから大丈夫
とか考えてんじゃねぇだろうな?」
うっ....考えてました...
.
秋「中学の理科ができない奴が
高校の理科内容を一人で理解で
きるわけがないだろ。
高校の理科を..なめるなよ」
瀧澤はそう言うとニヤリと
口角をあげ笑った
「だから..居残りを?」
秋「あぁ。基本毎日だからな」
毎日...
毎日この無駄に色気のある
男前な顔と一対一で
勉強をすんのか....
「はあ...」
秋「ため息をつきたいのは
こっちだ。お前の成績は
この俺も驚くくらいだからな」
そ、そんなに俺...やばいのか?
「今日は...?」
秋「流石に今日はない。
お家に帰ってパパママに
甘えてこい」
「俺はそんなお子ちゃまじゃない!!!」
秋「そぉか?今日のお前を見てると
隣のやつにべったりだった様な
気もするが?」
瀧澤は相変わらずニヤリと
ふてきな笑みを浮かべた
.
「隣...優か!!あいつはただのダチだよ!」
秋「ほお...ただの、な..」
「?」
瀧澤は意味深な言い方をした
「とにかく!!俺はお子ちゃまでも
べったりな甘えん坊でもないからな!!」
秋「クス...必死だな」
「うるせぇ!!!」
馬鹿にしたように笑われ
相手がドSな教師だということを
忘れ怒鳴ってしまった
秋「...お前、威勢はいいようだな?」
「...え?」
何故か俺の中の危険探知器が
逃げろと騒いでいた
でも動けない俺
秋「教師のこの俺にむかって
うるせぇとは...お前が初めてだな」
瀧澤がジリジリと近づいてきた
.
「な、なんだよ...」
秋「ん?お前の立場を解らせるだけだ」
そういうと瀧澤は
俺を教室の端まで追い詰めてきた
「ちょっと...待てよ..」
秋「待たない..」
やばい...これはやばい
瀧澤の目が...本気だ
「立場はちゃんと理解してるから!!
瀧澤は先生だ、な?だから...」
瀧澤は一瞬動きを止めた
俺はホッと胸を撫で下ろそうと
した次の瞬間
ぐいっ
「!?..んぅ!!」
突然腕を引っ張られ
気づいた時には
唇に柔らかい感触があった
.
俺は今自分に起きている事が
すぐには理解できなかった
「ん〜ッ!!」
瀧澤の胸をいくら押しても
びくともしない
―…クチュ……―
「ん...はぁはぁ...」
息が苦しくなり
頭がぼーっとし出した時
卑劣な音をたて唇が離れた
俺は荒くなった息を整えながら
瀧澤を睨んだ
秋「...何だ?物足りなかったか?」
この期に及んでまだ
そんなふざけた事を言うのか
こいつは本当に教師なのだろうか
「何しやがんだ!!!」
秋「そんなことも分からんのか。
相変わらず馬鹿だな、き―...」
「あぁー!!言わんでいい!!」
こいつ...さらっと言おうとした...
.
秋「これで俺に生意気な口を
聞いたらどうなるか...
身をもってわかっただろ」
そういうとニコッと効果音の
つきそうな笑顔を向けてきた
「!!...//」
不覚にもドキッとしてしまった
いやいや!!
こいつは俺の...
俺のファーストキスを奪った
最低の教師だ!!
秋「おい...一人で百面相
してんじゃねぇ。
今日はもう帰っていいぞ。
明日、忘れんなよ?」
「!!誰が来るか!!!変態教師!!!」
俺は叫んで教室から出ようとした
秋「璃央!!」
「!?」
いきなり名前を呼ばれ
何事かと思い振り向けば
再び唇を奪われていた
.