表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

国際機関では

作者: MANA

前回の続き。


3つの国の沼から検出された未知の毒物について、


2つの国が国際機関に通報していた。


日本、そして、B国の旧宗主国。


A国で採取されたサンプルは廃棄されていた。


通報先は、国際刑事警察機構で、


この物質を使ったテロが危惧されていた。


機構の会議室では、


「どこかの国の生物化学兵器研究機関で開発されて、


何らかの理由で外部に持ち出された可能性も」


「日本とB国以外ではどういう状況なのか」


「こちらで掌握していない国で同様の事件が起きたこともありえる」


「この毒物を製造するためには、高度な専門知識と、

大がかりな設備が要る。


設備を建設して稼働させる資金も必要」


「解毒の方法もないので、ヒトに使われるとどうしようもない」


日本では、警察庁が化学工業の業界団体に協力を要請して、


今回の毒物について、製造可能な事業者が推定できるか照会した。


「日常的に使われる、あまり強くない毒物については、


こちらの会員である事業者が製造しています。


製品としては、殺虫剤や除草剤、農薬などですね。


そのような毒物は大量に製造されます。


商売になるので。


ただし、未知の毒物で強い致死作用があるものは、商品にはなりえません。


製造禁止になるのは確実なので。


調査しましたが、私どもの会員で、お問い合わせの毒物を製造しているところはありません」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ