僕は社会の風雲児
ただ流されるだけの人生だった
勉強も仕事も生活も
世間で言う普通の人生をこなしてきた
誰もがそうであるように自分もそうあってきた
ふとした時後ろを見た
そこには何もない
ただ空虚に流されてきた人生では
何も残せなかった
自分の足跡でさえも
別に何かを残したかった訳ではないが
あまりにも寂しかったので
初めて自分の意思で足を踏みしめてみる
だがそこに足跡はつかない
ただ流されてきた僕という存在は
もう取り返しがつかないはほど
軽く希薄だった
まるで風に流される雲のように