俺の命<<<<<<<<<<<<<<推しの命
「おめでとうございます!あなたは1兆人目死者記念に選ばれました!記念としてなんでも願いを一つだけ叶えてあげます!」
「は?」
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さっきまで赤見さんのライブに参加してたら気付いたら死んでました。どうも謎記念に選ばれました人です。目の前にいる白髪長身女神様によると記念になんでも願いを叶えてくれるそうです。
「ほんとになんでも願いを叶えてくれるのですか?」
「ほんとになんでも願いを叶えてあげます」
だそうです。やったね。じゃあ生き返らせてもら…うん?待てよ?そもそも俺はなんで死んだんだ?
「すみません女神様、僕なんで死んだんですか?」
俺が質問すると女神様は優しい表情で
「地震でライブ会場が潰れてしまい、その際に瓦礫の下敷きになって死にました。ぺちゃんこです」
おいおいめっちゃ穏やかな表情で恐ろしい死因聞いちゃったよ。というか地震で会場潰れたってことはまさか…
「すみません願い事とは別件で聞きたいことがあるのですが、あの場にいた赤見香織さんって生きてますか?」
できるだけ平静を装いつつ女神様に人生最大の疑問をぶつけてみると女神様はさも何事もないかのようにこう答えた。
「赤見香織さんですか?あの人は地震のせいで起きた火事で死にました」
「うわあああああああいああああああああああああ
ああああああああああああ」
おれは発狂した。
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あれからよくわからない位長い時間泣き喚いていた。多分他人から見たらものすごい醜態だったと思う。でも仕方がなかった。俺にとっては赤見さんは神なのだから。神がお亡くなりになられて狂わない人間なんていない、当たり前だよね?
「少しは落ち着きましたか?」
俺が泣き止んだことを慎重に確認してか俺の精神状態を聞いてきた。
「はい、落ち着きました。後、願い事なんですが赤見香織さんを生き返らせて下さい」
「はいわかりました。その願い叶えます」
女神様が急に光ったと思った瞬間急に俺の目の前に大きなスクリーンが現れた。
「女神様これは?」
「これは人間界を覗くことができるスクリーンです。これであなたの願いが叶えられてるかの確認を取って欲しいのです」
そう答えるとスクリーンに人間界の様子が映し出された。やはり女神様なだけあって顧客の心をつかむのが上手いなと思っているとスクリーンに赤見さんが五体満足で生存なさってる御姿を拝見できた。
俺はまた泣いた