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伝説を創り出せ!  作者: 神白
6/21

6.

後書きにステータスを加えました。


へぇ。洒落た見た目だな。

あれ、意外と安い。ランチだからか?

ちょっと食って行くか。


「いらっしゃいませ。」

「1人なんですけどいいっすか?」

「はい。一名様です!」

“いらっしゃいませー!”


小規模な店舗だが、中もちゃんと洒落てんだな。

ふーん。料理は…よくわからんけど一番安いコース料理にしてもらお。

「あの、これでお願いします。」

「かしこまりました。」


しばらくするとオードブルがやってくる。

その後も順番に料理がやってきて大満足。


ふぅ、うまかった。

客はそこそこ。一瞬満席にはなるから忙しそうに動いてるな。


ん?


「おい、君。これには何が入ってるのかね。」

忙しそうに動くホールに声をかける客。めんどくさいやつだな。メニュー表に書いてあったろうが。

「はい、そちらの料理には…」

そんな文句を言わず、素直に答えるホール。

まあ、普通答えるか。

「ならこのワインの銘柄は…」

質問責め客。うざいなおい。

流石にそこまで把握してなかったようで、聞いてくると伝えると。

「この程度もわからんのかね。躾がなっとらんな!」


クレーマーかお前。

ホールの人泣きそうだぞ。


「すみませーん。ちょっといいですかー。」

助け舟を出してやるか。


「っ。えっと…」

「フン、仕方ない行ってやれ。礼儀を知らない客のようだしな!」

お前だろう。

「すみません、失礼します。」

ぺこりとお辞儀をして、俺のとこに来る。

「お待たせしました。ご用件は…」


「あのワインの銘柄はーーーだよ。そしてあの料理に合う他ワインの名前はーーーとーーーー。君はまだワインとかわからないかもしれないから、シェフのおすすめはって付け加えるといいよ。」


「え。」

「ほら、行っておいで。それとももう一度言おうか?」

「あ、いえっ。大丈夫です。ありがとうございます。」


いそいそと戻り、クレーマー客に真剣な目で答える。俺が言った言葉を伝えた後、クレーマー客が苦虫を潰した顔になり、少しスカッとした。その客はその後何事もなく帰り、もう少し勉強しておけとか言って帰って行ったらしい。あんまり酷くないクレーマーだったようだな。


「…あの、先ほどはありがとうございました。」

「いーんすよ。料理美味しかったと伝えておいてください。あと、コレを伝説を創り出せってゲーム知ってる人に渡してもらえますか?」

「え?えっとVRゲームのですか?」

「はい、おそらくシェフの中にこれを見たらすぐにわかる人がいると思うので。」

「シェフ…」

「じゃ、ごちそっさん。」


〜〜ロッドへ。ちゃんときてやったぞ。料理美味かった。カラより。〜〜


それをした次の日のログイン。


ギルドにロッドが待ち構えていた。

『カラ君!』

「なんすか。」

『ありがとう!』

「なんのことでしょうね。」

『照れ屋だねぇ。』

「意味がわかりませんな。」


『なんだ?仲良くなってないか?』

「気のせい気のせい。」


ギルドに来たのは聞きたいことがあったからだ。

「なあ、おっさん。魔法ってどうやって取得すんの?」

『あん?魔法は…魔法を使えるやつに教わるしかねぇよ?』

「知り合い誰か教えて。」

『…お前、魔力あんのか?』

「ん?無いけど?え、無いと無理な感じ?」

『無理だ。』

「えー…」

『魔力は人によって量は違う。最初から0のやつは魔法を覚えられない。1さえあれば、増やすことは可能だが、お前魔力感じられねぇもん。無理だ。』


「マジかよ。俺の憧れをぶち壊しやがったな。」

『そんなの知らん。』

「クソが」

確か、ウルフ達は魔力があったな。

「まあいいや、俺は諦めるからとりあえず教えてくれ。使い魔達に覚えさせる。」

『ん?達?また何かと契約したのか?』


「おう。いいから教えろ。」

『仕方ねぇな…属性によって人が変わるが何にするんだ?』

属性によって?

「何が違うんだ?」


『そこからか…まずな』


属性は6種。

火、水、風、土、光、闇だそうだ。

魔法は1つの属性しか覚えられないらしい。つまり、パンダはもう風魔法覚えてるから他は無理ってことか。パンダは風魔法の技のレパートリーを増やす感じになるな。


ウルフは黒だから闇がいいな。使いこなしそうだ。そしてその法則でいくと、フェンリルは光だな。


「じゃ、風と闇と光で。」

『今から紹介状書くからしばし待て。』

紹介状的なものまでくれるのか。優しいなおっさん。

しばしってどのくらいだ。仕方ない近くの椅子に座って…


「おい、あのNPCからもらえる紹介状を俺によこせ。弱小。」


なんか、門番みたいな呼び方する奴が現れたんだけど。


「断る。書いて貰えばいいだろうが。」

「聞いてもそんなこと答えてくれなかったぞ!」

「あっそ。だから何。」

「てっめぇ…」

すげーめんどい。


ピコン!

プレイヤーザメラからPvPを申請されました。受けますか?


断る


「んな!キャンセルすんな!この!」


ピコン!

プレイヤーザメラからPvPを申請されました。受けますか?

またかよ。


「うざい。キャンセルで。」


ピコン!

プレイヤーザメラからPvPを申請されました。受けますか?

「いい加減にしろ!!」


戦闘は嫌いだ。生き物が死ぬのは見たく無い。だがな!人はどうでもいい。


「仕方ねぇな!!」


ピコン!

建物内でのPvPは不可です。

建物の外に出てください。


「…チッ。おっさん。すぐ戻る。」

『安心しろ。俺も見にいく。』


観戦する気満々か!

「紹介状は!」

『書き終わった。喧嘩が終わったらすぐ渡してやるよ。』


あーもう。めんどくさい。


「早く外に出ろデカクズ。」

「レベル5のくせに図に乗りやがって!」


あん?なんでこいつ俺のレベル……。

嗚呼、名前横に出てたわ知らんかった。あいつはレベル7か。だからなんだ。


戦闘は一瞬で終わった。

相手が遅かったから頭殴って一撃で沈めた。


ピコン!

プレイヤーレベルが6になりました。

攻撃レベルが15になりました。

速さレベルが14になりました。

PvPの経験値うまうまだな。



「はよ、紹介状。」

『…一撃で沈めるか…普通。』

「防御のレベル低いんだろ。動きも遅ぇし、あんなの誰が待つかよ。」

『そんなに強かったのかお前。』

「討伐系はしねぇからな。」

『……わかったわかった。ほら、これが紹介状だ。風はフロスト。闇はヤハト。光はクロス。て名前のじーさんだ。』

「魔女っ子じゃねぇのかよ。男の割合たけぇよ。」

『文句言うな。』


へいへい。

風の爺さんのところが一番近かったからそこに向かう。


緑の屋根の家にフロストと書かれた看板。

看板に自分の名前書くか?普通。

「こんちはー。風魔法教えてくれー。」

ドアを開けて中に声をかける。


『ほたぁ!』

杖が飛んできた。

受け止める。


ピコン!

回避レベルが12になりました。


「あぶねぇなオイ!」

『ほう!なかなか見所があるな泥棒が!』

「フザケンナ誰が泥棒だ!風魔法教えてくれつったろうが!」

『魔力を持たんものに教えるものなどないわ!』

「俺じゃねぇよ!使い魔にだよ!」

『なんじゃ、それを早く言わんか。』

こんのっクソジジイが!


『教える使い魔を早よ出せ。』

「チッ…パンダ頑張ってこい。」

オン!


『…む?スキルはもう持っとるではないか。』

「風魔法のレパートリー増やしたいの!」

『そういうことかの。ほれ、裏で見せるから真似してみなさい。』


オン!!


パンダはやる気十分のようだ。

俺はみておくかね。


『お前さん何しとる。』

「は?見学。」

『関係ないやつは出て行けバカモン。』

「契約主なんですが?!」

『だからなんじゃ。関係ないわ。』


追い出された。

………扉の前で立って待機。

暇なので目を瞑る。耳をすませて、気配を探る街の中でも暇な時にできるのがいいよな。


…………ん?

扉の向こうに爺さんが来る感じを受ける。

すぐに扉が開き、爺さんが現れる。


『………お前さん中入れ。』

「何?」

『お前さん、無意識か?』

「は?」

『うぅむ。』

「だから何?」


あ、パンダが来たかな?


トトトト…オン?

「頑張ってるか?」

オン!


ピコン!

パッシブ気配察知のレベルが2になりました。

パッシブ魔力感知を取得しました。


なんかゲットした。


『…………取得してしまっとる。』

「だからなんなんだ…」

取得したってことは今のやつか?


『中での見学を許すから入れ。』

おっまじか。

「あんがとさん。」


魔力感知とはどんなものなのか。だんだんわかって来た。気配察知とは違うな。なんていうのだろうか。察知の方はいる…気がするてな感じであやふやだが。魔力感知の方は、魔力持ちであればどこにいるかはっきりわかる。


爺さんが魔法を放つ……ちょっ!待て!!


ズガン!


「なにすんじゃあ!」

ピコン!

回避レベルが13になりました。


『チッ』

「うおぉい?!」

撃ち続けてくんな!!


オン?…オンオンオン!!!


パンダの野郎まで!


ピコン!

速さのレベルが15になりました。

回避のレベルが15になりました。


こんの!

避けながら前に進む!

さらに魔法が増える。

ふっざっっ!!


「けんな!!!」

ゴンッ!ゴンッ!!


『くうぉお!!』

キャイン!!

悶える爺さんとパンダ。


「調子に乗んな!!パンダも乗んな!」

クゥーン…


ピコン!

パンダのレベルが5になりました。

パンダの防御レベルが9になりました。

パンダの速さレベルが9になりました。

パンダがパッシブ痛覚耐性を取得しました。


攻撃は当たってないから上がらなかったな。


『年寄りを大事に扱わんか!』

「殺す気で魔法を突然撃ってくるやつが悪いわ!」


『おぉ!やっとるの!!わしらも混ぜい。』

「誰だよ!急に現れんな!」

『わしはヤハト』

『ワシはクロスじゃ。』

『まずは紹介状を出せ。持っとるんじゃろ?』


あ、渡してなかった。

渡す。

破かれる。

「はい?!」

『どうせ白紙じゃ。』


だから書き終わるの早かったのかい!

3人分もあるのに早いなと思ったんだよ!


『ではやるかの。使い魔を出しなさい。』

すげぇやな予感しかないんだけど?!


ウルフは魔力が少ないからヤハトと共に連れ去られる。

フェンリルは成体にならないとスキルを覚えられないらしいので、あっちは体力作りに攫われた。場所は魔力感知でわかるので気にしなくていいとして…


パンダは休憩のようだ。

『お前さんなに目指しとるんじゃ。』

「いや、なんであんたの相手しないといけないの…」

『休憩じゃからな。暇なんじゃ。』

ズズッとお茶を1人だけ飲みながら言われてもな…


「俺にも茶くれよ。さっきので疲れた。」

『わしの家じゃ!好き勝手するなよ!』

「………」


もう話無視しよう。


『おい』


目をつぶって寝たふり。

魔力感知でウルフとフェンリルの様子を見てみる。


フェンリルは走り回って体力伸ばしのようだ。時折攻撃のアドバイスをしているようだ。立ち回り方もかな?

フェンリルの動きが止まった。

魔力が増えた?


ピコン!

フェンリルのレベルが10になりました。

フェンリルが成体になりました。

フェンリルのステータスレベルが1に戻ります。


ピコン!

フェンリルのレベルが4になりました。

フェンリルの攻撃レベルが6になりました。

フェンリルの防御レベルが7になりました。

フェンリルの速さレベルが7になりました。

フェンリルの回避レベルが8になりました。


ピコン!

フェンリルがパッシブスキル痛覚耐性を取得しました。

フェンリルがパッシブ魔力感知を取得しました。


フェンリルがパッシブスキル威圧を取得しました。

フェンリルがスキル光魔法を取得しました。


なんか色々とったな。

てか成体か…俺の手でやりたかったのに……


『お、おい?』

「なんだよ。」

『なんで急に落ち込んどるんじゃ。』

「フェンリルが成体になったのを見届けたかったのにできなかったからだよ!!」

『……あ、いや…その……すまん。』


お前に謝られても意味ないんだよ…

「はぁ…早く終わんねぇかな…」

『……(冷汗)』


次はウルフだな…


ピコン!

ウルフのレベルが6になりました。

ウルフの攻撃レベルが12になりました。

ウルフの防御レベルが14になりました。

ウルフの速さレベルが15になりました。


ピコン!

ウルフがスキル闇魔法を取得しました。

ウルフがパッシブ魔力感知を取得しました。

ウルフのパッシブ痛覚耐性レベルが8になりました。

ウルフのパッシブ威圧レベルが11になりました。


……はぁ。


「………」

『………』


ピコン!

パッシブ威圧のレベルが8になりました。


あ、オンにしてたっけ?

もしかしてこれにずっと耐えてたの?


「悪い、今気づいた。威圧切ってなかったわ。」

『い、いやいや滅相もございませんじゃ…』

うわ…弱り切っちゃったよ。どうしたのさっきの威勢は…


「大丈夫か?」

『…おおおおお気になさらず!』


『なんじゃ、フロスト何かあったのか?』

クオン?

『フロストが若者にひれ伏しておるじゃと…なにしたんじゃお主…。』

ガウ?


「いや、威圧をつけっぱなしてるの気づかなくて…」

『む?お主威圧が使えるのか。やってみせい。どうせレベルは3か4…』

『その程度でフロストがこうなるとは思えな…』


「ん?威圧つかうぞ?」

オンにした。

すぐにオフにした。


「お、おい大丈夫か?」

『『『調子に乗ってました!!すみませんでした!!』』』


…増えた。


ピコン!

フェンリルがパッシブ威圧耐性を取得しました。

フェンリルの威圧耐性のレベルが3になりました。


ピコン!

ウルフがパッシブ威圧耐性を取得しました。

ウルフのパッシブ威圧耐性レベルが3になりました。


おぉ!フェンリルとウルフが耐性を覚えた!そういえばウルフは持ってなかったな。パンダにもやっとくか。


ピコン!

パンダがパッシブ威圧耐性を取得しました。

パンダのパッシブ威圧耐性レベルが3になりました。


よし。


爺さん達はほっといて、フェンリルの成長を喜ぶ。

「大きくなったな!フェンリル!」

クォーン!!

「綺麗な声だな。大人びてかっこいいぞ!」


グルルゥ?

「お前らもよく頑張ったな。よしよし。」

ワシャワシャとウルフとパンダの頭も撫でてやる。


“グルルゥ♪”


全員を褒めちぎった後で、邪魔したなと爺さんの家を出る。

さて、魔法試しに行くかね。




カラLv6:拳闘士


体力400

魔力0


攻撃Lv15

防御Lv11

回避Lv15

速さLv15


スキル

〈採取〉〈料理〉〈〉〈〉〈〉


パッシブ

《威圧耐性Lv7》《痛覚耐性Lv5》

《暗視Lv3》《超感覚Lv4》《威圧Lv8》

《気配察知Lv2》《魔力感知Lv1》


ウルフLv6:ブラックドック

体力:400

魔力:180


攻撃Lv12

防御Lv14

回避Lv10

速さLv15


スキル

・威嚇・噛みつき・突進・闇魔法・待て


パッシブ

《威圧Lv11》《痛覚耐性Lv8》《威圧耐性Lv3》《暗視Lv3》《超感覚Lv3》《魔力感知Lv1》


フェンリルLv4:ホワイトドック


体力300

魔力210


攻撃Lv6

防御Lv7

回避Lv7

速さLv8


スキル

・待て・体当たり・威嚇・跳躍・光魔法


パッシブ

《痛覚耐性Lv1》《威圧Lv1》《威圧耐性Lv3》

《魔力感知Lv1》


パンダLv5:ブチドック


体力290

魔力130


攻撃Lv6

防御Lv9

回避Lv8

速さLv9


スキル

・待て・突進・風魔法・噛みつき


パッシブ

《痛覚耐性Lv1》《威圧耐性Lv3》《魔力感知Lv3》

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