4.
投稿予約しようとしたら寝落ちしてました…
すみません。
2人が魔物を倒す。
俺は薬草採取。
2人が魔物を倒す。
俺は手で土を掘る。
2人が魔物を…
俺は月光草を掘り出すことに成功する。次を探す。レベルが上がる。
「ちょっと待って、ユウ。カラに聞きたいことがあるの。」
「ん?なんだ?」
「カラが魔物を倒すようなことが嫌いなのは知ってる。」
「おう。」
「どうやって強くなってるの?」
「経験積んでる。」
「だから…」
「んー…やってもらったらわかる。ユウ、そこから門までちょっと走ってみろ。」
「へ?あ、うん!…よーい、どん!」
自分で合図して走るそして、門に着く前に停止する。
すぐに帰ってくる。
「すごい!」
「え?どういうこと!」
「速さのレベルが上がった!」
「え??え?!」
「そうゆうこと。ちなみに、薬草を抜くときに力を込めると、攻撃があがんぞ。」
「だから、さっきから薬草を抜いてたの?!」
「そう、全て経験だ。ゲームソフトの説明にも書いてあったはずだけど?…だから経験積んでるつってんの。プレイヤーレベルは上がんないけどな。」
「ベータの時と全然違う…カラ!他には何かない??」
他……
「パッシブスキルのことは知ってるか?」
「パッシブスキル??常時発動スキルのことだよね?」
「おう、スキル枠に入らず別枠になるみたいで、今のところ数制限ないみたいなんだけど知ってる?」
「「知らない!!!」」
2人のテンションがヒートアップした。
2人からなんのパッシブスキルを持っているのか1つぐらい教えてくれと言われ、暗視を教えた。夜に覚えたことも。
「教えてもらわずに覚えたスキル他にもあるの?」
「全部そうだ。」
「…全部…」
「スキル枠を埋めたくないなら、薬草を抜くなよ。採取スキルで埋まるからな。俺は特に何も考えてないから気にしてないが。」
レイカは少し考える仕草をしてすぐに俺を見た。
「他は?」
「他ー……使い魔?」
「それはベータにもいたわ。」
「なら、ないな。」
今まで黙ってたユウが食いつく。
「使い魔がもういるの!?会わせて!!」
「おう、いいぞ。ウルフ出てこい。」
影からウルフがいつも通り出てくる。外だが威圧は使うなといっておく。
「名前詐欺だ!」
「名前詐欺ね。」
ブラックドックのウルフだからな。
「で?次はお前らのこと教えてもらおうか?」
「私たち?」
「なんでレイカが舞姫なんだ。」
「あれ?僕は?なんで僕が勇者なのか聞かないの??」
「お前は最初から勇者だろうが。存在そのものが。」
性格が。
「まあ、それもそうなのだけど。ベータで魔王を倒したから勇者って呼ばれてるの。」
「あ、そーなの。強かったんだな。」
「えっへへー!」
性格勇者だな。うん。バカともいうが。
「で?レイカは?」
「私はベータの時、双剣使いで舞うように動きながら敵を倒してたからよ。」
双剣使いなのか。
「今回も双剣使い目指すのか?」
「えぇ、最初は一本でしか戦えないけど、転職できるレベルにあげられれば可能なの!」
転職可能レベルはプレイヤーレベルが20になったららしい。
「へぇ。まだ外でやるのか?」
「そうだなぁ。もう少しレベルあげたいな。」
「カラは何か用事?」
「クエストクリアしてこようかと。」
「あ、そういえば何か受けてたんだっけ。ギルドに行くんだよね!僕も行く!以前であった人達は僕のこと覚えてるのか知りたいし!」
「そういえばそうね。一度中断して行ってみましょう!」
ということでギルドに来ました。
おっさんを探す。
受付につまらなさそうに座っているのを見つけ話しかける。
「おっさん、持って来た。」
『お!お前か。薬草か?』
「薬草もあるけど、依頼のやつも。」
『やっぱりやったか!さすがだ!鑑定すっから出せ出せ!』
薬草は50個。
月光草は110個。ひとつが、50Gだから…
合計で6000G
よしよし。
ポーションのグレードを上げて60回復するのをとりあえず10個買った。残り4000G。
「金が手に入ったな。」
『ワーズの奴に何したんだ?どうやって説得した?』
「ワーズ?あの門番?」
『そうだ。』
「喧嘩ふっかけて、強さを見せるのも兼ねて脅した。」
『…ほぅ。あいつをビビらせたのか。…討伐系のクエスト受ける気は?』
「ない。」
『……なら、捕獲系は?』
捕獲?
「捕獲って何?くわしく。」
『よしきた。実はな…』
「「あ!ジャックさんだ!」」
『む?…なんだガキどもか、久しぶりに見たな。』
なんだ2人の知り合いか?
ギルドに来たらクエストボードの近くにいたNPCに声かけに行ってたし。知り合いが多いんだな。
『今クエストの説明中だから、順番を待て。』
「カラ!何かまた受けるの?」
「何系?採取?」
『…お前らは知り合いか?』
「「幼馴染!」」
「まあ、腐れ縁ってやつだよ。」
『苦労してるんだろお前。』
「苦労しかないよ。」
『そうか、やはりな。ほら、お前らには向いてないクエストだ。どっか行ってろ。』
「そんなクエストあるの!」
「教えて教えて!」
『あのなぁ。』
仕方ない。
「レイカ、ちょい聞きたいんだけどさ。このゲーム空腹システムあんの?」
「次のアップデートまでないよ。最初は無しでやりますって手紙があったの。」
「いずれは料理が必要になるんだな。」
「そう!」
「で、お前らにはその料理のスキルを教えてくれるNPCを探して来てもらいたい。」
「え、でも私料理は…」
「レイカに料理は…」
「誰が毒を作る才能しかないレイカに覚えさせるつった。俺が覚えんだよ。ほら、探してこい。それとも俺の料理はいらないんだな?」
「「いる!!探して来ます!!!」」
パーティーは一時解散して心当たりがあるみたいなのですぐに戻って来そうだが、今のうちに話を聞こう。
「で、話を戻そうか。」
『手馴れてるな…苦労人』
「俺の名前はカラだおっさん。」
『俺もジャックって名前あんだけど?』
「名前覚えるのめんどい。おっさんでいいじゃん。」
『出会った全てのおっさんをおっさんと呼ぶ気だろっ!』
「そうだけど?」
『………お前も曲者だな。』
「どーでもいいからクエスト!」
『どーでもいいって……はぁ。捕獲クエストはな、主に討伐されすぎたり希少な魔物を保護する協会のようなところがあってなそこが依頼を出しているんだ。』
ふむふむ。
「どうすればクリアなの?連れて来ればいいわけ?」
『ああ、体力を削って使い魔にしてそこに預ければいい。』
「使い魔にしないとダメなのか?」
『じゃないと体力が回復したらその協会は対処できないからな。』
まあそうか。
なんか、捕獲して預けるって…似てるゲームあるがそれは気にしない方向で行こう。別にコンプリート目指すわけじゃなくて絶滅危惧種の保護のようだしな…
「使い魔に制限数とかないんだっけ?」
『この協会に登録すれば無制限になるらしい。登録してなければ、使い魔の数は5体までだ。』
ほう!
「その協会行ってみるわ。どこ?」
『本部はこの街にはなくてな、支部は…』
おっさん(ジャック)の案内によってその場所に着く。
牧場のようだ。
『フリックスー!』
『おっ?ジャックじゃないですか。どうしたんです?』
「おっさんが増えた。お姉さんとか現れねぇのかよチッ」
『お前、失礼なやつだな。フリックスはおっさんじゃねぇ、紳士だ。』
『アッハッハ、面白い子だね。彼は?』
「俺はカラ。魔物を捕獲するクエストを受けるのに協会登録したら使い魔と契約できる制限数無制限にできるって聞いたからきました。」
『おぉ!協会入会者か!だが、まずは本当に捕獲に成功するか討伐する意思がないか確認する試験があるが…受けるかい?』
「受けます。」
『この前のはダメだったが…今回は行けそうだろう?ワーズに喝を入れたやつなんだぜ?』
『ワーズを!それはそれは、実力はあるようですね。では、最初の依頼です。』
ゴクリ
『…ブラックドックを連れてきてください。』
…………。
それを聞いて俺は無表情になった。それを見ておっさん2人は不思議な顔になる。種明かし。
「ウルフ、出てこい。」
ガウ?
『『…。』』
おっさん2人も理解して無表情になった。
「ウルフ、やっぱ採取依頼のみにしよう。ブラックドックなんて珍しくないのに連れてこいなんておかしすぎる。帰ろう。」
『ちょっ待って!本当にブラックドックは珍しいんですって!』
「はあ?」
超長ったらしいドックの生態系についての説明を聞かされた。
簡単に言うと、この街の外にいるドックの種類は三種類。ホワイトドック、ブチドック、ブラックドック。
真っ白な犬と真っ黒な犬は滅多に現れないらしく。必ずどこかが黒だったり、白だったりするらしい。
「へー。でも、最初に出会ったのがこいつで、夜に襲われてこいつが対処したやつも真っ黒なブラックドックだったぞ?結構な割合で出会ってんだけど。」
『じゃ、じゃあ!ブラックドックはクリアとして、ホワイトドックにしましょう!まだ見たことないでしょう??』
まあ、確かに見たことないな。黒かブチしか。
「はあ、ならそれが試験のクエストでいいんだな?」
『そ、そうです!ホワイトドックは体力が少ないのですぐに討伐者倒されてしまう存在でレアなのです!すぐに移動してしまうし…頑張って保護してください!』
と言うことで、また外に出る。
「ウルフー、真っ白な犬のあつまってる場所とか知らね?」
ガウ?ガウガウ!
え。知ってんの?首を縦に振っちゃったんだけど…
「案内してくれる?」
ガウ!
いいご返事で。
向かってくるブチドック数匹に軽いげんこつ落としながら、進んでいると。
ウルフが止まった。
「ウルフ?」
ガウ!
ついたようだ。
草むらをかき分けて覗く。
キャンキャン!
子犬じゃねぇか。一匹しかおらんし。
「お前どうした?親は?」
キューン…
「ウルフ、こいつの親は?」
グル?(ぶんぶん)
横に振って…
「最初からいない?」
グルーウ!(ぶんぶんぶん)
わけじゃないが、知らない。てな感じか。
だが、近くにはいないよな。
「お前迷子か?」
キューン…
このまま放置は無理だな。
「お前、俺の使い魔になるか?そんで、強くなって、親探して、親の元に帰りたかったら契約はそこまでだ。どうだ?」
……キャン!!!
ピコン!
ホワイトドック(キッズ)が使い魔を希望してます。
名前をつけてください。
名前な。第二の詐欺をやらかすか。
「じゃ、フェンリルで。」
強くなるためには強い名前じゃないとな。
キャン!!
オンオン!!!!!
キャン?!
俺の後ろにげんこつ落とされたブチドックが大量にひれ伏していた…
「あん?お前らなんだ?」
ピコン!
ブチドックが契約を希望してます。
ピコン!
ブチドックが契約を希望してます。
ピコン!
ブチドックが契約を希望してます。
ピコン!
ブチドックが契約を希望してます。
ピコン!
ブチドックが契約を希望してます。
ピコン!
ブチドックが契約を希望してます。
ピコン!
ブチドックが…
「長いわ!こんなに契約できねぇよ!」
“キューン”
全員落ち込んだ。
だが、全員はさすがに俺は契約せんぞ。
たがまあ…
「せめて1匹なら…考えなくもない。」
全員がライバルを睨みつけ始め乱闘が起きた。
同士討ち始めたぞこれ。
「もう少しかかりそうだからフェンリルを鍛えるぞウルフ。ウルフが兄貴分なんだから教えてやったり、守ってやったりしろ。もちろん俺も守るがな自分の力で自分を守れるまでは。」
ガウ!!
そうだステータスを確認しよう。
フェンリルLv1:ホワイトドック(キッズ)
体力30
魔力120
攻撃Lv1
防御Lv1
回避Lv1
速さLv1
スキル
・待て・体当たり
ふむ。体当たりしかないな。
俺たちにしてもそれは上がるのかだな。
木に向かってやったら防御レベルとか上がりつつ攻撃レベルも上がらないもんかね。まあやってみるか。
「まずはウルフに向かって体当たり。」
トトトト…ポスン
…まあ最初はそんなもんだよな。
レベルは上がらないな。ダメージになってないからかもな。
「ほら、何度も続けろ。レベルが2になるまでは休憩なしだぞ。遠慮なくぶつかれ、ウルフはなんともないから。」
ガウ。
クルルゥ〜キャン!
ポスン
キャン!
ポスン
キャン!
ポスン
うん先は長そうだ。ちょっとアドバイスするか。
「同じところじゃなくて別の場所狙ってもいいぞ?体当たりの仕方を変えるとかな。」
キュン?
「んー例えば、ジャンプしながらぶつかりに行くとか?」
キャン!!
フェンリルにとっての思いっきりジャンプしながら、ぶつかりに行くと完全に体当たりではなく、のしかかりになった。
ウルフは体を揺らして落とす。
キャンッ
落ちてダメージを負ったな…
ピコン!
フェンリルの防御レベルが2になった。
初級ポーションの余りをかける。
防御のレベルが上がっちゃったよ。
まあ、別にいいか。
「自分で考えて繰り返しやってみろ。傷を負ったら回復してやる。」
キャン!!!
何度も挑戦して行く。時折、ウルフがガウガウ言ってるからなんか教えてんだろう。
さて?後ろはどうなった?
ハッハッハッ…オォーン!!
光の粒子となり消えて行くブチドックの群れの中に1匹勝ち誇ったようなブチドックがいた。あいつが強かったのかね。
「よし、お前が最後に生き残った奴だな。」
オン!!
ピコン!
ブチドックが契約を希望してます。
「嗚呼、契約しよう。名前は何するかな。」
ピコン!
名前をつけてください。
…んー。
タレ目で目が黒…
「パンダで。サクッとステータス確認しますか。」
パンダLv4:ブチドック
体力190
魔力100
攻撃Lv6
防御Lv7
回避Lv8
速さLv8
スキル
・待て・突進・風魔法・噛みつき
パッシブ
《魔力感知Lv3》
んお?風魔法??
「お前魔法使えるのか。」
レアなのではないか?
オン!!!
ご機嫌な感じで尻尾を振る。
「ちょっとそこの木に向かって使ってみろ。」
グゥ〜オン!
パンダの足元に緑の魔法陣が現れ、突然風が生まれ風の刃となり、斬り傷をつけた。
ほほぅ!
「なかなかいいな!期待してるぞ。お前もウルフを兄貴分と見るんだぞ。仲間割れは禁止。体力少なくなったら俺の陰に入って回復すること。戦闘で死ぬことは許さん。俺が死にそうでもお前は絶対に死ぬな。いいな。」
……オン!!!
よし。
こっちは終わったな。
フガッ
終わったことを確認したらウルフが呻いた。
足元ばかり攻撃していたのを上からのぞいてて、顔が下がってるところへジャンプしながら体当たりしたのが運よく当たったみたいだ。
ピコン!
フェンリルが跳躍を取得しました。
フェンリルの攻撃レベルが2になりました。
おっ!
クォーン!
可愛い雄叫びだことで。
「やっと上がったか。口狙って頭突きか?」
キャン!
「よくできたな。じゃあ一度帰るか。お前らは影の中入ってな。」
ガウ!キャン!オン!
キッズでもいいかね。あのおっさんは。
『キッズ?!見せてください!!』
「フェンリル、出てこい。」
キューン?
『ふおぉー!!可愛いですな!!』
クルルゥ!!
ピコン!
フェンリルが威嚇を取得しました。
お。ナイスおっさん。
まあ、まだ子供だから威力のある威嚇ではなさそうだが。
『そして軽い!』
ピコン!
フェンリルの防御レベルが3になりました。
キュー…
「おっさん優しく持てバカ。」
ベシっ
『あがっ』
フェンリルを救出する。
フェンリルは俺にしがみついて頭を埋める。
頭を撫でて落ち着かせる。
震えてんじゃねぇか。
ぶっ殺すぞこの野郎。
ピコン!
パッシブ威圧を取得しました。
『わ、悪かった!そんなに怒るなっ』
おぉ!なんかゲットした。とりあえずオフにしておこう。
「で、使い魔を無制限に契約できるようになる証とかもらえねーの?」
『嗚呼、コレだ。』
ピコン!
魔物の主の証を手に入れました。
使い魔を無制限に契約できるようになりました。
形あるものではないようで、おっさんの手の中に白く小さな光の玉が現れ俺の中に消えた。
待て、魔物の主の証って…魔王の証って意味じゃないよな?!
「おい、おっさん。魔王の証ではないよな?コレ。」
『魔王と、魔物の主は違うぞ?魔物の主は人にしかなれん。魔王は魔族だ。』
「異種族か。まだ出会えてないからよくわからんな。」
『魔族で魔物を従えている奴が魔王だと聞いているが…詳しいことは分かっておらん。おそらく関わらんことだろうから安心しろ。』
そーですね。
「他に保護してほしいクエストある?」
『今日はないな。また探して見つけたらギルドのジャックに伝える。そうだ、これも渡しておこう。』
ピコン!
魔物保護協会の証を授与されました。
『これを他の町や国の支部や本部に見せればクエストを受けられるぞ。』
「りょーかい。じゃ、またな。」
さてと、いろいろ整理しないとな。ギルドでポーションを買い足しておくか。