20.
前回更新したの去年の2月だった((( ゜д゜ ;)))
お待たせしましたっ(;´Д`A
ま、今のは今ので良かったところとグリズリーにはどんなところでも適応できれば、いいなとか伝えた。
こいつら、戦闘後の褒めとアドバイスを心待ちにしてるんだよな。目がキラキラしてるんだよな。
「悪い2匹とも、ちょっと休憩挟んでいいか。体力回復させたい。」
ギチギチ♪
ガウ!
全快したのも確認して、ウルフ達に声をかける。
「さて、やるか!」
ガウ!
ギィ!
警戒するのはサバトラの動きだ。まあ、ウルフも油断してたら何かしてきそうだしな。2匹とも警戒しなくては…
対峙して最初に動いたのはサバトラだった。
速っ。
3メートルくらい離れてたのに、もう目の前にっ。
「うぐっ。」
突進か。
攻撃も高いせいで完全に抑えきれなかった。後ろに吹き飛ばされる。
ガウ!
吹き飛ばされた先にウルフ?!
反動をうまく利用して体を半回転させてウルフを迎え撃つ…と思ったら後ろに下がって、俺の蹴りを避けた。
その後ウルフを追撃しようと思ったら下から衝撃が。
見たら茶色い魔法陣が地面に描かれており、地面が盛り上がっていた。
「コレは!サバトラか!!」
ギィ!!
こんなところで威圧してくんなぁ!
空中に投げ出された瞬間体が硬直した。
そこに、サバトラを踏み台にして俺に向かってくるウルフ。貰ったとばかりに噛み付いてくる。右腕を噛みちぎられそうなぐらい本気で噛まれる。
「いぎ!…こんの!」
硬直はすぐに溶けたので、つま先落としで叩き落とす。
ギャウッ!
ギギギギィ!
薄っすらと黄色に光った糸が俺を拘束する。
ミライの拘束したやつは薄っすらと紫がかってた。つまりこっちは!
バリッ!!
っ?!
「思ったよりっ!痺れが強いっ!」
だがこれを耐えれば!!!
ギギィ!!!
バリバリバリ!!!
ちょい待て!サバトラの意思で強くできんのかよ?!
やばっ…これ…意識が………
空中で拘束されたままカラはガクンと項垂れる。
それを見て、サバトラとウルフは歓喜した。
勝ったと思ったのだ。
他の4体や、戦闘を見ていた複数人も終わったと思った。初めて彼が負けた瞬間を観れたのではとも…
サバトラは拘束状態の主人をゆっくりと空中でから降ろし、糸を緩ませながら近づく。
ウルフも目覚めた時にいっぱい頑張ったことを褒めてもらうことを考えながら近づく。
そして最初に異変に気づくのは主人の正面に近づいたサバトラだった。
ポタ…
ギ?
赤い液体が主人の足元に落ちる。
そして、自分が今死に1番近いという悪寒を感じた!
「油断大敵って言葉…教えてやろう。」
ギ?!ギギ…
ウルフに危険を知らせるために、叫ぶが頭を思い切り地面に押さえつけられ中断される!
ガウ?!
異変に気付いたが、体が硬直したウルフ。
カラの威圧で完全に固定された。
「俺の威圧全開ってどんな感じだ?ウルフ。」
ウルフは死を覚悟した。
口から赤い液体を垂らした怖い主人の顔を脳裏に焼き付けられる。
そして、ウルフは重い一撃が来ると思い目を瞑る。
コン。しかし思ったより軽い一撃…そして柔らかい手でよしよしと撫でられる。
「凄いな、お前ら。初めてのコンビネーションなのに、俺のことボロボロにして。最強コンビ誕生だなっ!」
ウルフはぱちくりと状況を未だに理解できない様子で固まる。
サバトラも頭を押さえつけられた後はよしよしと撫でられて気持ち良さそうに目を細めていた。
「ま、最後にコメント言うと油断大敵な!痺れなんてな、自分に痛みを与えれば解除できるもんなんだぞ。」
てかできた。大抵はこんな感じで直せんじゃねーかね。
ポーション取り出してぶっかけて、舌を治す。
いや〜…ほんと危なかったわ。咄嗟に舌噛んでよかったわ。
意識完全に飛ぶとこだった。
戦闘が終了したとみなされ、通知の嵐が始まる。
ピコン!
プレイヤーレベルが20になりました。
スキル枠が一つ増えました。
攻撃レベルが33になりました。
防御レベルが30になりました。
回避レベルが32になりました。
速さレベルが34になりました。
ピコン!
パッシブ麻痺耐性を取得しました。
パッシブ気絶耐性を取得しました。
パッシブ麻痺耐性のレベルが3になりました。
パッシブ痛覚耐性のレベルが17になりました。
パッシブ威圧のレベルが15になりました。
ピコン!
ウルフのレベルが18になりました。
攻撃レベルが26になりました。
防御レベルが25になりました。
回避レベルが26になりました。
速さレベルが28になりました。
ピコン!
パッシブ威圧のレベルが11になりました。
パッシブ威圧耐性のレベルが12になりました。
パッシブ痛覚耐性のレベルが14になりました。
ピコン!
サバトラのレベルが20になりました。
一定のレベルになりました成長が可能です。
一定の条件を満たしました進化が可能です。
攻撃レベルが30になりました。
防御レベルが29になりました。
回避レベルが29になりました。
速さレベルが32になりました。
ピコン!
パッシブ痛覚耐性を取得しました。
パッシブ威圧耐性を取得しました。
パッシブ威圧耐性のレベルが6になりました。
パッシブ威圧のレベルが11になりました。
んー?
進化と成長?
「サバトラお前…成長途中だったの?!それが最終形態かと思ってたわ。」
ギギギ!
嬉しそうにもっと撫でてと擦り付けて来る。それにしてもふた通り出てきたと言うことは選べるってことだよな?
何と何があるのかね…
サバトラが成長できます。
成長先ーー→ブラッディウォーカー
説明…血に飢えた殺人蜘蛛。敵の血を吸って、一時的にその生物の能力を使えるようになる特技持ち。
サバトラが進化できます。
進化先ーー→コマンスパイダー
説明…指揮官のような動きをする蜘蛛。自分より弱い魔物を配下にし、指示を出しつつ攻める戦いをする。
進化条件…自分よりも強い個体に出会い、その存在を守ると言う意思が必要である。
んー。進化の方がステータスレベルを受け継ぐんだよな。進化の方にするか。
「サバトラは進化させることにするな。」
進化すると言う選択肢を選ぶとグリフォンのように光の玉が現れ、それを体内に吸収…後に…
真っ黒で、背中に白い髑髏マークが描かれた蜘蛛になった。
色が変わったな。
目の色は緑のままだ。
「サバトラが黒猫になった。ステータスの確認もしておくか。」
サバトラLv1:コマンスパイダー
体力1800
魔力500
攻撃Lv32
防御Lv30
回避Lv30
速さLv32
スキル
・威嚇・突進・噛みつき・土魔法・跳躍・毒糸・麻痺糸・拘束・毒無効・採取・漁・指揮
パッシブ
《威圧Lv8》《威圧耐性Lv4》《魔力感知Lv6》《痛覚耐性Lv5》
ふむ、赤茶な猫が黒猫になった感じで…特に何も変わってないな。スキルが増えてるが追い追い確認しよう。
「それにしても流石に疲れた。休憩な!」
「今は疲れたからどーでもいいわ。」
ガル〜
ウルフが俺にすり寄るように寝そべり、
ギギギ〜
サバトラが日陰を作るように覆う。
フェンリルやパンダも近くで身体が一部当たるように寝そべり、グリズリーはグリフォンを背に乗せすぐ近くで寝る。
ご機嫌だから重くはなかったみたいだな。
「悪かったな。お前の背中ふかふかすぎてな…ヤバい。すぐ寝る。」
クオン?
オン?
お、フェンリルとパンダがヤキモチか?
「お前らの背中も同じ感じだ。拗ねんな。」
まあ、フェンリルはふかふかというよりサラサラだし、パンダはスベスベだな短毛だからだと思うが。ウルフが1番なのは言わないでおこう。




