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伝説を創り出せ!  作者: 神白
15/21

15.

それからと言うもの、ピックアップしたと言う言葉は何だったのかと言いたい。麗華のせいで全部回る羽目になった…


見学するなら疲れないでしょ。だと。


俺はお前らの言い分を逆らえないんだぞ…ハァ。

「スポーツ系は今ので全部ね。どう?」

「やりたくない。」

「むむ、空太は私たち以外とも付き合わないとダメよ。ねぇ?松田さんもそう思うでしょ?」

「そう!そうなんです!!」


…仲良しですね。


「とにかく、俺は早く帰りたいんだけど。」

「バイトも何もしてなくて、ゲームしに帰るだけでしょ?………あ!!ゲーム!いい部活あるじゃない!」


ん?


「え、皐月君ゲームしてるんですか?お金とか…」

「VR機械なら、私達がプレゼントしたのがあるのよっ。」

「えぇ!!…(さすがお金持ち…)」

「空太、DT部行きましょ!」

……DT部?…童貞部とかじゃねーよな?

手を引かれるまま、移動。

新設された特別校舎にご機嫌のまま連れて行かれる。

初めて入ったな。

新築の匂いだ…

「失礼します。」


真っ白な真新しい校舎の真っ白な教室。

まるで別世界のようだ。

そして、俺の部屋にある。見たことのある大型の機械が10台くらい並んでいた。


「あれ、壁紙まだ白のままなのね。好きにしていいって言ったのに。」

「麗華?何をした?」

絶対にお前らが関係しているだろ…コレ。


「失礼ね、私たちは何もしてないわよ。…お父様が、校長と勝手に話し合って作っちゃったのよ。」


金剛さんな…

それにしてもVR機械をこんなに揃えて何する気だ?

「まだ、ゲーム部員は数人なの。目標は10人なんだけど3人しかいなくて…私と勇は入っちゃだめって言われてるの。」

ん?なんでだ?


「学校にずっと居座りそうだからって言う変な理由なのよ。もう、下校時間が来たら帰るわって言ったのにだめって言われて…」


嗚呼お前らならありそうだな。それにこんごうさん

それにしても、学校でもゲームができるのか。

それはいいな。


「どう?DT部にはいる?」

DTって伝説作ろうの略か…

「……考えとく。」

「今決めて。」


「………………部員になったら自由プレイなのか?」

「そう言うのは顧問に聞かないと、わからないわ。」

「なら、顧問誰?聞いてくる。入るか入らないかはそれ次第。」


「…わかったわ。ゲーム部の顧問は桃ちゃんよ。」

あのロリ教師か。


桃ちゃんは職員室にいた。

「皐月君だ!どーしたの?」

「ゲーム部の顧問が桃ちゃんって聞いたんだけど。」


その言葉を聞いたパァッと顔を明るくする子供。

「はいってくれるの?!」


「とりあえず、部員になったら自由プレイなのか、集まりとかあるのか聞きたいんだ。」


「んーっとね、基本自由プレイだよ。みんなソロでしたいって子達ばっかりで、ギルドにも入ってないし作ってないんだ。でもね、イベント参加するときは集まってやったらいいんじゃないかなーって思ってはいるよ。もちろんパーティ組まなくていい、イベントも自由プレイだよ」

「ふーん。……じゃ、仮入部で頼むわ。」

「やったー!これで5人だねっ!」

「そういや、誰がいるの?俺の知ってるやついる?」

「残念ながら、皐月君より年上しかいないよ〜」

「あ、そう。」

俺の他に1年いねぇのか。先輩方はどんな感じかね。


「じゃ、早速挨拶にいこー!プレイヤー名とレベル、職業は紹介の時に言ってねっ!」

「りょーかい。」

それくらいならいいか。


また新校舎移動ー…


「あ!矢田君!これからー?」

「桃ちゃんせんせーじゃん。仕事終わったの?ログイン?」

「新入部員の案内中なのですっ。」

「へぇ?……ふーん。」

値踏みされたようだ。

すごくどうでもいい。


「新入部員と認めてやろう!」

「あ、はい。」

何を見て認めたんだ。

「テンション低っ。あ、そーそー。俺たちギルド作ることになったんだけどさー?お前もはいる?」

ギルドならもう入っているんだが…断ろうとしたら麗華が。


「俺は…「あ!入れてあげてくださいっ。ソロで孤高の狼なのでっ。」お前何言ってんの?」

俺はお前らのギルドに入ってんだろうが…

的な視線を向けるとコソコソと引っ張られて、隅に呼ばれる。


(あのねっ。勇と話し合って、空太に相談事なのだけどっ。うちのギルドを抜けて、ソロにならない?)

何言ってんだこいつ。

まあ理由を聞くか。


(えとね、空太はすごく強いでしょ?だから、私達がなかなか成長できないと思うのっ。)

頼りまくると言う意味か?

(と言っても、抜けても近くにいたら一緒に冒険したりしてほしい…というか…その。自分勝手なのはわかっているんだけど…)

「駄目かな?」


……今…駄目かなのところだけなぜ普通の音量で。そして、俺の制服持って、上目遣いでお願いしてきているんだ?


すっごく、後ろから視線を感じるんだが…痛いほどに。あとでしばかれそうなんだけど…お前わざとだろ。


「………つまり?お前らのギルド抜けて自由に行動していいと?」


もうヤケだ、普通に話してやる。

(ちょっと声大きい!)

「うっせ、さっきのお返しだバカ麗華。」

「バカ麗華って何よ!勇と一緒にしないでくれるっ?!」

「うわっ、本性出しやがった。勇に言ってやろ。」

「あーー!もうっ!やーめーてーよー!!」


とまあ、ちゃんと自由行動していいとの許可が出たので、先輩の元に戻る。まだ、目が笑ってない。

「ギルドを作ると聞いたのですが…それはどのような感じのですか?」


「……麗しき麗華様に向かって馬鹿とはなんだああ”?」

こいつ……麗華のファンクラブの1人か。めんどい。


「あ、あわわ。矢田君落ち着いて、皐月君は…!」

桃ちゃんが俺の説明に入ろうとする前に俺が動く。


ポケットに入ったメモ帳を取り出して、とあることを読み上げる。


「……えー…麗華ファンクラブNo.32矢田淳一。高校2年。趣味はポエム。麗しき麗華様…から始まるポエムを書き続ける。そして…」

「うおおおい?!」

「…夢は…麗華様をお「やめろぉぉおお!!!」黙ります?」

「黙る!!」

「では先ほどの質問を答える許可を与えます。」

にっこりと笑って質問しなおす。


ちなみに麗華にも少しは聞こえていて、顔を赤らめている。


「もぉ〜矢田君、皐月君は金剛さんと神童君のボディーガード的な立場だから、あらゆる情報を集めて守ってるっていうのを教える前に手を出さないのっ。」


神童というのは勇の名字な。

桃ちゃんの言う通り、俺は2人のボディーガード的な立場だ。麗華の父のおかげでここまで生活できている。もちろん勇の父にもお世話になっている。2人とも主に金銭的な意味で。

親がいない俺にとって、2人は恩人である。だから、その娘息子は守る。どんなことをしても。施設行きを免れたのは、2人の親のおかげだからだ。

だからできる限り、役立てるように努力は惜しんでいない。2人が誘拐じみたことをされないのはされそうになったら俺が守ってるから。ま、詳しくは今どうでもいいが。


「……。」

「あの、質問。」

「……うちのギルドは協力プレイは特にしないようにする。全員ソロ希望だから。でも、ギルドのイベントとか参加したいだろ?だから、ギルド参加のイベント時、協力プレイ無しの、個人戦を勝手にする。ポイントを奪い合う内容であれば、ギルメンも敵。ライバル同士。そんな感じだ。名前は安直に、ソロ専で行こうと思う。」


なるほどなるほど。

「それならいーですよ。プレイヤー同士の対決イベなら参加しますが他はどんな感じによるので、参加しない可能性もありますし。基本自由プレイでしたよね。ならいいです。ギルドに入ります。」


「……そうか。わかった。…お前プレイヤー名何?」

「俺は拳闘士で、カラです。戦うのは主に使い魔です。」

「………カラってどっかで…」

「まあまあ、そー言うのはみんなのいるところでやりますよー。」

矢田先輩の背中をぐいぐい押しながら、桃ちゃんが部屋に入っていく。


俺も続いて入っていって様変わりした部屋に少し驚く。嗚呼、だから白かったわけね。

ゲームの中のようなイメージ画を映し出してまるでこの部屋に入った瞬間からゲーム世界にいるような感覚。今映し出されているのは草原。

ブラックドッグとブチドックが駆け抜けるフィールドだった。

うわー。ハイスペックな先輩がいるようだ。


「おっ!桃ちゃんだ!何々?なんかあったの?」

「新入部員ですよー。一年の皐月君です。彼は……ですから、言動には気をつけてくださーい。あらゆる情報が彼は持ってるので、返り討ちにあいますっ!」


矢田先輩に説明した感じに俺の説明を挟み紹介を終えた後で、俺自身の自己紹介。


「えーっと、基本ソロでやってます。職業は拳闘士で名前はカラ。討伐系の依頼に誘っても全て断るつもりなのでそこんとこ宜しくお願いします。以上です。」

「っカラだとぉ!!」

「カラってまさか…」

「…マジモンきた。」

「…思い出した!モンパニイベの1位とったチートやろう!!」


……は?

チート?

すかさず否定するが…

「チート以外に何があるんだよ!敵倒さずに5,000ポイントって!」

「敵と焼肉ってなんだよ意味不だろ!」


いや、それ事実だし…文句言われても。


「……つまり皆さんは、俺が嫌いだと。」

「チート野郎とつるむきはねぇ!」


嫌われた。だから?別にどーでもいいわ。それに、女の子いないのかこの部。冷めたわ。癒しは桃ちゃんだけかよ。


「ちょっと、みんな!皐月君はそんな子じゃないよっ!」

「桃ちゃん、そうはいってもな…」

「…つるまなくていいです。ギルドにも入れてもらわなくてもいいです。俺はここでゲームにログインできればなんでもいいです。」

「え。」


その場にいる全員を無視して、誰も使っていないようなVR機械の電源をオンにする。

「お、おい。」


無視してログイン。

ギルドの脱退申請も送り、とりあえず時間を見たが1時間ぐらいしかできないな。昼寝でいいか。

サバトラ達呼んで草原で昼寝タイムだ。


草原に着いたらすぐに木の近くに座りこみ。そしてみんな呼ぶ。


「みんな、1時間ぐらい昼寝するぞー。」

ガウッ♡

クオン〜♡

オン♪

ギチギチギチ♡

クルルゥ♡

グル♪


今日はグリズリーが背中、右にウルフ、左にフェンリル、肩にグリフォン、目の前にサバトラ、パンダは俺の膝に顎置いて…

フカフカに囲まれて昼寝開始。


落ち着くわー。




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