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伝説を創り出せ!  作者: 神白
11/21

11.


「よっ!…ってか。何してんのユウ。」


「当然のように壁歩いて来ないでよ。あいたたた…」

『私はまだ足を崩していいとは言ってませんが?』

「はいっ!すみませんっ!!」


なんか、正座させられてるユウがいたんだけど。まあ、俺には関係ない。


「なーなー、婆さんうちの使い魔頼んだわ。」

『え?もう増えたのですか?』

「クエスト先でなー。グリフォン、頑張れよ。」

クルァー!


優しく背を撫でてお見送り。さて俺はユウをいじるか。


「あ、あの?カラ様?そその手はなんでしょう!」

「何をやらかしたかしらんが。お仕置きに参戦してやろうと思ってな。」

「ヒッい、いま突っつかれたら死ぬ!」

「安心しろ。体力は減らない。」


手をワキワキさせ足元に差し向けそして…


「ひゃぁ!マジタンマ!ひぃいっ」

『容赦ないですね。ユウ、足を崩して構いませんよ。』

「助かっ…ってない!ダメッ!今動けないから!やめて!!」

「動けないならマッサージしてやるよ。」

「ひぎゃあぁぁ!!!」


『……成仏してください。ユウ。』


しばらく遊んでいたら危うく気絶しそうになってたのでやめておく。

で、内容が少し気になったので息の荒い死にかけのユウに話を聞く。


「ボス?」


「……ぅん…そう…レイカと挑戦しに行って負けてしに戻った…所を…アクア師匠に見つかった……」

そのボスってのを倒したら、次の新しい要素が解放されるそうだ。


へぇ…新しい要素ってのはダンジョンとかができるとかそういうのらしいが…俺は参加できない案件だな。


「そうか、頑張れよ。俺は参加しないからっ!」

「カラが居たらすぐに終わりそうなのにぃ!」


『あなた参加しないの?攻略とやらに…』

「え?しねぇよ?討伐系はする気ない。」

『でもいつかは、その場面に出会うことになる筈ですよ?その時はどうするのですか。』

「その時は戦う。」

そんで墓作成だな。

『……積極的でないだけだと?』

「嗚呼、そうだな。」

『変わっていますね。』


ピコン!

グリフォンのレベルが7になりました。

グリフォンの攻撃レベルが6になりました。

グリフォンの防御レベルが6になりました。

グリフォンの回避レベルが7になりました。

グリフォンの速さレベルが8になりました。


ピコン!

グリフォンがスキル魔力感知を取得しました。

グリフォンがスキル水魔法を取得しました。

グリフォンのパッシブ威圧レベルが3になりました。

グリフォンのパッシブ威圧耐性レベルが2になりました。


「そーかね。」

クルァ♪

「終わったのか?」

クルルゥ〜


「覚えが早いなよしよし。さて、また森に行ってくるかね。…あ。ユウ、ボスはなんだったんだ?」

「あ、大型のわんちゃんだったよ〜」


ウルフ達よりデカイらしい。

ふーん。会わないようにしないとな。



さて、魔法の訓練だ。

空っぽの花も使って、いろいろ試してみるかね。


「まずは、ウルフの魔力からやるか。ウルフじっとしててな。」

ガウ!


目の前におすわりしたのを確認。

目をつぶり、ウルフの中の黒い魔力を目の前に移動させるイメージ…


ゆっくりと目を開けると黒い塊が目の前にあった。

ユウがスキル習得した大きさはもう少しあったが、スキル取得したくないからいい。これを空っぽの花に入れてみる。


透明なガラスの花は、透き通った黒い花となる。


んー。これじゃあ、ただ魔力が込められてるだけだよな。それなら…


「ウルフ、闇魔法の攻撃技をぶつけずにその場に維持させられるか?」

ガウ?…グルゥ……。


黒い魔法陣が地面に描かれ、その上に球が現れる。


そこにあるだけで動きはしない。

「よし、じゃあな。それをこの花に入れるイメージだ。」

ガウ………ガウ!


お!なんかキラキラ光った状態の黒い花になった。なんだこれ。


鑑定持ってねーからよくわからん。


でも魔法を封じ込めることには成功したんだよな?…んー。どうやったら発動するのかね?


「ダークボール……んー。ダメか。いっそのこと投げてみるか?」

割れたら出てくるかね。


木に向かって投げる。

パリィン!

キュイーン!

ガン!

ピコン!

防御レベルが22になりました。


うおっ!

発動はしたが、魔法陣が木に描かれて俺に向かって飛んできた。

なんとか腕で防いだが…

ふむ。

もう少し試してみるか。



結果、投げたところに魔法陣。そして花にも前と後ろがあって、前が向いている方向に飛んでいくと。直線的な攻撃にしかできないのかね。とりあえず、魔法を使う使い捨てアイテムは作り出せたな。

今日はよしとするか。


全員を呼び出して、魔法を込めさせた花をいくつか作っておく。空っぽの花をまた取りに行かないとな。


とりあえずログアウトする。



次の日、


「よし、今日は何しようかね。」

『カ〜ラ〜くぅ〜ん〜!!』

「うお?!なんだよおっさんかよ。」

後ろから暗い顔のおっさん(フリークス)が絡んできた。

『フリークスって名前があるんです!そっちで呼んでください!そしてカラくん!僕のところになぜ使い魔を預けに来ないの!!』

「……いや、預ける必要性がないから。」

『なんですって?!』

「だって、魔物保護協会の証のおかげで使い魔の制限数無限になったんだろ?じゃ、預けなくていいじゃん。」


『………はっ!た、確かに!!…って違う!僕の僕の癒しなの!どの子でもいいから僕に預けてよ〜』

「やだ。」

『カラ君の意地悪〜』


「今日は何するかねー。」

『無視しないでよぉ〜』

首に腕を絡ませてくるおっさんをひこずりながらなんとなく歩く。

すると、前から俺のよく知る2人が走ってきた。


「「カラ!!お願いがあるの!!」」

「だが断る。…さて何しようかねー。」


「「聞いてよぉ〜!!」」

こいつらは腕に纏わり付いてきた。


「重い!全員離れろ!!」

『「「話聞いてくれるなら離す!!」」』

ゴンゴンゴン!!!


ピコン!

攻撃レベルが23になりました。


「「いっつぅー!!!」」

『ーーー』

フリークスのおっさんは気絶。そこらへんに放置。他の2人はなんとか耐えた。レベル上げたのな。


「で?ナニ?」

「「ボス討伐手伝って!」」

「断る」

「「お願いします!!神様カラ様仏様!!!」」

「い・や・だ。」


何度食い下がってくる2人。あまりのしつこさに苛立ち始める。

「……理由を言え。」

「ゲームが始まって少し経つのになんの進展もないから焦っているのです!」

「主にベータテスター組が!!」


「それ俺関係なくね?」

「お願いぃ!」

「あのわんちゃんなかなか強いんだって!!」

「あっそ。じゃあな。」


「「イヤァァァアア!!」」

腰に捕まる2人ズルズル引きずったままギルドに向かう。


「おっさん、これ引き取って。」

『俺はそんなのに構ってる暇はない。』

「いつも暇そうなくせに。」

『うっせ。』

「ギルドマスターなくせに。」

『……お前いつから知ってた。』

「当てずっぽう数打ちゃ当たる。」

『…ぐ。』


ギルドマスターが受付しててもそんなにおかしくないこの世の中ですからね。


「「カラ〜」」

「ナニ。」

「「お願いします〜何でもするからぁ」」


ざわっ!!


おい、他のプレイヤーが食いついたぞ。


「ユウはともかく、レイカは何でもするなんて言っちゃいけません。」

「…?カラならいいけど?」


他のプレイヤーの殺気が俺に集中しだした…


「…お前わざとだろ。そんなに、緊迫してんのか?」

「どんなことをしても手伝わせる!!」

「頼むよー」


……はぁ。


「俺が討伐系するときの条件知ってるな?」

「「…!!もちろんです!!」」

『…?条件?』

「おっさんには関係ない。ほら行くならさっさと行くぞ。」


あー…嫌だなぁ。はぁ。


ボス討伐か…何回も頼まれるんだろうな…これから……


「はぁ〜〜〜…」

「長くて大きい溜め息どうも。」

「カラっ!お願いしますっ!」


その要素解放ボスというのは決められたフィールドにのみ現れ、一回倒されたら要素解放がある。そして、そのフィールドのボスということで何度も復活するそうだ。


だが、たとえそうだとしても…死ぬことに変わりはない…。

あ”ぁ”ーーー


「行きたくないー」

「カラ様ぁ!」

「後一歩!後一歩!」


目の前の赤い線を越えれば戦闘を開始される。進みたくなくて線の前でしゃがみこむ。


ユウに背中をぐいぐい通されてよろけて入ってしまう…


「……ユウ、後で話がある。」

「あっ…ごごめっ。」


Gaoooon!!!


確かにでかいな。グリズリーより少し大きいぐらいか?

早く終わらせてしまおう。


「ふっ。」

思いっきり拳を前に突き出す。ただそれだけ。


ズガン!!!!!

大きな衝撃波を受け、ボスは消し飛んだ。

「「へ?」」


「はい、終わったぞー。」


ピコン!

プレイヤーレベルが13になりました。

攻撃レベルが25になりました。

速さレベルが24になりました。


ピコン!

新要素解放ボスその1の初討伐報酬。

デカワン素材(牙、爪、皮、核)が贈呈されました。

賞金10万Gが贈呈されました。


ピンポーンパーンポーン!

ワールドミッション新要素解放ボスを倒せその1がクリアされたのを確認しました。

新要素解放として、最初のイベントモンスターパニック現象が定期的にプレイヤーがいる街に襲いかかります。時間は週に1回のペース。モンスターパニックでは守り切れればポイントランキングの報酬がそれぞれもらえますが、守りきれなかった場合、報酬なしとなります。ご注意ください。モンスターパニックには種類がいくつかございますがこちらの詳細は公式ページでご確認ください。


これが、あのおっさんらが言ってたやつな。

へいへい。

さて、俺はやることがあるからそれに取り掛かりますか。


とりあえず掘る。

大きさはかなり大きかったな。

掘ろう。


ピコン!

攻撃レベルが26になりました。


ピコン!

攻撃レベルが27になりました。


ピコン!

攻撃レベルが28になりました。


ふむ、こんなもんかな。

後は…素材が運よく手に入ったからな。んー。特に素材持っててもなー。核はなんかに使えるかもしれないから他を埋めるか。


素材を出して掘り出して山になった土を入れていると…


Gururu〜!!!


ん。復活したのか。

「お前の相手をする気は無い、もう少しで終わるから俺は襲うなよ。」


GAッ!!!!

そんな忠告も虚しくデカワンは襲ってくる。


戦う気がないので、視線だけをやって威圧。

「待て」


ピコン!

パッシブ威圧のレベルが10になりました。


ッ!!!!

Kyuu〜……。


襲いかかろうとしてきたそいつは尻尾を股に挟んでお座りしてプルプル震え出した。


「…もう少しで終わるからそれまで動くな。」


土をかぶせて穴を埋めて、最後に指で十字を書く。


そして南無南無。


「よし、終わり。アイテムは特にいらんしな。土の中に放置してれば消滅するだろう。」


立ち上がり、お座りして動かないボスワンコを優しく撫でて、石像のように固まってる2人の襟首をつかんでひこずりながらフィールドを後にする。


さて帰るか。


結局2人は街に帰っても固まったままだった。ギルドの椅子に放置しておっさんに話しかける。


「おっさん、暇になった。」

『………今行ったばっかだよな?』

「普通の大きい犬だった。」

『いや、デカワンは3メートルはあったはずだが…?』

「グリズリーより少し大きいぐらいだろ。」

『……お前の基準がわからん。それでどうやって倒した?』

「ん?衝撃波で消しとばした。跡形もなく。」

『ーーー?!』

声にならない叫びを上げるおっさん。

リアクション10点中、3点を贈呈してやろう。心の中で。


「はあ、暇だなぁ。」


「「暇じゃないよ!!!」」

「あ、おはよ。」

「「おはようございますっ!!!」」

「元気だなぁ…」


「「……カラには追いつく前に神の座にまで先越されそう…」」


神の座?


「よくわからんが、知らん。そして、昼寝場所探しの旅に出るわ。俺…」


「いや、待って!この際、ギルドはもう作って入れさせておいたほうがいい気がする!!」

『……ギルドつくんのか?メンバーは?』

「ジャックさんよろしくとりあえず3名で!」

「僕と、カラとレイカ!」

「「ギルド名は勇者パーティ!」」

「却下」

「「えぇ?!な、なんでさ!」」

「ネーミングセンス無しかお前ら…」


「ぐぐっ…ならカラがつけて!」

「いいのある??」


急に言われてもな…


「入れたい言葉とかあんのか?」

「勇者!」


…それを取りたいんだよ。俺は。

………

「なら、ブレイブは?」

「「…???」」

「つまり、勇者。英語にしただけ、まだこれの方がマシだ。」

「「…おお!!それにしよう!」」


『……安直だな。』

「シンプルなことが好きなもので。」


ピコン!

ギルド名『ブレイブ』

ギルドマスターレイカ

サブマスターユウ

メンバー ・カラ

以上の内容でギルド作成に賛成しますか?


はい、っと。


「んじゃ、俺は旅に出るわ。」

「「次の街に行くのは一緒だからね!」」

「へいへい、フィールドにいい場所ないか探るだけだから、心配すんな。」


グリズリーがいるなら、川が近くのところがいいよな。後、グリフォンもいるから広い場所があったらいいな。飛び回らせられるし…。

いいとこあるかねぇ…



カラLv13:拳闘士


体力750

魔力0


攻撃Lv28

防御Lv22

回避Lv17

速さLv24


スキル

〈採取〉〈料理〉〈サバイバル〉〈魚獲り〉〈壁走〉

〈気配遮断〉


パッシブ

《威圧耐性Lv7》《痛覚耐性Lv10》

《暗視Lv3》《超感覚Lv4》《威圧Lv10》

《気配察知Lv2》《魔力感知Lv3》


ウルフLv9:ブラックドック

体力:400

魔力:250


攻撃Lv15

防御Lv16

回避Lv16

速さLv17


スキル

・威嚇・噛みつき・突進・闇魔法・待て


パッシブ

《威圧Lv11》《痛覚耐性Lv8》《威圧耐性Lv3》《暗視Lv3》《超感覚Lv3》《魔力感知Lv1》


フェンリルLv9:ホワイトドック


体力350

魔力270


攻撃Lv12

防御Lv12

回避Lv13

速さLv13


スキル

・待て・体当たり・威嚇・跳躍・光魔法・魔力感知


パッシブ

《痛覚耐性Lv1》《威圧Lv1》《威圧耐性Lv3》


パンダLv9:ブチドック


体力380

魔力230


攻撃Lv14

防御Lv16

回避Lv16

速さLv17


スキル

・待て・突進・風魔法・噛みつき


パッシブ

《痛覚耐性Lv1》《威圧耐性Lv3》《魔力感知Lv3》



グリズリーLv8:フィッシュウォッチャー


体力400

魔力210


攻撃Lv11

防御Lv12

回避Lv9

速さLv8


スキル

・魚獲り・気配遮断・爪・のしかかり・突進・挑発

・火魔法


パッシブ

《魔力感知Lv1》《威圧Lv1》《痛覚耐性Lv1》《威圧耐性Lv1》


グリフォンLv7:グレーイーグル


体力280

魔力150


攻撃Lv6

防御Lv6

回避Lv7

速さLv8


スキル

・威嚇・体当たり・爪・魚獲り・魔力感知・水魔法


パッシブ

《威圧Lv1》《威圧耐性Lv1》《痛覚耐性Lv3》


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