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俺氏、断る
俺の名前は乗鞍青児。
昔はモテたのに、今はオタク、インキャラおまけに特進クラスで出会いがない。
と、思っていたのだが…
「私と付き合いなさい‼」
「断る」
屋上でこんなやり取りするなんて、もったいない。
なんて昔の俺は思うだろう。
俺は猛烈にアタックされていたのだから。
なぜ、断ったかって?
「なんで、なんでなんでなんでなんでなんでぇ~!!」
俺は会って2日目とさほど変わらないのに、付き合えるわけがない。
こんな騒がしい女と
「まだ、お前の事を知らないからだよ。全然」
バッ!
春波は目を見開いて俺を見てきた。
「知ってくれれば、付き合うの?」
「それは、お前次第。」
よぉぉぉぉぉぉぉし!!
といった顔つきで、またもや屋上からいなくなってしまった。
雑な女は好きじゃないのに…
次の日ーーーーーーーーーーーー
「飯、まじー…」
俺は弁当を食っていた。