高校の終焉
高校は小中とは訳が違う。顔はもちろん、面白い性格か、流行に敏感か、話が通じるか、などなど。様々なステータスが必要とされる。
そんな世界だった。
無口な敷居高めの男など見向きもしない。そんな世界だった。
もちろんオタクなど、入り込める隙もない。
そして特進クラスでは、もはや彼女を作る事など不可能だった。
特進の女子など、想像のまま。
俺の付き合いたいようなタイプはおらず、
運動しないため足がむくんだ奴とか、
白髪だらけの不清潔な奴ばっか。
俺は、容姿端麗な明るい子が好きなのに。
特に脚。
高校は勉強に捧げよう。そして大学受験したあかつきには、脱インキャラしようと、心に誓っていた。
昔はモテたから☺
秋になり、勉強するサイクルができてきた頃。
放課後、俺の前に颯爽と現れた美少女がいた。
俺の机の前に現れた美少女はこう告げた。
「一緒に来て。」
か、可愛い…後ろ姿が最高だった。
特に脚。きっとこの子、趣味程度にバレーか陸上をやっている。
この脚。俺のドストライク!!
顔は化粧しててよくわからんけど、可愛い事に間違いはない!!
でも、なんでも呼ばれたんだ?この俺が…
待てよ、おかしいぞ。冷静になれ。
これは、あれだ。
俺を誘い込んで、そのまま、いじめの標的にするつもりだ!
ドラマやら鬱アニメで見たぞ。リア充の暇潰しみたいなやつだ。
決心を固めて、俺は階段を登り、お決まりの、屋上での対決に備えた。