新たな挑戦
次の日
その事を春波に伝えた。
めちゃくちゃ恥ずかしかったけど忘れた体で話しかける。
すると
「うん、やってみる❗」
「成績はどのくらい」
評定平均4.0これがないと、編入試験(そう呼ばれてる)は受けられない。
「えっと、3.8くらいかな。」
ギリだ。冬休み前までの成績で決まるため、まだ挽回の余地がある。
その後苦手な科目や得意な科目を聞いた。
前勉強したときに見た通り、文系科目が苦手っぽい。
ということで、
「モリー、お願い!!」
事情を説明し、森谷にお願いした。
「なんで俺が…」
「モリーは文系科目の頂点に立つ男なんだから、人助けだと思って。ね?」
「ったく、わーったよ。でも、放課後は塾だから昼と朝だけな。」
森谷はなんだかんだやさしい。面倒見がいいから学校の先生になれば?
何て言っても、子供はムカついて蹴る。とか言ってた。
教え方も申し分ない。
さっそく、春波に言うと…
「二人きりはやだ」
と言われたので、付き添いで一緒に見てやることにした。俺自身も勉強しなきゃいけないし。
翌日から勉強会が始まった。
朝と昼はモリーが、放課後は俺が、交代で見る手はずだ。
特進の奴らに春波の事を話したら、
あの、授業中に来る子ねなんて言いながら
みんなも協力してくれると言ってくれた。