解決策
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
恥ずかしいぃぃぃぃぃぃ
俺はベッドで布団を抱いてごろごろしながら悶絶していた。
なんちゅう恥ずかしい事をしていたんだ、俺は。
やったことといい、言ったことといいアホみたいだ。
なんだか、名前で呼んでたみたいだし。
いくら目の前で女の子が泣いてたからっといって…
いや、ああするしかなかったのかもしれない。
温ったかかったな~
あの時の感触を思い出す。
柔らかくて、温かかくて…
いかん、変な気分になってきた。
それより俺には考えなければいけない事がある。
彼女のこれからだ。
ベッドから起き上がり机に向かう。勉強途中だったことを思いだし、ルーズリーフを取り出す。俺は物事を整理するとき紙に書くタイプだ。
色々と解決策を書いてみた。
虐めた奴をぶん殴る
クラスに乗り込む
仲直りさせる
どれもダメダメだ。ぶん殴るは、男ならまだしも相手が女子の限り殺しかねない。クラスに俺が乗り込んだところでさらに関係は悪化するし、仲直りも俺がいる限り無理だろう。
くそ‼そもそも、クラスにいる限り改善は考えにくくないか?
そうだな、今年はあきらめて、来年の事を考えようか。
いじめの主犯奴が来年も同じクラスになる事もある。
それだけは避けてやりたい。転校するしかないのか…
いや、一つだけある。
そうだ❗特進のテストを受けて、特進クラスに入れば…
その手があった。今から勉強すれば十分間に合うはずだ。