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特進オタに、恋できますか?  作者: 木尾孝信
過去と出会い~勉強に集中できない~
11/26

「こんにちは~」


俺は大手の塾に通っている。春波と別れた後、その塾で授業があった。


「せーいーじ~」


伸ばし気味で名前を読んできたのは同じくコマをとる同級生?だ


「よ、くしぶち」


彼女の名前は櫛淵璃子。

中学まで一緒だったのだが、彼女は受験してしまったため

基本、ここでしか会うことはなかった。

俺がアニメを見ていると言ったら興味ありげに彼女も見てくれて、

共通の趣味ができた。というより作ってくれた。

俺がアニメの話をするのは基本こいつくらいしかいない。


「ねえ、ねえ。今週の話で出てきたヒロインがちょー可愛くなかった?」


ああ、あのヒンヌーロリータか。こいつはどうも貧乳萌えらしく、本人いわくおっぱいはでかいと使い勝手は悪いが、小さいと形が整いやすくて使い道が一杯ある、らしい。


「ぼんっともきゅっともぼんっともしていないあの体!

よだれが垂れるんですけども~(;゜∀゜)=3」


こいつの場合萌えというよりは、憧れ…みたいな節がある。

そう、璃子はまさに

ぼんっ

きゅっ

ぼんっ

が効果音としてふさわしい、男ならムホムホしてしまう超スーパー体型なのだが、こんなこと言ってる彼女に近づく男はあんましいないだろう。興奮してぴょんぴょんしているため胸が揺れている。


えろぉ~い


目のやり場に困る俺。

「はぁ~。私もヒンヌーになってみたいものだわ。」

自分の胸を殴る璃子。


鼻血でそう

俺は話をそらして。


「そ、それより。相談したいことがあるから付き合ってくれない?」


「珍しいね~。私に相談なんて…コミケかなんかかな?」


「友達の事」


「オッケー。じゃあ授業終わったら。」


授業が終わった。今日は二人とも1コマだったので外で夜飯を食べながら


「実は、日頃お世話になっている友達にお礼をしたくて。

 女の子なんだけど、どんなのがいいか、よくわかんなくって」


「!!」


驚いた顔でこっちを見てくる。目はあまり大きい方ではないので、驚いたときの顔は結構変顔みたいでおもしろい。


「青児にそんな子がいたとは…

 お世話って何?まさか…」


璃子は俺の耳元で

「性奴隷とか…?」


「ふぁっ」

何て事を言いやがる変態!!


マリア、奴隷…。悪くないかも…。

是非ともあの長い足でご奉仕してもらいたいものだ。

あぁあぁ



じゃなくて

「お弁当を作ってもらってるんだ。なんか、俺を落とすとか宣言してて…」


「ふーん」

ちぇと言って興味ありげに聞く。

「たしかに、青児の弁当茶色かったもんね。w」

小学校から一緒だった璃子は俺の弁当の事をよく知っている。


「それに、青児を落とすとはまた面白い子だね。

 新入生?」


「春波マリアって知ってる。」

「え…知っているよ。」

驚いた顔された。昔何かあったのだろうか?

「高校で戻ってきたのか?」

「そうらしんだけど、やっぱり知ってる?」

「うん。」

「ということは、マリアちゃんに狙われてるということだね?」

「そういうことだ。なんかいいプレゼントないかな~」


「ふふふふ。いいだろう。協力しよう。」





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