塾
「こんにちは~」
俺は大手の塾に通っている。春波と別れた後、その塾で授業があった。
「せーいーじ~」
伸ばし気味で名前を読んできたのは同じくコマをとる同級生?だ
「よ、くしぶち」
彼女の名前は櫛淵璃子。
中学まで一緒だったのだが、彼女は受験してしまったため
基本、ここでしか会うことはなかった。
俺がアニメを見ていると言ったら興味ありげに彼女も見てくれて、
共通の趣味ができた。というより作ってくれた。
俺がアニメの話をするのは基本こいつくらいしかいない。
「ねえ、ねえ。今週の話で出てきたヒロインがちょー可愛くなかった?」
ああ、あのヒンヌーロリータか。こいつはどうも貧乳萌えらしく、本人いわくおっぱいはでかいと使い勝手は悪いが、小さいと形が整いやすくて使い道が一杯ある、らしい。
「ぼんっともきゅっともぼんっともしていないあの体!
よだれが垂れるんですけども~(;゜∀゜)=3」
こいつの場合萌えというよりは、憧れ…みたいな節がある。
そう、璃子はまさに
ぼんっ
きゅっ
ぼんっ
が効果音としてふさわしい、男ならムホムホしてしまう超スーパー体型なのだが、こんなこと言ってる彼女に近づく男はあんましいないだろう。興奮してぴょんぴょんしているため胸が揺れている。
えろぉ~い
目のやり場に困る俺。
「はぁ~。私もヒンヌーになってみたいものだわ。」
自分の胸を殴る璃子。
鼻血でそう
俺は話をそらして。
「そ、それより。相談したいことがあるから付き合ってくれない?」
「珍しいね~。私に相談なんて…コミケかなんかかな?」
「友達の事」
「オッケー。じゃあ授業終わったら。」
授業が終わった。今日は二人とも1コマだったので外で夜飯を食べながら
「実は、日頃お世話になっている友達にお礼をしたくて。
女の子なんだけど、どんなのがいいか、よくわかんなくって」
「!!」
驚いた顔でこっちを見てくる。目はあまり大きい方ではないので、驚いたときの顔は結構変顔みたいでおもしろい。
「青児にそんな子がいたとは…
お世話って何?まさか…」
璃子は俺の耳元で
「性奴隷とか…?」
「ふぁっ」
何て事を言いやがる変態!!
マリア、奴隷…。悪くないかも…。
是非ともあの長い足でご奉仕してもらいたいものだ。
あぁあぁ
じゃなくて
「お弁当を作ってもらってるんだ。なんか、俺を落とすとか宣言してて…」
「ふーん」
ちぇと言って興味ありげに聞く。
「たしかに、青児の弁当茶色かったもんね。w」
小学校から一緒だった璃子は俺の弁当の事をよく知っている。
「それに、青児を落とすとはまた面白い子だね。
新入生?」
「春波マリアって知ってる。」
「え…知っているよ。」
驚いた顔された。昔何かあったのだろうか?
「高校で戻ってきたのか?」
「そうらしんだけど、やっぱり知ってる?」
「うん。」
「ということは、マリアちゃんに狙われてるということだね?」
「そういうことだ。なんかいいプレゼントないかな~」
「ふふふふ。いいだろう。協力しよう。」