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歴史
オールド暦893年
100年以上、戦いを繰り広げていた人類軍と魔王軍に変化が訪れた。
『邪竜復活』後にそう呼ばれることになるこの年、王都セイクトに突如邪竜が出現。人類軍の要である王都は為す術もなく邪竜の攻撃により消滅させられたのがことの始まりだ。不幸なのか、その時集結していた各都市の代表並びに人類軍の主力は攻撃の余波に巻き込まれ死亡。何よりも一番の問題は異世界勇者の死亡だ。人類の希望の潤滑油とも呼ばれる存在の異世界勇者の死亡により人類は多大な影響を受けた。各都市の機能は低下し、運良く王都に居なかった生き残りの人類軍は知らせを聞いた途端に戦意を失った。対抗する術を無くした人類は魔王軍に一方的に蹂躙されることになる。
オールド暦903
年
魔王軍の度重なる侵攻により人類は人口を減らし遂に絶滅の危機に瀕していたーー