〜異世界初の人との出会い〜
「ぐっともるにんぐ」
今日もいい朝だ。まだ墓から
出てないけど。
一応屋根があるということで
墓を拠点として活動しているけど、
知らない人の墓の中で寝るのも
正直嫌だ。
早く別の屋根がある場所を探したい。
ここに墓があるってことは、近くに
この人の家とか町、村あるんじゃないか?
俺はそう思って墓から出た。
すると
「どん!!」
何かにぶつかった。
ふぁ?
俺こんなところに物なんておいたっけ?
俺は恐る恐る見上げると。
そこにはとても美しい顔立ちの
少女が立っていた。その顔立ちは、
和を思わせる黒髮ロングヘアーで
瞳の色も黒色で清楚な感じで
どこか大人びてる。
簡単に言えば日本人の顔立ち
だ。
めっちゃタイプだ。
ロリコンじゃないよ。
多分大人になれば超絶美人に
なると思う。
いや、そんな事言っている場合
じゃない。
これ、今彼女に逃げられて
村や町に噂が広がれば
討伐隊が出て俺殺されるん
じゃね?やっば。
「きゃーーーーーーーー」
今まで動かなかった美少女が
突然叫んで逃げようとしていた。
これはやばい。
「待って、何もしないよ行かないで!」
俺は若干涙目になりながら
必死に美少女を呼び止めた。
すると彼女は、ピタッと止まり
木の後ろに隠れ、顔だけを
ぴょこっと出していた。
「今あなた喋った?」
彼女がそう言って来たので
高速で頷いた。すると彼女は
目をキラキラ輝かせすごい
速さで近ずいて来た。
「凄い言葉も理解できるの?」
なんか赤ちゃん扱いされてる
みたいで少し嫌だったけど、
魔物が人の言葉を理解し
喋るという事は、とても
珍しい事なんだろう。
一応返事を返そうと思い
「できるよ」
と言ってみた。
すると彼女はプレゼントを
もらった子どもみたいに
はしゃいでいた。見ていて
微笑ましい光景だ。
あっ持たれた。
俺一応、鬼火みたいに
火みたいなものをまとってる
けど熱くないのかな?
熱くないらしい。
証拠に俺を持ってる彼女の
顔は満面の笑みだ。
しかも彼女の手が火傷
しているように見えない。
だったらなんなんだろう
俺がまとっている火みたいな
ものは?
まあいいや。
そんな事よりどうしよう
この状況。彼女に持たれたまま
高い高いをやられていた。
高速でブンブンされるものだから
少し苦しい。
「く、苦しい。おろして。」
すると彼女は、はっとして
手を離した。
「ぶべ!!」
俺は顔面(?)から
落ちて激痛が、、、
来なかった。どうやら
この火みたいなものが
守ってくれたみたい。
おおー便利だ。
「ご、ごめんなさい。つい
うっかり。」
「大丈夫だよ。はははは。」
彼女は、ホッとしているようだ。
可愛いし優しい子だな。
頭撫で撫でしたいな〜
おっといかん俺はロリじゃないからね?
俺には妹がいてだな、、、
そんな話は置いといてなんでこんな子が
こんな場所にいるんだ?
「君はどうしてこんな場所にいるんだい?」
「私は、ディネス・ララ・ソフィアよ。一応この国の王女です。
この森はディネス家の所有している森で王女の仕事が
嫌で逃げ出して道に迷っていたらお墓が見えたので
近づいたらあなたが出て来たのでとてもビックリ
しました。」
へー、王女様だったんだ。
確かに服装が少したかそうだ。それに、
さすが王女と言うだけあってしっかり
とした返事だなー。
しかも逃げ出して来るとは、
大した勇気だ。でも逃げ出したって
ことは探している兵士とかいるんじゃ
ないか?
そう思っていたら。
「「ソフィア様ー、ソフィアお嬢様ー」」
どこから男性の声が聞こえた。
やっべフラグ回収しちまった。
どうしよう俺、見つかったら
殺されるんじゃないか?
どうしよう。
と思っていたら。
「ゴーストさん。あなたはそのお墓に
隠れていてください。あなたが見つかれば
殺されてしまいます。本当はこの森は
魔物がでない神聖な場所です。
しかしあなたがいると分かれば、きっと
討伐隊が動くでしょう。でも安心して
ください。見つからなければいい
のですから。お城は、いつでも
抜け出せるのでまた明日遊びましょう。」
彼女は笑顔でそう言って兵士の元へ行って
しまった。
とてもいい子じゃないか。
お兄さん感動したよ。
明日が楽しみだ、グフフフフ。
あっロリコンじゃないからね?
主人公まさかのロリコン説
主「ロリコンじゃないから」