登校はバス通です
朝。
私が起きるのは7時丁度で、家を出る時間帯は7時30分くらい。バスが来るのは35分で、出発時間は40分。遅れたら親から送ってもらうことになる。
「おはよ、理子」
同じ集落で、同じ学年の私の友達の齋藤 理子。スポーツ万能で、イケメンっぽい女子。他にも、小学生二人も同じバスに乗る。私が乗っているバスは、小学生も乗せて行くバス。
その二人は、斎藤 陽ちゃんと春ちゃん姉妹。ランドセルの方が大きく感じます。
「今日って宿題何だっけ?」
「国語のプリント、自学、wedプリと後は漢字ノート16ページ」
そう言うと、理子は落ち込んだようにため息をつく。
「終わってないの?」
「国語と漢字と自学は終わってる。wedプリまだ終わってないんだよね」
「じゃあ、見せてあげるよ」
「あ、まじ?ありがとう」
丁度バスが来て、乗車。席に座ると鞄からwedプリを出して理子に渡す。ここから次のバス停に行って二人の中学生と、4人の小学生を乗せる。
乗ってきたのは、女の子本間 凜花と男の子小林 千洸。二人もまた、私と同じ2年生。
「知聖、国語のプリント見せてくれない?」
「終わってないんだ……はい」
「サンキュ」と言ってプリントを受けとる千洸は、筆箱を出して写し出す。