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星の煌めきしダンジョンで  作者: 酒吞童児
5章 帝国との戦いに向けて
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36話 第三階層

もう一つ新しい長編小説を投稿しましたが、こちらを優先するため投稿ペースはこちらより遅くなります。

 目が覚めて多少の運動をしてから、ダンジョンメニューを開いてコアを融合する。

・・・バグは直っていたけど、明らかに前より難解になっている。

前に解読をしていたから簡単に理解できるが、もう全力で嫌がらせをしてきている。

・・・まあこれは恐らくあれだ、マスタールーム内の物質も同時に転移するように設定したから、その結果情報量が増えたのだろう。


 面倒だったが初期設定を再び構築し、新しい階層の構造を指定する。

今回は下ではなく森がある地下二階の階層の横に繋がるように迷宮を作る。

ここは古い城の様な内装にして、固定された松明での明かりは必要最小限にしておく。

その迷宮を超えた先にマスタールームを配置したが、次に階層が増える時はこの上に同じような階層を作り城にしていく・・・魔王城になる気がする。


 構築を実行するとマスタールームが転移して新たに作られた迷宮の奥に出来る。

・・・またダンジョンから出るのが面倒になった、侵入者が居なければ転移でダンジョン内は移動できるし外にも行けるから別にいいけど。


 迷宮は出来たがこのままではただの迷路なのでモンスターを配置する。

なにか使えそうなものは無いかと探していたらモンスタースポナーという物が目に入った。

これは一定時間ごとにモンスターを生成するもので、ゴブリンを召喚したり、魔法生命体を構築、死霊術の術式を発動してアンデットを作り出すダンジョンコアに似た結晶で、ダンジョンの天井や床の中に仕込むことができるらしい。

皆総じて必要なコストが高かったが唯一適性があったのかスケルトンというただの動く骸骨のスポナーだけは1000DPで使用できるので城エリアの中心に設置しておいた。

スポナーは稼働の切り替えが出来るようなので、ある程度が発生したら止めるように豊に言っておく・・・暫く出かけて帰ってきたらダンジョンが骨だらけとか勘弁してほしいからね。

・・・あとコロ、それはご飯じゃないから食べないでね。


 「ダンジョン強化したんだ」

「豊、来たの?」

「来たけど私の方も今侵入者対策してるからそれじゃあね」

帰って行った、何しに来たんだ。



 簡単な食事をして少し休んでいると、侵入者の警告が鳴る、聞くの久しぶりだ。

見ると軍人のようだ、軍服を見ると敵対している帝国の物だ、居場所を突き止められたか、それとも探索に来たのか。

前に軍務尚書から情報が漏れていた時にダンジョンがある大体の位置は伝えていたから、この辺りを探していたのだろう。

見つかった物は仕方ない、全員生きて返さなければ良いだけの事だ、少しでも私とまともに戦える相手が居ればいいけど。


 最初の迷路は何も手出しせずに突破させ、森で迎え撃つ。

奇襲で敵を分散させてコロ率いるウルフたちで一人一人始末していく。

一人だけ出口の方に逃げて行った者が居るが別に幸運ではない、そっちにはアリスが居るからだ。

結果を言えば楽勝だった、帝国軍もこの程度かとしか思えないがこれは恐らく新兵だろう、実力的には未熟だが探索程度ならと使われたのだろう、そんな者は基本的に名誉を求めての作戦無視なども考えられるから一人は熟練者を付けるべきだと思うが、それを怠っていたのかもしれない、結局は皆殺しなので推測したところで意味はない。


 侵入者を殲滅したところで稼働していなかったスケルトンのスポナーを稼働させる。

調べてみると魔法より工業に近いように思えてくる、稼働率やら熱効率やらエネルギー供給率などが表示されている・・・最も基本的にはいじる必要はなさそうだ。

この辺については空の方が良く解っている筈だ、空は私と違って根本的に技術者系だから。

私はどちらかというと文系に近い、運動能力は高いけどそれは関係ない。


 それにしても帝国からここへの道は二つある。

一つはマーガレットのいる国の側からくる方法だがこれは気付かれずに来ることは出来ない。

・・・となると山を越えて来たか、いつも帝国は山と山の間の森を越えて来ていたが、これからは山越えによる奇襲も考える必要があるだろう。

出来るだけ早くマーガレットに報告する必要があるだろう。

皆に状況の説明を行って、準備をして彼女の所に向かう。

・・・恐らくこれからは帝国の動きが活発になってくるだろう、どうにかして革命でも起こせないか考えてみようか。

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