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星の煌めきしダンジョンで  作者: 酒吞童児
5章 帝国との戦いに向けて
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35話 廃ダンジョン攻略

 「本当に大丈夫なんか?何が湧いとるか解らん場所やぞ。」

「空が教えたんでしょ」

「・・・せやな、まあ気つけてな」

「はいはい」

転移した空のダンジョンから出て、教えて貰っておいた廃ダンジョンへと向かった。


 「ここか、明らかに暴走してるね、混沌でも湧いてる・・・ってな訳ないか」

洞窟の居る口から溢れ出る瘴気が非常に濃い、これでは普通の人間は近づくだけで体が蝕まれるだろう。

ダンジョンマスターである私と分類上魔物であるアリーは問題ないとはいえ、このままでは周囲の魔物を呼び寄せる事になる、出来れば祓いたいが私には無理だから豊に頼むとしよう、あれでも実力のある巫女なんだから。


 ダンジョンに入ると仄かな光が薄暗い洞窟内部を照らしている、ダンジョンの壁は僅かな魔力を放出しているのでその力が働いているのだろう。

ここの魔力はマスターが居ないため自然にあるエネルギーと同じように取り込めるが小アルカナカード数枚に止めておく。

そうして進んでいくと不意に数体の気配を感じて立ち止まる。

「赤い肌のゴブリン・・・瘴気を吸収した魔物か」

見た感じ筋肉などが通常より発達しているようだ。

だが私を相手するには不足しかない。

【ユニークスキル・殺人領域キラーゾーン

・・・効いてない、そうかこれは脅して隙が出来た一瞬に刻むから、こいつはビビらない、それだけか。

どっちかというとマーガレットの退魔法が効きそうなんだけど私には無理・・・いやあれがあるか?

【占魔術・正義ジャスティス

放たれた退魔の力を宿した無数の魔力の刃がゴブリンたちを切り裂く。

効果はありと、ただ私には合わない属性だから連発は無理そうだ。


 さらに奥に進むと下に続く階段があり、降りると氷でできたフィールドが広がっている。

「・・・氷のゴーレムか」

そこに居た物を見て呟くと、アリーが走って行って、強烈な一撃を放つ。

【体術・掌底】

スキルとしては弱いただの掌底だが、アリーの身体能力で放たれたその一撃はものの見事に氷のゴーレムを打ち砕いた。

ゴーレムの残骸を見ると小さなアイスブルーの宝玉が氷の破片に紛れて落ちている。

拾い上げるとそれなりの魔力が少しづつ生産、放出されているのが解る。

魔法生命体の核となる魔石だ、ダンジョンコアもこれに含むが魔力の生産は出来ない。

これは国の研究者に渡して色々実験に使ってもらうとして氷のゴーレムか、空はゴーレム生成ができるんだよね、私が魔力の補助をすれば量産出来ないか・・・出来なくても風景に溶け込んだゴーレムを作れば利用価値があるだろう。

他にも数体居たゴーレムを全て破壊して魔石を回収しておく。


 そして更に奥に進もうとすると階段から何か出て来た。

巨大な黒いスライムの体から生えた沢山の触手、そして独特の足音・・・何でこれがここに居る、アザトースと同じ種類じゃないか、アザトースの方が上でこいつらは数が居るとはいえ、廃ダンジョンで湧く様なモンスターじゃない。

『ショゴス』、こいつはここで倒さないと。

アリーを後ろに下がらせ、匕首を構える。

猛スピードで伸びて来た触手を受け止めて後ろに流す。

【抜刀術・斬首、公開処刑】

放って気付く、こいつの首はどこだ?

多分そのぐらいの高さの部分を切り落とすが、切り落としたそれも動き出す。

粘液体に物理は逆効果か、ならば。

空からもらった火薬をばら撒いて着火する。

・・・早い、避けられた、だがこれで分かった、火が効く、そうでなければ逃げたりはしない。

二つに分かれていたショゴスが融合して一つになったのを見ると私は距離を詰めてショゴスを細かく切り刻んだ。

細切れにされたショゴスが寄り集まって一つになろうとした瞬間火薬をぶっかけ、一つとなったそれに火を付けた爆弾を叩きつけた。

ただでさえ融合時に火薬を取り込んでいたショゴスは粉々に吹き飛んだ。

・・・・・・復活はしていないな、だが厄介な奴だ、こいつは餌が無かったのか弱っていたが、完璧な状態が相手だったら逃げるしかなかっただろう。


 その奥に行くとマスタールームがありコアが二つ転がっていた。

・・・コア融合の実験の失敗後か、ショゴスはその時に生まれたのか?アザトースに聞く必要がありそうだ。

その二つをもって空のダンジョンに帰還すると、空とアザトースが待っていた。

「なんでショゴスが居たの?」

真っ先に聞くとアザトースは驚いた顔をする。

「ショゴス?どんな奴?」

「黒くて触手の生えたスライム」

「・・・ニャル、あとで文句言いに行く」

そっと呟いたそれは多分私にしか聞こえていなかっただろう。

「取り敢えずおめでとう、それじゃあ用事が出来たから行くね」

そう言うとアザトースはどこかへ転移していった。

ニャルラトホテプの冥福を・・・全く祈らない、むしろ地獄を見ろ。


 「空にお土産」

「氷の魔石かそれとこれはダンジョンコアか?」

「流石に二つもあるとダンジョン広くしても整備が追い付かないからね、豊のダンジョンは森だから勢力を広げれば範囲は広がるし。」

そう言ってその二つを渡して渡したダンジョンに帰る。

その日はゆっくり寝て、ダンジョンの改造は明日にする・・・設定は直ってるよね。

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