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星の煌めきしダンジョンで  作者: 酒吞童児
8章 罪は私を緋色に染めて
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106話 罪は私を緋色に染めて29

 「ボスはリザードマンか……どうせ普通じゃない」

「そうやろな、で、どうする?」

空は今回は余り出番が無い、氷の洞窟だから火の魔法は効果が薄く、爆弾も洞窟で使うと自爆してしまう。

「まあ、私がやるよ、汚名返上と言った所だ」

「あんまり気にすんなよ」


 ……相手は金属製の盾と剣を持って居るが、どうやら様子を窺っている様だ。

「それで、どないする気や?」

横の空に顔を向けず答える。

「私が普通の武器を持ってくる筈が無い」

トンファーに魔力を流して術式を作動させて一気に突っ込む。

相手は盾を構えるが、それでどうにか出来る威力にはしていない。

攻撃を受けたリザードマンは、装備もろとも吹っ飛んで壁に激突する……もう起き上がって来る筈は無い。


 「……銅鑼みたいな音やったな」

「所詮ただの盾」

その時、空が死体を見て固まった。

「盾の真ん中に大穴が開いとる」

「このトンファーは使用者の体に弱い電気的魔力を流して身体能力を爆発的に高める、そこに暴食のエネルギーを少々使えばその程度の威力は容易い」

実際、これでも五割程度だ。


 話していると奥へと繋がる扉が開いて、二つの人影が表れる。

「ダンジョンマスターが出てくるって事は、ここが終点って事か」

二人は黙って武器をこっちに向ける、正解だ、何か言葉を口にしたらその瞬間に殺している。

片方は大剣、片方は双剣を使う様だが、それなりには鍛えているのが動きから見て取れる。

「空、大剣の方は任せた」

そう言ってトンファーを握り直して、突撃する。


 攻撃を避け、時には受け止めながら反撃を繰り返すが、武器のリーチの差を生かした戦術で、まともに当たらない……当然だ、トンファーの射程は素手と殆ど同じだから、双剣と渡り合えるだけでも十分優秀な武器だ。

……吐く息が白い、この場所の気温が体力を奪う。

これ以上続けるのは得策ではない、終わらせよう。

トンファーに流す魔力を増やし、全力で殴ると、開いて居た扉から吹き飛んで行った……多分全身の骨が折れてるから既に息はしていないだろう。

空を見ると既に神格の焔を放って、全てを焼き払っていた。


 その後、ダンジョンコアを占領し、戦いに勝利した。

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