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星の煌めきしダンジョンで  作者: 酒吞童児
8章 罪は私を緋色に染めて
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104話 罪は私を緋色に染めて27

 アザトースに準備完了の報告をした後、少しして、相手の準備も整い、一つの部屋に四人が呼び出される。

「取り敢えず、勝った時に何を奪うかを決めてね~」

アザトースがそう言うと、馬鹿二人が早速口を開く。

「お前ら二人の所有全てだ!」

「ああそう、別に構わない」

「ええで」

相手の報酬はあっさり決まった。

「……普通もうちょっと悩む物なんだけどね~」

「どうせ負けたら拒否権など無い」

「ま、そうなんだけど……それでそっちの欲しい物は?」

まず空が口を開く。

「今後五百年の間に入手したDPの8割」

基本前の時と同じだが、期間も量も凄い事になって居た。

「私はこのダンジョンバトルで手中に収めた物全て」

……こいつらの所有物で欲しい物は全て貰う。

「決まったね~、勝利条件はコアルームを占領する事。

それじゃあダンジョンバトルスタート!」

その言葉と共に私たちは空のダンジョンの入り口に飛ばされた。


 「あと一分やな、準備はええか?」

「大丈夫、武器も持ってきた……死体を完全に破壊すると駄目だから今回はこれを使う」

そう言って持って居る物を見せる。

「トンファーか、打撃武器やな」

「打突部分とグリップ、攻撃を受け止める側面を金属で補強してある」

「……それ以前に星華の力や、問題あるわけないわ」

「まあ、もう一つ隠し玉も持ってるけど」

「まあ、それはええんや……所で、あれはなんや?」

空の視線をたどって答える。

「コロだけど?」

「なんか子熊ぐらいないか?」

「最近大きくなった、多分進化してる」

「……そろそろ時間やな」

言われてダンジョンの入り口を向く。

すると今まさにダンジョンの入り口が繋がった所だった。


 「……敵は五十ぐらい、マスターは不在」

雪崩れ込んできた大蜥蜴を踏み潰す……地面を這ってるからトンファーで殴れない。

自分で処理するのは諦め、戦いをレイスに任せる。

死霊術は……効いて無いな、体の造りが知ってるのと少し違うのだろう。

「片付いたな」

空に言われて頷く。

「行こう」

レイスとコロはダンジョンの防衛に全て残し、ゴーレムと空と敵の攻略の為、ダンジョンに侵攻する。


 「冷えるな、コートを持って来て良かった」

「……氷の洞窟やな」

地面が凍結し、氷柱つららの下がった洞窟を進む。

「……いた、蜥蜴人間リザートマンか」

「みたいやな」

「ここは私が」

そう言って素早く敵の中に飛び込んで制圧する。

だが、一体剣と木の盾を持った奴が居て、それに邪魔される。

……多分上位種だろう、明らかに他より強い。

「しまった!」

右手のトンファーでの攻撃を盾を突き出してインパクトのタイミングをずらされた、トンファーは衝撃で弾き飛ばされ、離れた所に落ちる。

体制を崩して片膝を付いた私にリザードマンは剣を振り下ろす。

……流石に左手のトンファーで防げるが、長期戦となると少々厄介だな。

魔術を使う暇はない……取って置きたかったが仕方ないか。

「空、耳を塞いでて!」

そう大声で言うと、コートの裏から”隠し玉”を取り出してリザードマンに向ける。

……辺りに低く、大きな音が響いた。

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