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星の煌めきしダンジョンで  作者: 酒吞童児
8章 罪は私を緋色に染めて
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103話 罪は私を緋色に染めて26

 「状況は?」

空のダンジョンに、ダンジョンの機能で転移するなり状況を問う、突然の事の筈だが、空は別段驚いた様子を見せずに答える。

「まあまあ……って所やな、相手の情報が分からない分、何とも言えへんけど、星華が居れば多少のアクシデントはなんとかなるやろ」

「戦力は?」

「火薬入りゴーレムが100体、鋼鉄製のアイアンゴーレムが10体、ガーゴイルが20体って所やな」

火薬入りの通常ゴーレムは特攻部隊か、鋼鉄製のアイアンゴーレム……むしろスチールゴーレムでは無いだろうか、ガーゴイルは簡単な魔法を使う動く石像だ……通常の戦闘では十分な戦力だろう。

「空の体調は?」

「ワシなら問題ないで、豊に貰った薬が効いてるみたいで、今までよりもずっと好調や……所で、豊はどうしたんや?一緒に来ると言ってなかったか」

「豊なら食べ過ぎで動けなくなってる……無理やり寝かしてきた」

あれだけ食べた後で動いたら普通そうなるだろう。


 「……さて、私も少々新しい能力を得たからね、どの程度の力が出るか確かめてみるよ」

「【暴食】の力やったか?」

「そう、食べた物をエネルギー化して貯蓄し、任意に扱う能力」

「どの程度蓄えられるんや?」

言われて、少し探ってみる。

「まだ、力が体に馴染んで無いけど、それでも高出力の魔法を準備の魔力凝縮無しで、十回は使える程度のエネルギーがある」

「なるほどな、ワシの神格の焔を防いだあのレベルの魔法をか……とんでもない能力やな」

「まだまだ制御がおぼつかないけどね」


 「そんで、星華はどの程度戦力を提供できるんや?」

今回は私一人の援助と言う訳には行かない、お互いに攻め合うため、数が必要だ。

「まずは私とコロだね、アリスは今回は休んでもらうから……あれを召喚するか」

そう言ってダンジョンのメニューを操作して十体の下級死神レイスを召喚する。

「随分と少ないが大丈夫なんか?」

「大丈夫、撃破されても私が居る限り死霊術で復活させるから、後、殺した相手のモンスターもアンデット化して使役する」

勝ち目の無いバイオハザードで磨り潰す、兵は補充出来るのだから使い潰しても構わない。

「……ワシだったら絶対に戦いたくないな」

そういう空に軽く笑って見せる。

「空ならゴーレムは死霊術効かないし、ゴーレムの群れごと巻き込んで爆破すれば勝てる」

流石に神殺しの焔で焼き払われたら再生は出来ない。


 「これで私は大丈夫かな、空は?」

「問題ないで、さあ、やるか」

そう言って空はダンジョンの機能からアザトースに準備完了を告げた。

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