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星の煌めきしダンジョンで  作者: 酒吞童児
8章 罪は私を緋色に染めて
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100話 罪は私を緋色に染めて23

 ダンジョンに帰って来て、久し振りの改築を行う。

具体的には倉庫の拡張と、食料を保存する為の冷凍室だ。

私の実験の影響で物置程度に作っていた倉庫が埋まってきている……このまま改築を続けるといつかガラクタの山が出来上がりそうなのだが……そのうち片付ける、多分。

あと、DP自体はそこそこ溜まっている、その殆どが動物の物だから肉が出る、そのための冷凍室だ。

と言う訳でマスタールームから出る通路で繋がっている倉庫と、通路を挟んだその向かいに冷凍室を作成する……部屋を冷やすのに、氷のエリアの設定を別で付ける必要がある……いや、『氷の洞窟』ってエリアがあるから試験もかねてそれを設置する。

直ぐに受理された様で、部屋が追加されたのが分かる……追加される部屋の扉の前で操作していたから。

扉を開けると冷気が流れてきて、慌てて閉める。

……かなり寒いな、冷凍庫には十分か、元々はダンジョンに組み込んで対冒険者として使う物だから、その程度の効果は無いと困るのだが。


 ……私の能力が増えた事だし、ダンジョン本体も少し手を加えるかな。

第二階層の森エリアの様子を見ると蝙蝠と狼の数が結構増えていて、手狭そうだったからエリアそのものを拡張する……草原などを作り出すフィールドタイプのエリアだから増設は簡単だ、周囲の壁を掘ってエリアを広くするだけ……もちろん手掘りじゃなくてダンジョンの増築能力でだ。

……それともう一つ、マスタールームに入る扉とダンジョンの最奥部の間に闘技場を造る……まあ、あれだ、所謂いわゆるボス部屋、出てくるのは私だから間違ってない。


 まあ改築はこんな所で止めておこう、やり過ぎると止まらないから。

それよりもだ……さっきからダンジョンメニューの隅っこでピコピコ光ってる奴をタップする……このタップする操作が慣れない、私はタッチパネルは余り好きじゃないから、いつもはメニューの設定を変えてホログラフのキーボードを作って操作してるぐらい……好みの話は置いておこう。

『【暴食】の権限の譲渡申請が行われており、上位管理者はこれを許可しました。

【暴食】の権限を取得しますか?』

画面に現れた文字に思わず笑みが零れる。

……【暴食】の権限、バアル・ゼブルから贈られた物だ、無償でくれると言うのだから貰わない手は無い……まあ、実際に無償かと言うと、色々なしがらみもあるから面倒事が増える事もあるだろうが、それを気にしたら何もできはしない。

答えは当然YESだ、それを選ぶと、新たな文字が浮かび上がる。

『【暴食】取得認証を確認、取得します』

大量の魔力が流れ込んでくるのが分かる、【暴食】の効果なのか、バアル・ゼブル以外の魔力もどこかで巻き込んで流れて来ている……量は少ないし、問題は無さそうだ。


 たっぷり十分程かけて魔力は完全に私の中に流れ込んで、私と結びついたようだ。

なんだか体が軽い……ああそうか、【暴力】の魔力が私の中に入る時に私を蝕んでいた毒を喰ったのか、要するに完全回復したという事だ。

……すこし体を動かしたい、いや、暴れたい気分だな……そうだ、久しぶりに豊と軽く手合わせしよう、勿論多少の手加減はするけど、十分楽しめるだろう。

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