第25話MISSION IMPOSSIBLE, Code 10-25 Mr.Marshall.後編
第25話
「MISSION IMPOSSIBLE,
Code 10-25 / Mr.Marshall.
(後編)」
「なんやろなぁ?
義兄さんの指示て?」
タロフォフォからの帰りに俺は
呟いた。
「ジミー。
何ぞ、聞いてまへんか?」
「わたしは、特に何も聞いていま
せんが・・・」
何か含みのあるようなジミーの
答え。
「まぁ、エエわぁ。
ジミー、その海軍基地言うのは
何処に?」
「はい。
アガットを少し北に行きますと
アプラ湾に出ます。
ここにアメリカ海軍太平洋艦隊
の基地があります」
「(♀)その海軍基地言うたら、
航空母艦とか駆逐艦とか、いて
るん?」
「いえいえ、空母はオアフの方
ですね。
ここは、補給艦や潜水艦が
主です」
「(♀)へぇ〜。
潜水艦、いっぺん中見てみたい
なぁ〜」
「潜水艦は、国家機密の固まり
ですので選ばれた人でないと
中には入れないと思いますよ。
我々が現役の時でも入れません
でしたから」
「(♀)へぇ〜。
大層やねんなぁ」
「潜水艦にお乗りになりたいの
でしたら
『アトランティス』と言う観光
潜水艦が就航していますが?
ダイビングとはまた違った海中
散歩ができますよ」
「(♀)だ〜りん。
うち、そっちで手ぇうっとく
わぁ」
菜穂美は、潜水艦に興味を引かれ
たようだ。
「今、何時かいな?
なんやぁ、まだ16時かいな。
意外と早よう帰ってこれたんや
なぁ」
「そうですね。
6時にお迎えに参りますので、
それまでゆっくりなさったら
結構かと」
ジミーは俺達をホテルで降ろすと
一旦帰って行った。
「はに〜、そしたら部屋帰って
シャワー浴びて軽く何ぞ食べよ
か」
「(♀)もぉ〜。
相変わらず色気より食い気や
ねんから。(笑)
それやったら、うちを
食・べ・て」
「いただきま〜す」
部屋に戻った俺たちは、いつもの
お約束?
バスルームへ・・・
((((;^_^)(^_^;))))
・・・合体
「志水の叔父さん、お待たせしま
した」
「いやいや、わてらも今着いた
とこですわぁ。
これが、金山の兄貴からの伝言
です」
清水の叔父が俺に1枚の紙切れを
くれた。
『10-25.
Naval Base,
Mr.Marshall.』
と書かれてあった。
「(♀)何〜、これ〜?
いみふ〜(意味不明)」
横から菜穂美が覗き込んで言う。
これは、テンコードだ。
俺には意味がわかった。
テンコード(Ten-code)とは、
10-xx のようにして使うコール
サインである。
ハイウェイパトロールやCB無線
などで使われていたものである。
俺も仲間内で時々使っていたこと
がある。
マイケルやロイなども知って
いる。
10-1 受信不良
10-2 受信良好
10-3 送信を中止せよ
10-4 了解
10-5 中継頼む、する
10-6 多忙中待て
10-7 閉局
10-8 開局
10-9 更にどうぞ
10-10 送信終わり
傍受に入る
10-25 ・・・と交信
出来るか?、
出来る
等のようにして10-1から10-99
までのそれぞれに意味がある。
※以前、テレビで
「緊急指令10-4・10-10」と
言う番組がありましたっけ?
俺がよく使っていた10-4と言う
のは「了解」の意味がある。
10-25.
Naval Base,
Mr.Marshall.
平文にすると
please contact to
Naval Base,
Mr.Marshall
となる。
「志水の叔父貴。
このNaval Base,Mr.Marshallと
言うのは誰ですの?」
「アメリカ海軍アプラ基地装備品
管理責任者のマーシャル大尉と
言う人で、これから会いに行く
相手ですわぁ」
「何のために?」
「顔を繋ぐんが今日の目的です。
ほな、行きましょか」
今一つ、よくわからないまま俺は
志水の叔父とホテルを出発した。
※この小説は、『フィクション』
です。
実在の場所を使用していますが
登場人物、団体は、全て架空の
ものです。
☆この小説の著者は「わたし」
です。
著作権は「わたし」にあり
ます。
頼光 雅