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第1話「出会い、それは?」

お子様向けではありません。

また、官能小説でもありません。


個人で運送屋をしていた俺。

先細りする仕事・・・

出会い系サイトで出会った女

菜穂美から持ちかけられた仕事

を始めることになった。

しかし、それは裏の仕事だった。

第1節

菜穂美との出会い、そして...

「あかん、ムチャ眠い・・・」


連日の副業で、俺は睡魔と必死で

戦っていた。


小さいながら自分の軽トラで運送

屋を営んでいた俺。

家電量販店赤井電機の下請でPC

の配達とセットアップを請け負っ

ていた。

それまで2t車で普通に家電配達

と設置をしていたのだけれど体力

的に少々キツくなっていた。

正直言って、40歳の声を聞くと

自分の体はそろそろ悲鳴を上げ始

める。

そんな時、自分の特技が生かせる

PCのセットアップの仕事が新た

に舞い込んできた。

仕事の単価も高く楽である。

これはとばかりに仕事をスイッチ

することにした。

最初のうちは仕事量もあり収入も

そこそこに上がっていたものだっ

たが・・・。

しかし、世の常。

段々と参入してくる者が増えるに

従い待機時間が長くなってきた。

そうなると、フルコミッションの

下請けは辛い。

たちまち収入減となるのだ。

これは誰も保証はしてくれない。

かと言って、以前の家電配達には

戻ることはできなかった。


ある時、出会い系サイトで知り合

った菜穂美から連絡があった。

菜穂美は大きな声では言えないが

筋金入りのシャブ中だった。


「(♀)ハマちゃんさぁ運送屋やっ

 てるやろ?」

「ああ。

 それがどないしたん?」

「(♀)営業ナンバーなん?」

「当たり前やろが。

 モグリで真っ当な仕事はでけへ

 んて(笑)」

「(♀)今度な、うち品物捌くこと

 にしてん」

「なんや、俺に配達せぇ言うんか

 いっ」

「(♀)ピンポ〜ン

 一回5000円払うからやって

 くれへんかなぁ?」


俺は冗談半分に・・・


「勤務時間は? 

 一日どれくらい上がりあんねん

 ?」

「(♀)そやねぇ。

 今までコソコソやってたから?

 何やけどな、4〜5万は固いと

 思うねん。

 そのかし、時間は夜やけどな」


俺は少しだけ言葉に力を込めた。


「ふ〜ん。

 ほいで、俺に何運べて?」

「(♀)決まってるやん。

 し・な・も・の」

「ふーん、わかった。

 中身は知らんことにしてやった

 るわ。

 詳しい打合せしょうか?

 いつもんとこで20時に待って

 るわ」

「(♀)オッケ〜。

 あんた時間はいっつも24時間

 制やな」


・・・一戦交えた後の気だるさの

中、俺は腹ばいのまま煙草に火を

つけて煙を吐き出した。


「(♀)ハマちゃんは、やってみよ

 と思たことないん?」


豊かな胸を布団で隠し、菜穂美が

呟いた。


「あふぉ〜。

 俺はまだ人間やめとないわ」

「(♀)うち、人間やめてへんで。

 (笑)」


全く変な時に変なことを言う女や

で。


「(♀)ほな、ビジネスの話しょう

 か?」


俺は吹き出した。

今の今まで俺の腹の下でのたうち

回っていた女の口からビジネスと

言う言葉が出てくるとは思わなか

った。


「(♀)宛名書いた封書渡すから〜

 指定の場所へ届けて2万円受け

 取って、わたしにくれる?

 そしたら、その場で5000円

 渡すから」

「わぁった。

 一回ずつかいや?

 めんどいな〜」

「(♀)ハマちゃんを信用してない

 わけやないけど、うちかて卸元

 に金払わんとアカンねん。

 その辺、察してぇなぁ」

「おっしゃ、わぁった」

「(♀)もし、途中で検問会うても

 営業ナンバーやし24時間メッ

 センジャー言うことやったら止

 められることもあれへんと思う

 ねん」

「リスクは、こっちゃで回避せえ

 言うこっちゃな?」

「(♀)さっすが、ハマちゃん。

 察しがエエわ〜。

 早速今晩からやってくれる?」

「をいをい。

 人使いの荒いやっちゃなぁ。

 ええよ〜

 Like a Kaibutsu Furanchen

 やったるわ」

「(♀)よっしゃあ

 商談成立。

 ほな、もっぱつ(もう一発)し

 てくれへん?」

「かぁっ

 この好きもんがぁ」


と、言いつつも人格のない下半身

は・・・


シャブをやっている女の反応は凄

まじいものがある。

菜穂美曰く、全身が快感を感じて

総毛立つと言う。

俺は女性遍歴が豊富な方ではない

が、女がここまで乱れるところは

見たことがなかった(と思う)。


「○●△▲□■▽▼」


意味不明の言葉を口走り、やがて

菜穂美は絶頂に達したようだ。



※この小説は、『フィクション』

 です。

 実在の場所を使用していますが

 登場人物、団体は、全て架空の

 ものです。


 頼光らいこう みやび

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