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超能力者な僕(私)達が過ごした日々  作者: 本野栞
プロローグ
2/2

プロローグ 2 新しい仲間

 今日はいよいよここ出る日なのだ!大体の荷物はもう送った!必要な道具も準備バッチリ!私の超能力ライフが始まる!ってそれはあまり喜べないよ?見たことあるのはお兄さまの能力だけだし、私の能力は他の能力者がいないと意味ない能力だしっていうか使ったことないし、いまだに能力って本当にあるの?って感じだし。

 なるようになるさ!多分!



 本州から琉盧亜島に行くには専用の船でいかないといけないらしい。それはいいんだけど、入学式におじいさまは出席しないといけないとかで、いっしょの船に乗る羽目に……「今日の運勢12位なのは双子座のあなた♪予想外の展開で頭がパニックに。臨機応変に対応して♪ラッキーパーソンは初対面の人!」って占いで言ってたなあ……よし、この機会に頑張って誰かと話して人見知りを克服してみますかね!


「これが愛莉のちけっとじゃ。ここに行く個室の場所が書いてあるからそこに行って座っておきなさい」

「?おじいさまはいっしょではないのですか?」

「わしには専用の部屋があるのでな」


 よしひとりで本が読める!


「同じ個室の人と仲良くするんじゃよ?寮で一緒の部屋になるんじゃからな?」


 え?同じ個室の人?仲良く?無理絶対無理!人見知りですよ、自分。ハッついさっき人見知り克服しようと思ったばかりじゃないか、小早川愛莉!そんな弱気になってどうする!

 ひとりで悶々としているうちにおじいさまはどこかへ行ってしまったようだ。どうやらもう船に乗れるらしい。チケットを片手に悩み事をしている場合ではない。



「えーと、2075室、2075室っと」


 発見。


「ここ…でいいんだよね?」


 あるのは向かいあった二人掛けのソファーが2つ。ようするにいうとここは四人部屋らしい。


「誰もいないんだよね…?お邪魔します……」


 個室に足を踏み入れ、ソファーに座ろうとしたその時


「…そこ…誰か座ってる…」

「ええっ!嘘ッ!」


 ドアの方から声!陰薄いとか思ってないよ!うん、微塵も!


「当ったりー!ってかそこどいてくれる?」

「うええ!」

「なかなかいいリアクションだねー!」


 自分の座ろうとしていたソファーに突然人が出現!



「まず自己紹介からいこーかー。えっとボクの名前は春日透(かすがとおる)。透ちゃんか透君か透って呼んでね⭐能力は…」

「…能力を他人公表することは現時点では禁止されてる」

「悪い悪い」

「まあ私は能力があるのであなたの能力はわかっているのですが」

「え、マジ」


 自己紹介で春日透と名乗った今冷や汗かいてるボクっ娘は日焼けしていて髪が肩にかからないくらいのボーイッシュな子。身長は負けてるけど胸は勝ってるはず……!


「…私の名前は黒川菊(くろかわきく)。私のことを何と呼んでも構いませんがひとつ上の姉がいるので名字にさん付けはやめてください」


 名字にさん付けしようと思ってたのに…!黒川菊と名乗った先ほどの陰の薄い黒渕メガネのおかっぱ少女はとにかくテンションが低い。声も低い。身長も胸も勝った…!でも目がぱっちりあいてるからうらやましいかも……


「じゃあ菊ね~!ハイ次~!」


 追加情報。透は仕切り屋。


「私の名前は西園寺瑞希(さいおんじみずき)です。瑞希って呼んでください」


 この中で一番まともな自己紹介をした西園寺瑞希と名乗った彼女はとても長い、腰まである髪を後ろにたらしたおっとり系の人。ザ・京都の人って感じ。顔が整っていて、街を歩けばほとんどの人が振り返りそう。身長も胸も負けた……ってかあれは反則!ウエストは勝ってるはず……


「ハイ、最後~!」


 ああ、自分か。


「自分の名前は小早川愛莉です。愛莉って呼んでください」


 この機会にあらためて自分を振り返ってみようか。瑞希の半分くらいの長さの髪を後ろで無造作に束ね、寝起きであろうとなかろうといつも眠そうな目、短いまつげが特長かな?そんな感じで相手に見られてると思うんだけど……

 とにかく透に菊に瑞希ね。3人とも登録っと!


ガコンッ!


「え、今の音何!?」


 早くもパニクる透。


「何かあったんですかね~」


 あくまでおっとりな瑞希。


「…多分今から門を通るんだと思う。琉盧亜島にはふつうの人間に見つからないために結界が張ってある。琉盧亜島に入るために結界の力が少し弱い場所に門がある。そこでパスポートを渡して大丈夫だったら通れる。パスポートを渡す時に止まったんだと」

「へえ~!よくそんなこと知ってるね~!」

「…別に…一般常識…(照)」


 追加情報。菊はツンデレ。


ピンポンパンポーン『まもなく琉盧亜島、琉盧亜学園前、です』


「おぉーーーーー!キターーーーー!ボク、先に降りてるね!」

「…待って」

「グヘェ!」


 いくらなんでもグヘェはないと思うぞ…


「…私達が降りるのはこの次。琉盧亜学園、学生寮1」


 荷物をとりあえず置かないと。


ピンポンパンポーン『まもなく琉盧亜島、琉盧亜学園、学生寮1前、です』


「よっしゃ~!行くぞ~!」

「…荷物、忘れてる…!」


 二人とも行っちゃった……


「慌ただしいですね」

「自分らがしっかりしないとね」


 照りつける日差しがとても暖かく感じる。その暖かな日差しにつつまれながら残された二人は笑った。




以下の能力が登録、保存されました。

透化能力 ゲットクリアスキル

触れたもの、もしくは自分自身を透明化させる。


透視能力 シースルースキル

 〈千里眼〉 〈クレイボイヤンス〉

相手の隠していることを見抜く、透明化されたもの、隠されたものを見抜くなど使い方は多数。ただし使える種類は才能で決まる。


転移能力 テレポートスキル

触れたもの、もしくは自分自身を別の場所に転移させる。稀に触れなくても転移させることができる人がいる。



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