表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/16

贅沢を一瞬だけ。

 アンモニア臭なところから一変、今度は真っ暗な部屋で真っ黒なひとたちに囲まれていた。

闇のなかにいくつか、オレンジいろの光が淡く浮いている。


 「ここは…?」

つぶやくと真っ黒な人たちは、おおおおっ!と声を上げて喜んだ。

…Why?


 「黒髪に黒目、異世界の者だ!!」

真っ黒なひとが叫び、その声に更に歓喜の叫びが大きくなる。


 「こりゃ高く売れる!」

 「顔はマチマチだが売れる!」

 「臭いが洗えば売れるよな!」


 各々、酷いことを叫びながらも喜ぶ。顔は両親に文句言え、臭いのは私をトイレに閉じ込めた奴等に文句言え!


 脳内でプンスカ怒っていると真っ黒なひとに腕を捕まれ、引っ張られた。

「…こっちですよ、まずは臭いを落とさなければ」

…大切なことなので二回言います。臭いのは私を閉じ込めた奴等に言え!




 風呂場に案内され、体を洗い、やたら露出の多い赤と黒を基調としたドレスに着替えさせられる。

そこはさっきの景色とは違い、明るくて上品、まるでホテルのようだった。

 メイドもおり、お世話は彼女らがしてくれた。着替えはもちろん、体を洗うのも…


 メイドたちはドレスに着替えさせた後、みつあみもほどいた。

まぁ、美しい巻き毛、なんて誉めてたけどただ単にみつあみの跡ですからね?


 メイドたちと共に美しい廊下を歩いていると、見えたのは鳥籠。

わー、細かい装飾もされてて素敵♪なんて思っていたらメイドに鳥籠に入れられた。


 …後悔先に立たずだ。

もっとここは何処、とか売れるってなんの話、とか怪しんでいた方が良かった。

 顔がマチマチと臭いのせいで疑問なんて怒りで吹っ飛んでいた。怪しんでいたら逃げることも出来たのに…!


 メイドが鳥籠に入ってきて鎖付き首輪を首につけ、鎖を鳥籠の柵に接続する。

その動作は一瞬で逃げる隙もなく…鳥籠に施錠された。


 わたしってばついてないわー。

1日で2回軟禁されるとかありえんわー。


 …コルセットを絞めているせいか結構だるい。

寝転がろうとした瞬間回りの景色が変わった。


 そこは先程のように高級感溢れる一室だった。が。

そこには中年太りしたおっさ…じゃなくておじさんと、


 赤い髪が印象的な麗人が居たのだった。

誤字、脱字ありましたらご報告ください。


感想もいただけたら嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ