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お巡りさん!ここに変人がいます!

暫く更新しなくてすいませんでした!


…あ、サブタイトルのお巡りさんは全然関係ないです。w

 「君は可憐だよ!思わず目を見開くほど!」

…教室の教壇の前で繰り広げられる劇。本人曰く劇じゃないそうだが目の前で紫髪碧眼の美男子が間違っても可憐じゃない私に白い薔薇を片膝ついて差し出していたら誰だって劇だと思うだろう。

 セイヤの数倍はクルンクルンで、見たこと無いほどクルンクルンで、うっとおしいほどクルンクルンな紫髪を顎のラインにそろえている目の前の少年はぐいっと白い薔薇を押し付けてきた。

my honey(マイハニー)、この薔薇を受け取ってくれ!」

いつのまにお前のハニーになった。哀れみを含んだまわりの冷たい視線が痛い。

「けっこうです、お引き取りください。ところでどなたですか」

半眼で問うと変人は前髪をフッとかきあげた。

「ワルド・ジャヌーブだ。南を納める竜だよ」

…ふーん。って、え?

「龍!?」

「え、うん」

ワルドは驚かれたことに驚いた、という感じで目を見開いていた。

「…イルに確認とらなきゃ」

頭が痛くなってきた。チャイムが鳴ったのでワルドに一瞥を送り、自分の席についたのだった。



 「…ワルド・ジャヌーブって誰?」

リビングでスナック菓子をテレビを見ながら食べているイルにそう聞くと何でもないような顔して「南の龍だな」と答えた。

ワルドがかってにほざいてただけじゃないのかとと遠回しな言い方をしたのに…奴は本当に南をおさめる龍なのか…!

 あのキザったらしい言い方は少し頭に来る。拳を握りしめているとイルがスナック菓子を差し出してきた。

「薔薇でも捧げて口説かれたか?」

「…何で知ってるの!?」

「そういうやつだからな」

…ため息が漏れたのは仕方がない。何でそんな奴が南をおさめられるのか不明である。

「方角をおさめる龍達でたまに集まるんだが…あいつはすぐにその場に居る女性を口説き始めるんだよなぁ…」

たらしだ、たらし…


 「方角をおさめるってあんな奴でもできるの?」

半眼でイルに聞くとスナック菓子の袋を開けた体勢のままこっちを振り返った。

「龍ってのは血筋で決まるからな。東と南は長男、西と北は長女がおさめる者になれる決まりだ」

…ワルドは運がよかったんだな。羨ましい限りだ。

「ついでに言うが、北はナキという無表情な奴で、西はダドミールっていうドでかいリボン頭にのっけてるやつ」

「…ふーん。そういや私イルの龍の姿見たこと無いなぁ」

「…また今度な」

…頭を撫でられてしまった。さっきからスナック菓子食べてる手で。

しかし頭を撫でる彼の目が物憂げに伏せられていたので文句を言えなかったのだった。

今後もこんなに期間空くか空かないかは私の勉強具合にかかってるので何とも言えませんが……


これからもよろしくお願いします!

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