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精霊というのは雰囲気に反するもの。

「おつかれさま」

あの混沌に満ちた授業も終わり、家に帰ろうと教室を出た瞬間ドアの横にもたれかかるようにして立っているセイヤに笑顔で呼び掛けられた。

「…どうしたの?」

セイヤが別のクラスの教室前にいるところを初めて見る。なのでそう聞くとセイヤは更に可愛い笑顔を浮かべた。

「女友達なら一緒に帰って当然でしょう?」


…その笑顔反則です。



 二人で玄関まで行き、靴を履き替える。玄関は吹き抜けが高く、辺りがガラスなので解放感に溢れている。

ローファーに履き替えた時、セイヤが手を差しのべてきたので首をかしげるとセイヤが淡い微笑みを浮かべた。

「…手、繋ごう?」

「う、うん」

こういう馴れ合いというのは慣れないので、思わず照れる。そっと差し出された手を握ると包むように優しく握り返された。




 「…どうだった?精霊は」

二人で家路につきながら話していたのだがこの話題を振られると話そうかどうか迷う。

なんてったって天才少年と一緒にされちゃったのだ。この話をするのは何となく図々しい気がする。

俯いてどうしたもんかと考えているとセイヤがクスッと笑った。

「何でそんなに言うのを躊躇うの?光、闇、流星なんて名誉なことなんだから言っちゃえば良いじゃん?」

「何で知ってるの!?」

「もう学校中で大騒ぎだもん、天才少女だとさ」

…思わずがくっと項垂れた。知ってるならわざわざ聞く必要もないのに…。


 「…ところでセイヤの精霊は?氷だった?雪だった?」

強制的に話題を変えるとセイヤはあ怪しく微笑んだ。

「残念ながらその逆、熱の精霊だったよ」

…え。

「その氷の女王様の風貌で熱!?うそでしょ!?」

「嘘ついてどうするのさ、というかそんなに驚く?」

…驚くよ、街角アンケートを行ったら100人中99人が驚くよ。

 頭の中でセイヤが熱を扱う姿を想像してみるが…だめだ、キャラじゃない。


「アスファは風の精霊だってさ」

風っぽくないよね、とセイヤが呟く。ごもっともです。

「魔法が使えるようになったら一緒に見せあいっこしよーね」

私の言葉にセイヤはギュッと繋ぐ手に力を入れたのだった。

少し学業に力を入れたいので投稿頻度は下がりますが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!


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