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チートの始まり。

ははは、チートの始まりですよっw

 「席につけー」

アグニヤー先生が教室に入りながら叫び、ガタガタと各々が椅子を引く音が響く。

 自分はもとから自分の席に座っていたのでその様子を傍観していたのだが…やっぱり皆そわそわしている。

そう、今日は精霊を使役する授業なのである。朝から何回もプランクトンという単語を聴かされた。


 HRの後はその授業がある。先生の話なんてそっちのけで皆ぼそぼそと話し合っている。先生かわいそう。





 さてと、やってきたのです、その授業が!!

自分の席で皆緊張の顔で座っている。あれだな、席替えの時の、誰となるかなワクワク的なやつ。

「まずはや精霊の呼び寄せ方を説明する。

はじめに目を閉じ、頭の中で精霊様、と呼び掛ける。ちなみに悪意や負の感情を持ちながらすると失敗するからな。

そして体に何か触れた気がしたら今度は口に出して小さな声で『契約』と呟け。そしたらもう使役できる。」


ほほう、簡単。


 先生が始め!と言うのと同時に皆目を閉じた。私もやらないと。


 …精霊様。


 すると、足元、胸、頭に何かが触れた。小さな声で契約、と呟く。


 …んー、何も起きない。ははは。

というか目を開けて良いのか?てか何も起きないって失敗してないか?


 悶々と脳内で考えているとイグニヤー先生が「うおっ」と変な声をだした。

何かあったのかと目を開けるとイグニヤー先生が目を見開いていた。どうした先生。

 机の上を凝視なさってるんで机の上に目を向けるといつの間にか石が乗ってあった。


 七色の光を発するオパール。

光を受け付けない黒、オニキス。

筋や点が現れた藍色、ラピスラズリ。


 何故天然石たちがここにあるんだと思っているとそれらを凝視していたイグニヤー先生が教室から走って出ていった。発狂したか先生。


 気づけば皆の視線が机の上に注がれている。え、天然石ってそんなに珍しいの?


 ガラッとドアが開いたかと思えば凄い勢いで先生15人ほどが私の机の前に集まって来た。コワイコワイコワイ。

「…光、闇、流星!これは凄い!」

「おおお、ロディア君の再来だ!」

「うぎゃぁぁぁああ」

先生方が色々叫んでおしくらまんじゅうの様に私の机の上を見ようと必死にぎゅうぎゅうしている。最後の方、奇声上げる何かがあありましたか。んでロディア君って誰ですか。


 と、横から手が伸びてきて引っ張られ、気付けばカルの腕の中だった。

「…凄いにゃ、リオって。ロディアの再来だにゃ」

「ままままって、ロディアって誰、ていうか何が凄いの!?」

恥ずかしさと混乱で舌を噛みそうになりながら言うとカルが、ふう、とため息をついた。

「ロディアはプランクトン少年。5つも精霊を使役した天才君で、にゃにが凄いかというとまず、使役した精霊の数が凄い。んで更に全部違う属性から使役したのが凄い。そして光、闇という特殊属性にゃのが凄い。」


 …え、案外自分って凄いの?


 先生が群がる自分の席に一瞥を向けてそう思うのだった。

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