なのに。いつだって振り返って、隣に探してしまう 作者: cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字) ランドセルを揺らして公園の滑り台まで追いかけっこ。いつもお前の方がタッチの差で早い。 弾む息が収まるまで地面に寝転んで、あれはソフトクリーム、じゃあその隣はコーンがない方なんて指差してゲラゲラ笑った。 あの日みたいに飛行機雲が青い空を切り裂く様に横切った。ヘタクソに蛇行するそれに笑い、振り向いて。 隣に居ないお前に笑みを消す。 あの頃下らない事で笑い合ってたお前は、今はスカートを翻して別の道を帰っている。