第八十四章:もふルーン、学校へ行く!? 〜清掃員、教育現場に潜入する〜
山田:「俺、清掃員なんですけど……なぜ学校に!?」
──ここは、《王立ミスルト学院》。貴族子弟やエリートたちが集まる、いわば“異世界の超進学校”である。
しかし今、その校舎の中である問題が発生していた。
校長:「山田殿、モンスター清掃員としての君に依頼だ。──“掃除が間に合わない”のだ!!」
山田:「いや校長、職員室で叫ばれても……」
ナナ婆:「説明するよ、山田。実はこの学院、アーク・トレイスが設計した“魔導拡張校舎”を導入したんだけど……それがまあ、清掃泣かせなんじゃ」
山田:「出たな、アークの設計!! モップにケンカ売ってるような造形してるんだよアイツの建物は!」
もふルーン:「もふっ……(清掃準備完了)」
山田:「ありがとう。でも君、靴履いてないから廊下めっちゃすべるよ!?」
その時――。
???:「おや、騒がしいと思ったら……なるほど。“F+清掃員”の山田君か」
登場したのは、黒コートに設計図ケースを携えた、いつもの冷笑王子。
アーク:「ここは君の来る場所ではないよ。“芸術”の粋たるこの学院は、雑巾やモップの介入を想定していない。ああ、清掃用通路は君たちには複雑すぎるだろうが」
山田:「相変わらず最高に感じ悪いなあお前ェ!!」
アーク:「ちなみに、“もふルーン”は館内の“浄化結界”と干渉し、暴発の危険がある。使用は推奨されない。……ま、無視するのは君の勝手だが」
山田:「あ、今“やるなよ? 絶対やるなよ?”って顔してたな!? よし、やる!!」
クラリネットX:「案の定バチバチだな君たち」
──清掃開始。
もふルーン:「もっふ〜〜〜ん!!(魔力洗浄モードON)」
廊下:ピッカピカ
トイレ:清浄結界展開
講義室:チョーク粉塵0%、フローラルの香り付き
生徒:「なんか今日空気が優しい!」
教師:「ホワイトボードに書いたらスベりが良くて字が上手くなった!!」
山田:「見たかアーク!! お前の芸術建築でも、掃除の力は負けねえからな!!」
アーク:「……なるほど。君も少しは、“理不尽な構造への反撃”の意味を理解してきたか」
山田:「なにその理系的嫌味!? もっとわかりやすくツッコミやすいこと言ってくれよ!!」
そのとき、廊下奥から生徒の叫び声が響く。
生徒:「わあああああ!! 食堂の排水スライムが逆流したぁぁぁ!!」
山田:「おいアーク!! お前の設計、なんか絶対“排水の逆流美学”とかあるだろ!!?」
アーク:「“流れ”とは、常に芸術の可能性を含むものだ……」
山田:「誰か止めてこのポエム設計士!!!」
──そして山田ともふルーンの、“食堂大逆流スライム掃除”が始まるのであった。
【獲得:称号《清掃の英才教育者》】
【イベント:食堂全面再清掃/給食メニュー復活】
【アークとの因縁ゲージ:+1蓄積】
ナナ婆:「まあまあ山田、アークとはちょっとずつ“掃除”で分かり合えばいいさね」
山田:「それ何年かかんの!? 一生分かり合える気しないんですけど!!」




