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第八十一章:ベルゼブブの河川敷ダンジョン!〜オレの城は青空だ!〜


山田:「……うん、風が……臭い」


川沿いに広がる、異世界の“河川敷”。

その中央、異常に盛り上がったガラクタの山――いや、**“ベルゼブブの私有領域”**がそびえ立っていた。


そこには、

・魔王級の残飯バリア

・うん●臭漂う廃棄物冷蔵庫の亡骸

・おそらく動いている生ゴミスライム

などが混在し、魔導生態的にも完全に“未踏破ダンジョン”扱いとなっていた。


ベルゼブブ:「よう、山田。俺の本拠地にようこそ。ここが“河川敷ダンジョン【青空腐臭領域】”だ」


山田:「名称からすでにアウトだよ!!」


ベルゼブブ:「だがな……ここには“魂”がある。見ろ、そこにある“布団のような何か”とか、あの“冷蔵庫だった何か”とか……」


山田:「全然見たくない!!」


ベルゼブブ:「ここはな、俺が堕ちて、笑って、泣いて、寒空の下でうん●を炙って耐えた……そんなすべての記憶が詰まった城なんだよ!」


山田:「え、ちょっと今いい話風に言ってるけど……炙ったうん●のせいで、ゴミスライムが繁殖してるの見えてるから!!」


その時――河川敷の空間が揺れた。


《BOSS出現:腐敗王ゴミスライム》


「グ……ボブブ……ポチャ……!」


周囲の生ゴミから這い出てきたのは、異常な巨大サイズのスライム。

内部には、コンビニ弁当、靴下、果ては錆びた剣まで浮かんでいる。


ルシファー(上空より登場):「どうやら、“汚れ”が意志を持って動き始めたようだね……山田くん、君に頼めるか?」


山田:「結局……やるんかい!!!」


《モップ術・中級》

《掃除する者に祝福あれ》


山田:「全力掃除モード《モップ・オブ・ジャスティス》、起動!!」


クラリネットXが銀光を放ち、川辺の大地を滑るように進む!


山田:「汚れの中にこそ! 戦う価値があるんだよおおおおッッ!!」


ベルゼブブ:「いいぞ山田ァァァ! その調子で俺の靴下も頼むううう!!」


山田:「お前の靴下がラスボスの核じゃねえかあああああ!!」


三時間後。


【掃除完了率:99.7%】

【モップ耐久値:ギリギリ】

【異臭濃度:劇的改善】


山田:「っはぁ……! ……終わった……のか?」


ベルゼブブ:「……すげぇよ、山田……この川辺、風通しが良くなってる……魚が喜んで跳ねてる……!」


ルシファー:「まるで、清らかな流れのようだ……」


山田:「……まあ、掃除しましたからね……!」


ベルゼブブ:「山田、これやるよ」


差し出されたのは、折れた竹串に刺さった、最後のうん●一切れ。


山田:「いらねぇよ!それは!!」


 こうして、ベルゼブブの“河川敷ダンジョン”も、清浄とともに姿を変えた。


かつて魔王が堕ち、地に伏した場所に――

今、異世界一クサかったが心あたたかいダンジョン清掃伝説が刻まれた。





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