第七十五章:インキュバスの図書館ダンジョン~色気と書庫と静寂モップ~
山田純一は、今日も聖銀モップ《クラリネットX》を肩に抱えながら、新たな清掃依頼先へと向かっていた。今回の現場は――
山田︰「図書館……しかも、ダンジョン……さらに、インキュバス運営……なんか嫌な予感しかしない……」
その名も《誘惑知識城ライブラルスト》。
かつて魔王が“悦楽と知識の交差点”と呼んだ官能的書庫ダンジョンである。なお、ほこりとカビの堆積により現在は半崩壊状態、という悲しき現実付き。
【入口:石造りのアーチゲート】
そこには艶やかなサキュバスっぽいスタッフたちが立ち並び、山田をじっと見つめていた。
スタッフA︰「あらぁ、今日の清掃員さん……えらくスケベそうなモップ持ってるじゃなぁい?」
山田︰「誤解です!このモップはあくまで清潔の象徴!性ではなくて、清です!清い方のッ!!」
スタッフB︰「ねぇねぇ、ホコリはどこを吹き飛ばすつもりなのぉ?ウフフ♡」
山田︰「ああもぅうるせぇ!俺は床を磨きに来たんだよォォ!」
【内部:中央大書庫“誘惑の回廊”】
本棚が曲線的に並び、壁には自動でページをめくる“魅惑の魔導書”が浮遊。棚と棚の間を歩くだけでムンムンした香りが漂い、誘惑効果で思考が鈍る。
山田︰「こ、これは危険すぎる!掃除する前に、まず“理性”を維持しなければ……ッ!」
そう言いながら、山田は懐から取り出したのは――
山田︰「俺の切り札、《冷水浄化タオル》!――気合だぁぁぁッ!」
顔面に冷水をぶっかけながらモップを振るう。モップの動きはまるで修験者の如し。
【インキュバス館長登場】
???︰「……ずいぶんと騒がしい清掃だね」
現れたのは、館長にしてこのダンジョンの主――インキュバス界の知識王。
長髪にシルクのローブ、そしてメガネ越しに鋭い目線を投げかける、まさかの“知性系色男”。
エレゴス︰「モップが汗ばむほど乱れている。君、本の静寂に対する敬意はあるのかい?」
山田︰「ありますとも!俺はモップ一本で、世界を変えるつもりで拭いてるんですッ!!」
エレゴス︰「……面白い。では、君に一つの“試練”を与えよう」
【試練:色気迷路・迷い棚区】
館内でも最も誘惑度が高いと言われる、“自己増殖型エロ本棚”区域。誘惑の書籍が勝手に増え、文字通り“読ませて脱がせる”系魔道書が飛び交う。
山田︰「うおおおお!?なんか『読んで脱いで♡』とか飛んでくるぅぅぅ!?誰だこの本書いたやつぅぅぅぅ!!」
モップを振っても次々と現れる背表紙「秘密のテクニック77」や「マジカル夜伽大全」――
山田︰「くそっ!…《掃除する者に祝福あれ》!!」
モップを回転させて広範囲清掃魔法を展開。空間が清められ、色気が徐々に薄れていく。
エレゴス︰「ほう…誘惑に屈せず、掃除に殉じるとは。君、見込みがあるね」
【エンディング】
試練を乗り越えた山田は、ついに図書館の清掃を完遂。
山田︰「ふう…書架にカビはなし。絨毯はサラサラ。誘惑に負けた回数…たぶんゼロ!!(記憶が曖昧)」
エレゴス︰「ご苦労だった。ご褒美に“知識のしおり”を授けよう。このしおりを挟んだ本には、真実のページが現れる…ただし、使うたびに一ページ、君の羞恥心が削れるけどね」
山田︰「いらねぇよ!?何その副作用ッ!?」




