第六十七章:激突!プリン争奪掃除バトルロイヤル!
――舞台は、魔王の私室ダンジョン。
通称“レジェンダリー・オブ・ヘヤ”。
今そこは、**プリンを巡る血で血を洗う戦場(※ただし掃除)**となっていた。
靴下ゴーレムを倒したバルドの足元から、輝く金の魔導プリンがぽよんと浮かび上がる。
バルド︰「おおっ!なんか出てきやがったぞ!?……こいつは……高級魔導菓子、“神樹樹液のプレミアムプリン”じゃねぇか!!」
魔王クローム︰「うわっ、マジで出た!それオレの夜食ー!」
アーク︰「お待ちください。それはただのプリンではありません。“食べた者に24時間、清掃効率+300%のバフ”が付与される国家指定の調整食……!」
山田︰「そんなすごいの!?ていうか……清掃効率ってバフあるんだ……?」
クローム︰「あるよ?基本だよ?魔王だって日曜に床拭くし(やらない)」
すると、どこからともなく響く不穏な声。
???:「プリン……プリンだと……!?」
部屋の別の物陰から、ナナ婆がずいっと現れる。
ナナ婆︰「ふぉっふぉっふぉ……“掃除人の神話級補食”がこんな所にあったとはのう……こりゃあ、**“掃除バトルロイヤル”**を開くしかあるまい!」
山田︰「いや、婆ちゃん!?なんでいるの!?そして何そのテンション!?」
ナナ婆︰「清掃の極意、それは 掃除と食欲を同時に満たす ことじゃ。プリン……それは我らが求めし“最終スイーツ”……!」
バルド︰「ははっ、上等だ!だったら俺の地脈ハンマーでモップ野郎ごと叩き潰して、プリンをいただくぜぇ!!」
アーク︰「……汚染と混沌、そして糖分。それらすべてを制するのは、設計と論理の美学。プリンは、私が貰おう」
山田︰「いや、なんでそんな“掃除とプリン”に本気なんですか皆さんッ!?」
そして始まった――
《緊急開催!レジェンダリー掃除バトルロイヤル》
ルール:
・最も多く“汚れポイント”を清掃した者がプリンを獲得。
・途中で生まれる“汚れモンスター”は倒してもポイント加算。
・魔王はベッドから実況するだけ。
クローム︰「よぉ〜い……掃除!!」
バルド︰「うおおおらああああ!!床下に埋もれてる靴下ごとモップで更地にしてやる!!」
山田︰「クラリネットX、頼むよ!《掃除する者に祝福あれ》ッ!」
アーク︰「私の計算式によれば、45度の斜め拭きが最も効率的だ。よって……《幾何清掃陣・パーフェクトスパイラル》!」
ナナ婆︰「ふふふ……甘いのう若造ども。《婆の一拭き・残業モード》じゃ!!」
クローム︰「あっ、誰か冷蔵庫のプリンに触ったら即アウトだからね!魔王ルールだからね!」
――こうして、魔王クロームの私室はかつてないほど“清掃されて”いく。
汚れは光へ、靴下は昇天し、魔王ルームは今まさに――
「伝説のピカピカ部屋」へと進化しようとしていた。
だが、その時――!
???︰「ふむ……ここが話題の“プリン争奪清掃戦場”か」
謎のフードを被った少女が現れる。その背中には、七色に光るモップ。
ナナ婆︰「まさか……お主、“禁断の清掃道具”を背負っておるのか!?」
山田︰「え、誰!?」
???︰「――私は“ミルフィーナ”。ダンジョン清掃協会・最終試験官」
アーク︰「また、面倒な人物が現れましたね……」
バルド︰「山田ァ……お前、この戦い、絶対に勝ち取れ!プリンのためにな!!」
山田︰「う、うおおおおおお!?なんか急に熱くなってきたぁああ!!」




