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第六十六章:伝説の汚部屋!?魔王クロームの私室ダンジョン突入!

ダンジョン管理局の依頼により、山田たちが次に向かったのは――


 魔王の私室。


 正式名称:「第七魔層・管理区域特別封鎖区画“マオー・ルーム”」

 通称:「伝説の汚部屋レジェンダリー・オブ・ヘヤ

 ※ダンジョン清掃業界では「三大危険区域」の一つに数えられている。


山田︰「なにこれ……足の踏み場が、ない……」


 部屋の床一面に、脱ぎっぱなしのローブ、半分飲んだポーション、使いかけの呪符、

 どこかで拾ってきたらしい骸骨のパズル、靴下、靴下、靴下……。


バルド︰「これは……生半可な掃除じゃ焼け石に水だな……」


 床からモヤモヤと立ち上がる“靴下ミスト”に、彼ですら額に汗をにじませていた。


アーク︰「……何もかもが秩序を拒んでいる。こんな部屋、初めて見ました」


そのとき、部屋の奥に貼られたピンクのメモが目に留まる。


山田︰「あれ?なんかメモありますよ」


 ぺりっと剥がして読む。


山田︰「『かたづけてね♡ by 魔王クローム』……って、あいつかよ!?」


バルド︰「どっちにしても最低レベルの現場だ……俺は何度も言ってる。『図面より地面の声を聞け』ってな!!この床、すでに泣いてるぞ!!」


アーク︰「そもそも収納という概念がない……これはもう建築ではなく災害」


 そのとき、ガサッと物陰が動く。


???︰「ん~?誰だよぉ…掃除とか、言いにきたわけぇ…?」


布団から、寝ぐせと眼鏡が融合したような頭をした男が顔を出す。

パジャマ姿、片手にプリン、目は死んでいる。


???︰「名乗っとくけど、俺が魔王ね。魔王ちゃん。魔王業は週3テレワーク」


山田︰「いやいや!こんな空間で魔王が寝てるって、逆に健康を心配しますよ!?」


魔王クローム︰「んー…ごめん、掃除お願い♡ できたら魔導冷蔵庫からプリンも取ってきて」


アーク︰「この人物が、異界を統べる魔王クローム…倫理と秩序が泣いている…」


バルド︰「山田ァ!あのクローゼットから呪詛が漏れてやがるぞ!!掃除、急げ!!」


山田︰「もうどこから手を付けていいのか分からないよォォ!」


 と、そのとき――!


 ズボッ!!


 バルドの足が、床の一部に沈んだ。


バルド︰「……なにこれ、床下から……なんか生えてる……?」


 ぐぐぐ、と現れたのは、**“靴下ゴーレム”**だった。


靴下ゴーレム︰「スゥゥゥ……(カタヅケニ……テヲダスナ……)」


山田︰「靴下から意思が生まれてるゥゥ!?何年放置したらそうなるんだよ!!」


アーク︰「終末レベルです……清掃どころか、封印術が必要かもしれません」


魔王クローム︰「うわーまた生えてるー。あ、あれ倒すとプリンが出てくるかも?」


山田︰「報酬が雑ゥ!!」


こうして、山田たち清掃チームは、“世界最凶の汚部屋”にて、

未知なる敵(と書いて靴下と読む)との死闘を繰り広げるのだった――。

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