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第六十一章:要塞の自動防衛機構が暴走!?〜逃げろ山田!清掃員に対人魔法は効きます〜

サイクロプスの要塞ダンジョン、その清掃と診断の真っ最中。


 清掃員・山田純一、建築士・バルド、設計士・アークの三人は、それぞれの流儀で現場に挑んでいた。


 そんな中――。


キュウゥゥゥン……!


 低音の機械音と共に、天井の紋章が怪しく光り出す。


アーク︰「……嫌な予感がしますね。これは……旧式の魔力監視装置では?」


山田︰「えっ、あれって、まさか……」


ピピピピ!侵入者認定――対象:“清掃員 山田純一”


山田︰「おいぃぃ!?なんで僕だけ名指し!?!?」


 天井からにょきにょきと現れたのは、魔法兵器《セキュリティ・オートルーンMkII》。

 大量の浮遊魔方陣が山田の頭上に展開されていく!


バルド︰「やっべぇ!このパターン、昔“地獄ダンジョン”で見たやつだ!動いたら即ビリビリくるぞ!!」


山田︰「ビリビリくるの!?もうすでに胃がキリキリきてるんですけど!!」


アーク︰「ふむ、恐らく登録情報の更新がされていないんでしょうね。清掃員が想定外の存在だったのでしょう」


山田︰「想定外すぎる存在になりたくなかった!!」


ピピピピ!清掃員、脅威ランクCに格上げ。魔導撃ち込み準備――完了。


山田︰「格上げされちゃったよ!勝手に査定すんなぁ!!」


 そのとき、バルドが腰の地脈ハンマーをブンと構え――


バルド︰「山田ァ!!床を磨けェ!!磨けば“祝福フィールド”が発動するんだろ!?」


山田︰「えええ!?そんな実用法あったの!?」


 慌ててクラリネットXを床に突き立て、モップ全力始動!


山田︰「《掃除する者に祝福あれ》ぇぇぇぇええっ!!」


 次の瞬間、足元から清浄なる光がバァァアアッと広がり、魔導砲の照準がわずかにブレる!


 そこを狙って、アークが呪文を唱える。


アーク︰「《解析解除・再認識命令》――この男は敵に非ず。単なる掃除係なり」


ピコンッ


認識更新完了。清掃員=非脅威。


 機械音と共に魔方陣は消失し、要塞は静寂を取り戻した。


山田︰「…………はぁぁぁあああ!!寿命が五年くらい縮んだよぉおおお!!」


バルド︰「チッ、脅威ランクCか……俺のときはBだったな。もっとがんばれ」


山田︰「え、親方、そこ競うとこなんですか!?」


アーク︰「しかし、モップの祝福効果がここまで拡張されているとは。次回の設計に組み込みを検討してもいいかもしれません」


山田︰「やめてください!それで掃除が強制イベントになるのはやだ!」


 こうして、山田の清掃スキルはまたも想定外の形で世界に干渉し、

 サイクロプスの要塞ダンジョンは無事(?)正常稼働に戻ったのだった。



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