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第四十九章:ベルゼブブの下水道ダンジョン!魔王級ヘドロ、今日も濃いめ!

ジメジメした空気に湿った風――そこはかとなく漂う、ツンとくる芳香。

地下に広がるその空間に、山田はすでに魂が半分ほど抜けかけていた。


山田:「……なんで俺、よりによって“魔王級下水”を掃除してんだろうな……」


クラリネットX(清掃モップ)でぬかるんだ床をひと撫ですると、そこから緑色の泡がボコボコと湧き出る。


山田:「泡立ちよすぎだろコレ!?誰だよシャンプー流したの!?というかこれ“ヘドロ生命体”じゃん!!」


その瞬間、壁の隙間から《ヘドローンβ型》と書かれたスライムっぽい魔物がヌルッと出現。


\ヌルヌル……ジュビィィ……/


山田:「うわぁああ!?出た!ダンジョン生まれの粘性野郎!!」


そのとき、背後からしれっと現れる黒コートの男。


アーク:「ご機嫌だな、山田。新設計の“下水排水スライム複合型ダンジョン”の感想はどうだ?」


山田:「設計者来た!!直接ぶつけたい、モップごとお前にこの水質を!!」


アーク:「このヌルヌルは“管理式有機体No.6”。ベルゼブブ様が愛した、排水美学の結晶だ。汚いなどと失礼な」


山田:「じゃあ愛した責任とって最後まで掃除していけよこの美学バカぁぁ!!」


足元がズブズブ沈みはじめる中、アークはさっそうと革手袋を外し、設計図を開く。


アーク:「この下水道には《自動汚濁増殖システム》を採用している」


山田:「するなよ!!その機能こそ清掃員の最大の敵だろ!!!」


アーク:「掃除しがいがあるだろう?」


山田:「ねぇ、それって設計者としてどうなの!?」


突如、天井から巨大なハエの羽音が鳴り響く。


アーク:「来たな。“ベルゼブブ・オメガ幼体”。このダンジョンの管理者だ」


山田:「ハエ!?下水にハエ!?ってか“オメガ幼体”って何段階あるんだよ成長!!」


巨大なハエ型魔物が山田の背後に着地。背中にメーターつきのタンク型排泄器官を背負っている。


山田:「この構造おかしいだろ!?絶対匂い拡散するやつだこれ!!!」


アーク:「まぁ、俺も彼とは距離を置いている。理由は言わずもがな」


山田:「設計したやつがドン引きすなぁぁ!!!」


山田は意を決し、清掃モード最大出力へ。


山田:「モップ術・初級、解放!!くらえ、《掃除する者に祝福あれ》!!!」


\ブォォォォォンッ!!!/


聖銀製クラリネットXが唸りを上げ、泡と汚泥を浄化の光で吹き飛ばしていく。

ベルゼブブ・オメガ幼体がギュルギュル震え、空高く飛び去っていく。


山田:「勝った……けど絶対また来るぅ……」


アーク:「掃除完了、おめでとう。君には次の“排泄迷宮エリア”の清掃が待っている」


山田:「地獄かよ!!!」


こうして、今日も山田はモップ片手に魔王の遺産と向き合うのであった――


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